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Small world  作者: 十八谷 瑠南
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後悔しているの?

テレビドラマや歌詞の中に出てくる女や男はよく鏡の前で自分に


後悔しているの?


なんて問いかける。

そんな女や男と同じ様に思わず私はバスルームの曇った鏡にぼんやりと浮かび上がる自分にそう問いかけたがすぐに答えは返ってきた。


そんなわけないでしょ。


私はふっと笑ってバスマットの上に降り立つとカゴに入れていたバスタオルを手にとった。

ふわふわのバスタオルで体を包むと小さく息をついた。



後悔しているの?



自分に問いかけるその質問は何の意味もなさない。

あの時こうしていれば、あの時こうしなければ、今ここにいる私はちがったのだろうか。

実のところ、正直に言えば・・・そんな風に世の中はできていない。

どの道を選んでも行き着く先は同じ。



後悔しているの?



そう問いかけている自分が待っている。

だから答えも結局は同じ。


そんなわけないでしょ。


ここまで生きて来た自分に悔いなどない。

私は曇った鏡に映る自分にはっきりとそう答えることにした。


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