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乙女ゲーのモブキャラに転生したら王子にプロポーズされました  作者: いち
第2部ノエル編 第一章 ノエルを守ります!
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突然の情報

それは、生まれたばかりのアルに添い寝で眠っている時に突然起こりました。


頭の中に、情報が流れ込んできたのです。

「セブプリ第2部、第3部」の情報が。


第2部は、予想した通りヒロインはイザベル様。

第1部でノア様ルートを攻略できなかった方でも、第2部はノア様がメインなのでノア様ルートを選べます。

攻略対象は、ノア様、マルコ、エリク、ヘンリー陛下。

これも予想通り、第1部でイザークバッドエンドを迎えた人だけ、カルーア国民として復活できる。


問題は、第3部です。

ヒロインの名前は、クロエ・オブライエン子爵令嬢。

攻略対象は、エドワード、アルフォンス、護衛騎士のバース、ロングアイランドから留学に来るロングアイランド王子のマイク、ミモザから留学に来るミモザ王子のツェペリ。


ここまではまぁいいのです。

どうやら学園が舞台のようなので、10歳で入学、16歳で成人扱いのミモザと違い、13歳で学園へ入学、14歳で成人扱い、16歳で卒業のトリスではまだまだ先の話ですし。

問題は、第3部には「悪役令嬢」がいること。

「セブプリ」は悪役令嬢がいないことが売りでしたのに…

そして、その攻略対象のルートの邪魔をする悪役令嬢が、ほぼノエルだということ。

エドワードに関しては、一人だけ歳も上ですし、ヒロインのライバルはエリザベスちゃんです。


もっと詳しく知りたかったのですが、続編告知のようにサラッと終わってしまったので、詳細はわからないまま。


ノエルが悪役令嬢になるなんて信じられませんし、ヒロインにハッピーエンドルートを攻略されると、悪役令嬢は下手したら命を落とす可能性があります。

何しろ、ヒロインですらバッドエンドを選ぶと殺されてしまうこともある恐ろしい乙女ゲーなのですから。


ノエルを守らなくては。

それに、エドワードにはエリザベスちゃんがいるので、他の方はできればお断りしたいです。

エリザベスちゃんはいい子なので、悪役令嬢にはならないと思いますが、エドワードがフラついたらなんの意味もありません。


私はガバッとベッドから起きると、今見た夢を忘れないようにメモをしました。

後は、明日にでもお義母様とマリアンヌ様に相談するしかありません。


私はそっと寝室を抜け出して、隣にある子供部屋に入ると、並んで寝ているエドワードとノエルの頭をそっと撫でました。



「お母様が、絶対に守ってあげますからね」



翌日、朝一番でマリアンヌ様に手紙を送り、お義母様達のいる離れに向かいました。



「失礼いたします。ジュリアですが、入室してよろしいですか?」



一応先触れは出してありますが、念の為、ノックして許可を得ます。


出てきたのはお義母様で、その青い顔を見て、お義母様も同じ夢を見たのだと悟りました。

となると、マリアンヌ様も見ている可能性が高いです。



「話したいことは、同じのようね。すぐにお茶の用意をするから、マリアンヌちゃんが来次第今回のことについて相談しましょう」



お義父様が優しく私の頭をなでて出ていってすぐ、マリアンヌ様が到着されました。



「今回の招集は、昨夜の夢についてですわよね?」


「ええ。朝早くからごめんなさいね」


「いえ。私はいつもエリクと一緒に、5時前から起きているのでご心配は不要ですわ」


「そう?ならいいのだけど」


「あの、提案なんですけど、今回のことについては、前世での言葉遣いで話しませんか?

リリー様やジュリア様には不敬に当たるかもしれませんが……」


「いいえ。その方がゲームの話をしやすいものね。私は……男言葉になってしまうのだけれど、大丈夫?」



そう言えば、お義母様の前世はサラリーマンでしたわね。



「私は構いませんわ」


「私もです」


「じゃあ、無礼講ってことで、敬語もなしな」



お義母様の人が変わりました。

これが、前世のお義母様なのですね。



「まずジュリアちゃんだけど、どこまで見れた?」


「それが、新作告知みたいなものしか見られなくて。ただ、ノエルが悪役令嬢になるって」


「私も似たようなものだわ。たぶん、3人とも同じ夢を見たのね。

これが、神からのプレゼントなのか、なんなのか……」


私たちはしばらく考えた。



「でも、エドワードは結構エリザベスちゃんのこと気に入ってるんだろ?」


「うん。あと一年したら婚約させるつもり」


「エリザベスちゃんは人に嫌がらせするような子じゃないし、悪役令嬢といった感じでは紹介されてなかったからいいとして、問題はノエル様ね」


「やっぱり、今から徹底的に性格のいい子に育つように教育したほうがいいかしら」


「ノエルは元々いい子だし、教育するとしたら、今のうちからお茶会を開いて親友を作っておく、学園入学後は極力一人でいないで誰かと一緒にいること、悪口を言わない、聞いても話に乗らない、というとこくらいじゃないか?」



確かに、お義母様の言う通りにすればいけるかもしれない。

ただ、一つ心配事がある。



「エドワードが今、ノエルを溺愛してるでしょ?だから、ノエルがブラコンになって邪魔するとか、エドワードに甘やかされてワガママに育つとか、ノエルにその気はなくても、エドワードのシスコンが原因になることもあるんじゃないかと」


「エドワードルートではノエル様は悪役令嬢になってなかったけど、確かにあの溺愛っぷりはねぇ……

やっぱりエドワードに甘やかされ過ぎてワガママに育つパターンかしら」



マリアンヌ様が半目になってる。



「じゃあ、お茶会と同時並行で婚約者探しもしたら?

どうせ攻略対象の名前は分かってるんだから、そこを避ければ良いわけだろ?」



流石お義母様。

それなら、エドワードがエリザベスちゃんに会ってほんの少し妹離れをしたように、ノエルも兄以外に目が行くし、エドワードも諦めざるを得なくなる。



「問題は……」


「ノアだな」



お義母様と二人、頭を抱える。

そう。

ノア様の溺愛っぷりも半端じゃないのだ。

一応、滅多にないけどノエルが悪いことをしたらちゃんと叱ったりする理性は残っているのだけど。



「いいよ。俺が探しておく。んで、ノアに内緒で見合いをさせて仲良くさせちゃえば、ノアも何も言えないだろ?」


「エドワード様を超える人となると、かなり見た目が良くて、優しい人じゃないといけないから、探すのも大変そうね。

見た目が良くて優しくて、なおかつ女好きじゃない子。

今は良くても後々女好きになっても困るから、そこも見極めないといけないし、リリー様、大変ね」


「女好きにならないようには、こっちで教育しておけばいいから、そこは心配ないな。

まあ、見た目のいい貴族でノエルより少し年上の子供がいる家を片っ端から当たってみるか。」


「とりあえず、話は纏まったわね。

ジュリア様はノエル様にしっかりと言い聞かせて、親友づくりをさせる。リリー様が持ってきたお見合いをさせる。

リリー様はノエルに合う婚約者候補を探す。

私にできることは………ないわね」


「マリアンヌ様は人を見る目があるからノエルの婚約者候補をしっかり分析して?できれば、女好きにならないように教育もしてくれると助かる」


「オッケー。じゃあその辺は私に任せて」



とりあえず対策は練りました。

後は、実行あるのみです。



「そろそろ、口調戻してもいいか?

なんか自分の中の男の面が段々大きくなってきて、このままだとマークに触られたときに手を振り払っちゃいそうだ」


「それはいけないわね。じゃあ、ここからはいつも通りのお茶会と言うことで」


「お二方、私の娘のためにありがとうございます」


「いいのよ。私にとっても大切な孫だもの」


「そうよ。私も自分の手で取り上げた分愛着があるし、悪役令嬢なんてこの世界では見たくないもの。あんなの、リリアンだけで充分だわ」



確かに、リリアンはヒロインのはずなのに気がついたら悪役令嬢になってましたわね。

悪役令嬢の末路は悲惨。

なんとしてもノエルを守らなくちゃ。

私は心の中でグッとファイティングポーズをとりました。

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