学校 1
どうも!〆恵 安雄です!
この度はHIFI!!のページを開いていただきありがとうございます!
この小説は不定期投稿となりますので、次話は気長にお待ち下さい!
「ばいばーい、お兄ちゃんたち~。」
学校に到着すると我々ですら少し過激であったと振り返る程の煽りを受けた舞花であったが、クラスに入るために別れるときくらいは流石に寂しいようで明るさを装っていたのが彼女の声から読み取れた。
「おう、またあとでな~。」
散々煽り通していた俺であったが流石に心に突き刺さるものがあったのかちゃんと挨拶仕返してやった。
「ったく、十騎は毎日妹ちゃんと喧嘩(笑)してんな。」
その俺の行為に対して山門は煽りの矛先を変えた。
全く自由な奴だ。
「しゃぁねぇ部分はあるだろ?例えばお前に妹がいたとしてその妹がツンデレだったらどうするよ?」
山門は一瞬思考した。
「ロリにツンデレ…、そいつぁ持ち味を引き出してやる他はないだろう。」
素晴らしい、満点の回答だ。
「だよn…。」
その言葉は横から現れた一人の女子に軽くはたかれて遮られた。
「ば~か、なに言ってるのよ。
そんなこと話しながら登校する余裕があるならさっさと教室に入りなさいよ~。」
こいつは、恵鷹 亜依梨。
俺の親友の女子の一人で、身長が170cmほどで、胸も身長に対応している程度には大きい。
抽象的な表現をするならば暴力的に可愛い。
彼女は純情なのかどうかわからないが物凄く性癖や身体の話しに敏感でこいつもツンデレ気配が感じ取れる。
恐らく男経験はない。
それ故彼女はクラスの男女から人気である。
「はいはい、やめりゃあいいんだろやめりゃ。」
俺と山門は残念さをアピールするとどうしても何か話をしたかったので話題を最近ニュースでやっていた《能力完成による政治的介入》へとねじ曲げてそこに恵鷹を加えてクラスへと向かった。
クラスに到着すると一人の小さな女子が恵鷹に駆け寄った。
神 紗希。
その体躯は俺の心を持っていく。
しかしこいつはクラスの中でもキレ者であり、まさに名探偵なんとやらである。
だが、恵鷹の前ではその面影すら消える。
「あいりちゃ〜ん!しゅきー!」
と、この有り様。
周りに誰がいても、である。
もう風景となったこの動作は最早クラス内の一部の男子への癒しとなっていた。
その内の2人が俺らなのは置いておき、よくもまぁ恵鷹も毎朝やられて慣れずに顔を赤くするもんだ。
「紗希ちゃん?!やめてって言ってるでしょ?!」
悦楽とはこの事か、と多少のニヤけをみせた俺らは恵鷹を脇目に窓辺にいる男子2人、所謂いつめんの所へ向かった。
「やぁおはよう、カズキに山門。」
2人のうち片方の身長は高校生としての平均、まぁ俺くらいだがけっこうイケている顔立ちの笠楽稿慈がそういうと続けてワイシャツからでも若干わかる程の筋肉を持った異端的なデカブツの榛夜泰輝が笑い声と共に言った。
「今日もカズキの方は災難があったみてぇだな。」
俺はそれを言われると一瞬ムッとしたが素直に頷いた。
「確かに、特に今日は朝から今までに2人に1発ずつ貰っているからな。
これが意外と両方とも痛い。」
謎の語り口調であるカズキ節を炸裂させると周りは何言ってるんだよこいつ、と大笑いした。
だが、その顔の腫れがすぐに引いていったのを見るとたちまち彼らは無言になった。
「おい、どしたよ?」
俺は不思議に思って皆にそう言ったが、すぐそれに気付いた。
「あれ、なんで?」
今までこんな事は無かった。
はたかれることに耐性でもついたのだろう、そう言って俺はその場の雰囲気を和ませた。
ここまでお読みくださいましてありがとうございます!
良ければ感想、ブクマ等々残していってくださいね!
Twitterをやっているので気になった方は〆恵 安雄@小説家になろうで検索!