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クソヤロー具合に拍車がかかっていた

はい!


やって参りましたエジプトなう!


初めての海外!


初めての異国!


オリエンタルな雰囲気に、テンション爆上がりで気分はワックワク!



ぶっちゃけ俺的には1人で行こうと考えてたんけど、



「ウッヒョー!!  思ってたよりクッソ暑ぃな!!  ってか、ピラミッド何処だよ!?  スフィンクス何処だよ!!」


「埃ッポいでござるよ……  暑いでござるよ……  エアコンの部屋に行きたいでござるよ……」


「コイツら……」



結果、愚痴ッポい三十路のバーサーカーとガチヲタがついて来て、奇しくも幼馴染3人組での旅になった。



なんでついてきたし……


雫の馬鹿、めっちゃ観光する気満々じゃねぇか……


そもそも旅行じゃねぇからな……


ってか、豚!


エジプトなのに何故にアロハシャツ着てるし!?






俺が地上に戻ったあの日から、なんとか3日くらいでパスポートとか色々とどうにかなった。


どうやら、雫の会社にはソレなりに政府とのアレコレがあって、って言うか、今はパパさんが長官をやっている、なんたら言う長い名前のアレな組織のアレなチカラ。



ってか、今の時代、パスポートっていらねーのな……


シーカーってヤツに登録させられて、そん時に貰ったIDカードがそのまんまパスポートになりやがったよ……



しかもこのカードは、身分証とか銀行カードにもなっているらしく、俺的にマジで無くしたらダメなモノ。


でも、いろいろと生体認証になってるから、このカードが盗まれても、本人以外、誰ソレと悪用できないのだそうだ。



便利な世の中になったなぁ……



ってか、行くならいつものメンバー全員で行くと思ってたけど、流石に会社の仕事もあるって事で、みんなで行けなくて、別に俺一人でも良いしで、さぁどうしよっかってなってた空気の中、



『俺は1人でも良いけど?』


『ダメだ』



即答!?


なんでダメなん!?



『クリリン、業務は任せた』


『え?』


『私、初エジプトだから』


『僕も行った事ないんだけど……』


『社長命令だ』


『そんなぁ……』



雫はクリリンに仕事を丸投げ。



『……ってか、お前。  そんなに行きたいの?』


『ったりめぇだ!!  ピラミッドを舐めるなよ!!』



マジか、コイツ……


観光する気満々じゃねぇか……



って事で、クリリンが行けないのならと玉藻は辞退。


ウP主は、



『千羽クンの袋の解析したいです!』



引き篭もる気満々。


なし崩し的に、



『そんじゃ、もう1人は葵ちゃんで決定な』


『ブヒィ──!?  なんででござるか!?  紅葉氏、1人で行くって言っているでござるよ!?  邪魔しちゃ悪いでござるよ!!』


『ダメだ。  私もエジプト行きたい。  生ピラミッドが見たい』


『僕は見たくないでござるよ!!』


『私が行くんだから、当然、葵ちゃんも一緒になる』


『ブヒィ──!?  どんな当然でござるか!?  嫌でござるよ!!』



と言うか、雫の絶対命令が桜田へと発動。



『誰かぁぁぁあああ!!  木梨氏を止めてでござるよぉぉぉおおお!!』


『『『『『………………』』』』』


『紅葉氏ぃぃぃいいい!!』


『俺がこっそり行っても、コイツ、絶対来るぞ?  そん時は、絶対、お前も一緒だぞ?』


『日本から出たくないでござるよぉぉぉおおお!!  リアルタイムでニチアサ観れないでござるよぉぉぉおおお!!』



エジプト行きを決めた雫は、桜田との初めての海外でクッソ浮かれまくっていて、その場で仕事をクリリンに丸投げして、その足で速攻でどっかに準備と言う名の買い物に行った。



自由かよ……



雫のクソっぷりは相変わらず変わってなかった。




ってか、エジプトに来る前に、両親が居るタイに寄って、顔見せと、



『私達に、こんな金額どうしろと……?』


『迷惑かけた気持ちと、お裾分けだよ。  ソレと俺、結婚したから』


『『は?』』



俺の財布を売ったお金の半分を渡した。


それと、結婚したって言う報告。


ジャンクショップで買ったケーブルを使って充電できたスマホの写真を見せたら、



『お前、犯罪は犯していないだろうね?』


『するか!!』


『モヤシ。  犯罪はダメだぞ?』


『紅葉氏。  悪・即・斬でござるよ?』


『お前らは黙ってろしぃ!?』



両親だけでなく、雫と桜田からも犯罪者扱いされた。



解せぬ!!



ってか、雫に10億で買い取られたんだわ俺の財布……



アンナとお揃いだから嫌だって言ってるのに、



『お前、その袋、もっと持ってんだろ?  だったらソレで新しくお揃いにしろ』


『オマっ──!?  巫山戯っ──!?』


『──じゃぁ、エジプト行けなくなるぞ?』


『この、ヤロ──!?』



ジャイアニズムで無理矢理買い取られた。


ってか、マジでクソヤロー具合に拍車がかかっていた。




そんなこんなで、エジプトに来るまでに、俺が地上に戻ってきてから10日かかった。


アンナとはちょくちょく連絡を取っていて、一応、無事らしい。


先ずは、現地のシーカー協会に行って、アンナが言っていた特徴のダンジョンを探す。



「………………」



っつっても……


マジでコイツらは……



「ウッヒョー!!  字が全く読めねぇ!!」


「そろそろ、ニチアサが始まる時間でござるよ……  早くホテルに行きたいでござるよ」



なんでついて来たし!?


マジで邪魔!!



どうせスマホで連絡できるんだからって事で、



「俺、シーカー協会行ってくるから、後でホテル集合な」


「分かった!  じゃぁ、今から自由時間な!  20時にホテルのロビー集合で!」


「急いでホテル行くでござるよ!」


「………………」



いやマジで!?


なんで来たしコイツら!?



お読みいただきありがとうございます。


モチベになりますので、☆やブクマを頂けましたら幸いです。

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