三十路の女(朝)
共感が少しでもあればいいなあ。
pちゅpちゅpちゅpちゅ・・・。
「うあぁー」
三十路に入って数年。女、一人。
恋よりも一人酒。寂しくなればオンラインゲーム。
癒しがほしくて目覚ましは携帯電話の鳥の声。
女性に成れず、女の子と呼ぶに行き過ぎた女の目覚めは色気ゼロ。
枕元にタブレット。シーリングライトのオフタイマーをセットし忘れ電気つけっぱの朝。
家を出るまであと30分。
朝ご飯はあったかな。昨日パン、買ったっけ?。冷蔵庫の冷や飯をお茶漬けにする時間はあるか。
・・・コンビニか。
コンビニコーヒーは欲しい。電車の時間をレッツ逆算。
スーツはパンツかスカートか。
最近、スカートに復帰。20代はずっとパンツ。
復帰の理由、パンツよりスカートのほうが安かった。それでもバーゲンだった。
ストッキングは嫌い。いつもレギンス。黒の靴下履いてエブリシングOK~。
でも今日はパンツー。
化粧はナチュラル、ってかほぼ白粉(+オールイン)。
なんでかって?落とすのが面倒なのさー。
化粧は女の武器、確かにそう思うときもある。
でも、今日も武器は本音を隠した全力笑顔。
スマイルゼロ円、間違いない。
ヒールはミドル。ハイでもローでもピンでもない。
ちょっとだけ、伸びた身長、体型隠し。
すこーし嫁に行きたいけれど
しんどくて、嫌で、憂鬱な
だけど今日のご飯代を稼がねばならぬ。
出来る武装は全部した(30分で)。
行くぜッ!
願わくば、今日がやさしい日でありますよーに。。