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乙女ゲーのモブキャラに転生したら王子にプロポーズされました  作者: いち
第三章 魔法の国 トリス国
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女子会

主人公目線に戻ります

王城についてからは、チラチラとメイドさんたちの視線が痛いです。


これから国王陛下と王妃様に謁見するというのに、私の胃はもつのでしょうか。


ですが、国王陛下も王妃様も思いの外フレンドリーに接してくださり、さすがノア様のご両親だな、という感じです。


私が精霊の祝福を受けているのを確認したあとは、魔法の披露。


思ったよりいい出来だったようで褒めていただきました。


それにしても、さすが王族と申しますか、私の情報がダダ漏れになっているようです。

まあ、情報を流したのはマルコでしょうが。



「ジュリアちゃんはオジ専なのかしら」



緊張しつつ受け答えしていた私は、その言葉に固まりました。

オジ専なんて言葉は、前世では使われていましたけど、この世界には存在しない言葉のはず。

トリス国にはあるのかとも思いましたが、ノア様と国王陛下の顔を見る限り、やはり流通していない様子です。


もしかして、王妃様は、転生か転移為さった方なのでしょうか。


その後も、女子会という言葉が出てきます。


正直、ノア様の婚約者候補の方よりも、王妃様のほうが気になります。

女子会には婚約者候補のマリアンヌ様もご一緒とのことで緊張しつつも、私はドレスを着替えて王妃様のお部屋へ案内されました。


その場にいらっしゃったのは王妃様と、お綺麗な令嬢。

確かに、ノア様と近い年頃のようですが、とても若々しく見えます。


お二人はキャッキャとお話していましたが、私が入室すると、私の手を引いて、侍女たちも下がらせました。



「ねぇ、ジュリアちゃん。この際だからはっきり聞くけど、あなた、転生されたの?」



そのものズバリ来ました!



「はい。と言うことは、王妃様も?」


「ええ。それに、このマリアンヌちゃんもよ」



こんなところで、転生者二人に会えるなんて。



「前世とこことは時間の流れが違うみたいでね、私が転生したときはまだどの王子も生まれてなくて、とてもつまらなかったのよ」


王妃様はおっしゃいます。



「マリアンヌちゃんが生まれたときには、前世の記憶があったのよね?どの王子が推しだったの?」


「私は断然ナード王子ですわ。でも国が違うから、諦めましたけど。ノア殿下はちょっと自由すぎて私には……もう、この世界では独身を貫くつもりですわ」


「生まれた時から記憶があったんですね。

私は、つい最近思い出したばかりで」


「ノア推しだったの?」



王妃様が興味を全面に出して聞いてきます。



「そうですね。他の王子は観賞用で、ノア様だけが特別でしたわ。でも、まさか恋愛するなんて思ってもいませんでしたわ」


「ゲーム補正はかからなかったの?」


「ヒロインのリリアン様が少し揺らめいていたみたいですけど、その他は別に」



そう言えば、リリアン様はあのままロード様と結婚なさると旅の途中で耳にしました。

てっきりナード様ルートかと思っていましたのに。



「ナード様はまだフリーの筈ですから、私の母国へ遊びに行って狙ってみては?」



マリアンヌ様に言ってみましたけど、もう年増だから、と断られてしまいました。



「それにしても、私とマリアンヌちゃんはゲームを完全攻略する前に他界してしまったのだけど、ノアルートもあったかしら?」


「ノア様ルートは、他の全キャラの全エンディングを迎えたあとに出来る隠しルートなんです」


「まあ!私がノアの母親じゃなかったら!」



王妃様は悔しそうにしましたが、すぐにニコッと笑いました。



「でも、国王陛下はとても素敵な方ですから、この際いいですわ」



楽しいお茶の時間はあっという間に過ぎて。



「また三人でお茶をしましょうね」



王妃様に見送られて部屋を後にしました。



さあ、今夜は私のお披露目も兼ねた帰国パーティーです。


部屋に戻ると湯浴みをさせられて、ティレーズと他の侍女達に飾り付けられていきます。



「最近のはやりの髪型はどんな感じですの?」


「最近はサイドから後ろ髪までを編み込んでトップにボリュームをもたせる髪型が流行りですわ」


「なら、そうしましょう」



心なしかティレーズが楽しそうです。

こうして他の侍女と私のお洒落について話す機会がなかったからかもしれませんね。


私はパーティーで粗相をしないように、とそれだけを考えていました。



「お嬢様。くれぐれも食事ばかりに気を取られないようにしてくださいませ」


「……わかってますわ」



今日のパーティーは特別。

そんなはしたない真似致しませんわ、多分……



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