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私の母国、レイオン国は大陸では3番目ぐらいに大きな国だ。
因みに1番目は現在お世話になっているテーニアス帝国でほぼ大陸内で大きな力と発言力を持っている。
さて、私が帝国に移り住んだのは3年前になる。
あの頃の私はまだデビュー直前、社交界準備の為、マナーやダンス等のレッスンに明け暮れていた。
この時、既にオーダーメイドでドレスは作られており早く着る日が来ないか、とワクワクしていた。
「お兄様は卒業パーティーに出席ですか」
「えぇ、旦那様も奥様もご出席です」
「私も行きたかったなぁ……」
「エマ様は来年貴族学院にご入学されるんですから」
あの日は貴族学院の卒業式で兄と両親は家を出ていて私はメイドと共に留守番をしていた。
「そういえばブリーザ王太子様は卒業後に正式に婚約者のレイアー様とご結婚されるのよね?」
「えぇ、パーティー会場の場で発表されるらしいですよ。旦那様もその準備で忙しかったみたいですね」
王族の結婚は国にとっては一大イベント、不備があってはいけない為に色々な準備をしなければならない。
(きっと周りから祝福されて楽しい雰囲気なんだろうなぁ)
まだ入学前の社交デビュー前の私は夢見る少女だった。
しかし、そんな甘い夢は叩き割れてしまうのだった。
不穏な空気を感じたのは本来ならばパーティーも終わり両親も兄も帰ってくる時間に未だ帰ってくる気配が無かった。
「何かあったのかしら……」
「大丈夫ですよ、きっと盛り上がってちょっと時間が遅れているだけですから」
そう言ってメイドは落ち着かせてくれたが私はなんだか不安な気持ちがあった。
(お父様が遅くなるのは大体トラブルがあってその対応をしているからなのよね)
お父様は所謂中間管理職で王族と貴族の間を駆け回っている。
家に帰ってきたら疲労困憊の表情をしていたら『何かあったんだな』と思っている。
勿論、詳しい話なんてしないし愚痴なんて聞いた事が無いけど漂わせている空気感で感じ取っている。
そして、夜遅くにお母様が帰ってきた。
「お母様、お帰りなさい。 あのお父様とお兄様は?」
「……暫くは帰ってこれないわ」
そう言ったお母様は顔面蒼白、血の気が無かった。
「奥様、大丈夫ですか?」
「ちょっと横になるわ……」
そう言ってヨロヨロと自室に入っていた。
この日から我が家は没落の道を転がり落ちる事になる。




