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乙女ゲーのモブキャラに転生したら王子にプロポーズされました  作者: いち
第五章 トリス王国建国記念日と新たな恋の始まり
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結婚したい令嬢たち

お茶会に向けてティレーズとスケジュールを組むと、次にすることはどの令嬢をお招きするかです。

私のお茶会が期待されているのなら、少し適齢期を過ぎた方や、恋をしている方がいいですわね。

でも、あまり性格の良くない方はやめておきましょう。

その辺りの情報収集はマルコに任せます。

マルコは、どうやって仕入れているのかわかりませんが、とても情報通なのです。


ある程度、お招きする方を見繕ったところで、開催日時を決めて、招待状を送ります。


王妃様との秘密のお茶会なら、王妃様の自室で行われますが、今回は私主催。

王城内にあるお花の綺麗な庭園で行います。


当日、招待した令嬢の方々は、とても嬉しそうにお茶会に参加されました。

今日のお茶会の参加者は、マキナ公爵令嬢、エリザベート侯爵令嬢、リル侯爵令嬢、特別ゲストにマリアンヌ様です。


いきなりコイバナもどうかと思うので、世間話から入ります。

タイミングを見てコイバナを始めると、まぁ出るわ出るわ。


適齢期を過ぎた為に、なかなかいい縁談が回ってこないマキナ様、政略結婚の婚約者に恋をしたものの、相手があまり乗り気でないエリザベート様、子爵のご子息に恋をされたリル様。


それぞれの悩みをお聞きします。

マキナ様は公爵令嬢で爵位も高いのでそれなりの教育も受けていらっしゃいますし、王族との結婚も可能です。

トリスにはもうフリーの王子はいませんので、他国に嫁いでもいいかもしれませんわね。

そう言えば、ミモザのバロン王太子はまだフリーだったはず。

少々性格は軽めですが、マキナ様がしっかりなさってるので、ちょうどいいかもしれません。

バロン王太子が独り身なのを懸念して、確か近々お見合いパーティーが開催されるはず。



「そのパーティーの招待状なら、私の家にも届いていましたわ」



マキナ様がおっしゃいます。

あら、丁度いいではないですか。



「バロン王太子とうまく行けば、トリスとミモザの関係も更に良くなるでしょうし、参加なさっては?」


「適齢期を過ぎているので遠慮しようかと思っていたのですが……」


「バロン王太子も適齢期を過ぎていますから、気にすることはございませんわ。

それに、マキナ様はとても若々しく見えますから」


「まぁ、光栄でございます。では早速、ミモザに向かう準備をいたしますわ」



次はエリザベート様ですね。



「エリザベート様は早くから婚約なさっているのでしょう?」


「はい。5つの時に婚約致しました。

でも、お相手のマクシミリアン侯爵様とはなかなか距離が縮まらなくて……」


「この際、ご自身のお気持ちを素直にお伝えしてみては如何かしら。マクシミリアン様は、単に政略結婚としか思っていないかもしれませんが、自分を好ましく思ってくれていると分かれば、少しは進展するかもしれませんわ」


「そう……でしょうか」


「それでも距離が縮まらないなら、所詮それだけの男性だったということですわ。

こちらから突き放してもいいくらいです」



マリアンヌ様がきっぱりおっしゃいます。



「エリザベート様はまだお若いのですもの。他にいくらでもいい方がいらっしゃいますわ」



その考えには私も賛成です。


最後はリル様ですわね。


リル様は身分違いの恋なのでマリアンヌ様と似た状況ではあるのですが、問題はリル様は家督を継がなければならないということです。

とは言っても……



「お相手が子爵なら、それ程身分差は大きくありませんわね」



ええ。

マリアンヌ様に比べれば、全然大した身分差ではございません。



「お相手の子爵様が、ご自身の価値を……つまりリル様の家に入ってどれだけ利を生むことが出来るのかをリル様のご両親に示せばよいのですわ」



マリアンヌ様が堂々とおっしゃいます。

この世界では、ただ好きというだけでは貴族は結婚はできません。

互いに価値を示せなければ、恋愛結婚は難しいのです。

そう思うと、モブの私がノア様と結婚できたのは本当にラッキーでした。

精霊の祝福も、魔力も、天使の加護も全部後出しでしたからね。

ああ、でも、幼少期のスパルタ教育は役に立ったかもしれません。

それと、ノア様が適齢期を大幅に過ぎていたことも幸運の一つでしたわね。

適齢期のノア様だったら、私のようなモブはきっと陛下に認められなかったでしょう。


本当はマルコがジュリアについて徹底的に調べ上げて、学園の成績がとても良いことや、英才教育を受けていること、特に野望もないことなどから、これなら安心という評価を受けていたのだが、そんなことジュリアは知らない。

ノアも知らない。

知っているのは両陛下とポアロとマルコだけ。

きっとこれからも知ることはないだろう。


それはともかく。


リル様は、恋人の子爵に頑張ってもらうよう、発破をかけるご様子です。


皆様、上手くいくといいですわね。


令嬢たちが帰られた後、私とマリアンヌ様は顔を見合わせました。



「乙女ゲーみたいで楽しいですわね」


「リアル乙女ゲーですわね、ふふっ」



幸せはお裾分けするもの。

私もマリアンヌ様も幸せですから、他の御令嬢の幸せも願うことができます。

ついでに楽しむこともできます。


あまりに楽しかったので、今度は王妃様もお誘いしてまたお茶会を開こうと心に決めました。





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