甘くない世界
さあみなさん!今回は闘也の決断の時ですよ!ぐらいしか前書きは思いつきません。では。
放課後 学校
「「えーー」」
俺達は衝撃の事実を伝えられた。そう、人間関係を最高のものにしなければその人達は死ぬ、と。
「まじで言ってるんすか」
俺は少し震えた声で聞く。真美は驚きすぎて尻もちをついている。カナンさんは俺達を見て、俺の質問に答えた。
「驚くわよね、さすがに」
「なんで死んじゃうんですか!?」
真美は立ち上がり、大きい声で問いた。
カナンさんは頭を整理したのか、少し下を向いて黙った。
「…宇宙から地球を見てる話はしたわよね?」
「はい」
そんなことも言ってたな。俺は病院での話を思い出した。そして再びカナンさんが、喋り始める。
「そこにいる隊長さんがね、とても厳しい人で「それくらいしないとだめだ!」って…」
「なにその人!地球の平和を守る気ないじゃん!」
真美が怒り気味に言う。
「その隊長も、地球のことが大好きななんだけど…ちょっとやりすぎなところもあってね…」
その隊長よく隊長になれたな。俺だったらそんなやつより、もっと有能な隊長を選んでいたな。大丈夫か?宇宙…
「とにかく…決まり事は変えられないのよ」
俺の中でも答えは決まっていた…そうもちろん…
「最高のものにしないと…その人間関係に関わった俺達以外の人は死んじゃうんですよね?」
「ええ…残念ながら」
「なら俺は…」
カナンさんと真美は少し頬を赤らめて、少し期待するような顔で俺を見る
「やりませんよ」
「「なんでやねん!」」
真美とカナンさんが同時に言う。ギャグ漫画か!と心の中でツッコんだ。
「だって…そんな責任重大で、俺のせいで人が死ぬかもしれない仕事なんてやりませんよ」
「でもお願い!闘也くん!」
カナンさんは両手を合わせて俺にお願いしてくる。
「んじゃあ、言わせてもらいますけど、カナンさんがやればいいじゃないんですか?」
俺は強めにカナンさんに言う。
「選ばれし者はあなたなの!闘也くん!」
なにそれかっこいい!まて…トラップだぞ、これは。
「ちなみに、俺が断ったらどうするんすか?」
「闘也!やってあげなよ!」
真美が口出ししてきて。俺は真美から目をそらし、知らん振りをする。するとその空気を察したのか、カナンさんが慌てて答える。
「闘也くんがやらないと…そのままその人達はみんなの記憶から無くなって…死ん…消えちゃうわ」
言い直したけど同じだろ。まあ、どっちにしろ死ぬようだな。確かに俺がやらないとダメなようだ。もうなんだよ、俺の学校生活…ハーレムとかラブコメとか主人公最強とかじゃねえのかよ。もう俺のセリフには一つしか残されてなかった…
「わかりました。やります。ただ…」
「ただ?」
「この世の中を救えるとは思えません」
「…」
「頑張ってね闘也!」
「何言ってんの?お前」
「え?」
真美はポカンと不思議そうな顔をしている。今、フシギソウに反応した俺がいる…
「お前も行くんだよ」
「えーー!」
真美がそういうと…皆が無になる。
「なんでみんな静かになるの?」
「いや…その流れもういいじゃない。飽きたわ」
カナンさんがキツいツッコミをする。まあ、事実だが。
「わかった。私が悪かった。ごめん。一緒に行きます。はい。行きます。」
気の抜けた声で真美が言うことに従う。んじゃあ、やりますか…俺の腕を魅せてやるよ。
END 続く
どうでしたか?今回もあまり進みませんでしたね。まあ、こんな感じて超細かく書いていくんでよろしくお願いします。