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用語解説 五章

 ・魔結晶

 特殊なモンスターの体内で、取り込まれた物質がマナへと変換、結晶化された物質。

 正二十面体の高純度のマナの結晶であり、非常に硬く、魔石によく似た性質を持つ。

 非常に強度が高いのがその最大の特徴であり、中級の竜の鱗なら容易に貫通、最上級の竜の鱗にすら傷を付けることができる。

 付与された魔力に応じた特性を発揮するなど、高い性能を持っているが、その強度と安定性のため、非常に加工難度が高いのが欠点である。


 ・ミスリル

 青みがかった銀色の金属。

 鉄を超える強度とその軽さ、魔法に対する耐性が特徴である。

 ミスリル製の装備は魔力を通しやすく、所有者以外の魔法を拡散させる効果がある。

 純度が高いものを長期間使用した場合、所有者の魔力がなじむことで常に魔力を纏う性質を獲得する。

 魔力で覆われたミスリルは、その性質によって聖銀や魔銀と呼ばれ、高い価値と性能を持つ。


 ・オリハルコン

 赤みがかった金色の金属。

 ミスリルすら容易く切り裂く強度と、魔法を吸収する効果が特徴である。

 オリハルコンは非常に貴重な金属であり、その精錬方法は一部のドワーフのみに伝わっている。しかし、高純度のオリハルコンを精錬・加工する技術はすでに失われており、過去の遺跡などから出土する以外に手に入れる方法は無い。

 高純度のオリハルコンは魔法を吸収し、所有者へと還元する効果がある。

 一部地域ではヒヒイロカネとも呼ばれ、実用品、美術品としても価値が高い。

 ミスリルと同じく魔力を纏うことがあり、それらは神金と呼ばれる。

 神金製の装備品は神器とも呼ばれ、それらの武具にまつわるいくつもの伝承が存在する。


 ・世界樹の森

 ハルティア連邦の80%を覆う巨大な森林で、最深部には世界樹が存在している。正式名称はハルティア大森林。

 森の内部は生い茂る木々により視界が閉ざされ、渦巻くようなマナの流れによって方向感覚が狂わされることになる。危険な植物やモンスターがひしめく危険地帯でもあり、不用意に足を踏み入れれば二度と外の景色を見ることはできない。

 森の各地には、モンスターの縄張りを避ける形でエルフや獣人の集落が点在しており、世界樹からあふれ出るマナによって維持される大自然の恩恵を糧にして生活している。


 ・世界樹

 世界樹の森の中央部にそびえ立つ巨大な樹木。

 頂上は遥か雲の上にあるため正確な数値は不明だが、高さは約10km、直径は1km以上あると考えられており、数千年以上前の記録にもその存在が確認されてる。

 地中深くから大量の瘴気とマナを吸い上げ、瘴気をマナに換え、周囲にマナを吐き出している。

 世界樹の枝や葉、その樹液や果実には大量のマナが含まれており、さまざまな効果を発揮する。

 世界樹の根元には、それを守るエルフたちの街が作られており、自然と調和した街は世界樹からあふれるマナによって照らされ幻想的な光景を作りだしている。


 ・エルフ

 長い耳と白い肌が特徴的な種族。

 非常に長い寿命と整った顔立ちをしており、遥か昔には奴隷として人気を博していた時期もある。

 その名残のせいか排他的な集落が多く、森の奥地や険しい自然の中に住む場合が多い。

 かつては人族を敵視していたものも多く人族との諍いが絶えなかったが、ある時期を境に人族の国家が次々と違法奴隷の摘発を行い、奴隷狩りが行われなくなるにつれて関係は徐々に改善した。

 今では排他的な集落こそ多いものの、森を出て人族の街に住むエルフも多く、長い寿命や魔法への適性を活かして、冒険者や研究者あるいは商人や政治家として活躍するものもいる。


 ・ハイエルフ

 世界樹の根元にある小さな社に住み、エルフたちに神として崇められている。

 その存在の多くは謎に包まれており、いつごろ現れたのか、エルフに近い種族なのかも分かっていない。

 プレニシア王国とハルティア連邦の境目には巨大な渓谷が存在しており、森を手に入れようとした人族を阻むためにハイエルフが作ったものであると伝えられている。


 ・大災厄

 およそ1000年ほど前に起こったと伝えられている、とあるダンジョンから無数のモンスターがあふれ出した事件。アンデッドやデーモンなどの異形のモンスターが現アレーナ共和国とアストガルド帝国の国境付近に出現し、周辺の国や街に大きな被害を与えた。

 異形の集団は瞬く間に周囲を制圧し、その支配圏を拡大させていたが、各種族による同盟軍と異世界から呼ばれた勇者の活躍によって幕を閉じた。

 世界各地には戦いの名残が残され、アレーナ共和国とアストガルド帝国の境目には、荒野が広がっている。

 現在ではお伽噺として伝えられるこの戦いは、各種族の関係の改善の切っ掛けにもなり、その後の1000年間で魔族以外の種族間の交流が盛んに行われることになる。


 ・黒き蟻の氾濫

 ディタルニア大陸で起こった、エンプレスアントとその眷属による災害。

 異常成長したクイーンアントが進化したエンプレスアントにより、膨大な数のジャイアントアントが発生、大陸中の動物と植物を食い尽くす大災害となった。

 餌のなくなったジャイアントアントがお互いを食らい合い、エンプレスアントがその眷属に倒されたことによって終息したその事件の後、ジャイアントアントの死骸からあふれた瘴気とマナが強力なモンスターを発生させる原因となった。

 現在では魔族がその地へと移り住み、モンスターとの過酷な戦いを繰り広げている。


 ・遠征

 ダンジョンを攻略する方法の内、数十人規模の部隊を作ってダンジョンへ挑む手法の名称。

 少数で挑む場合に対して、継戦能力や運搬能力に優れるが、多人数での活動になるため移動の制限や費用の増大などのデメリットも存在する。


 ・クラン

 同じ目的の元で冒険者たちが結成した組織。

 人数は数人程度の小さなものから数百人が所属する大規模なものもある。

 冒険者ギルドに申請し、クランの規模に応じて定期的に一定の金額を支払うことで、クランの実績や所有戦力に応じて、優先的に依頼を斡旋される、ギルド関連の施設の利用料金が割引かれるなどの優遇措置を受けることができる。

 クランごとにある程度のルールが存在しており、冒険者以外にもクランの運営に様々な職種の人間が所属している。


 ・精霊契約

 精霊を見ることができ、なおかつその相性と技量が高いものが、精霊と一対一で結ぶ契約。

 特定の精霊と何らかの条件で契約を結び、精霊の力を行使する。対価としては魔力を支払うのが一般的である。

 通常の魔法と精霊の契約による力の違いは、通常の魔法が使用者の意思を反映するのに対し、精霊自身がその意思にて力を行使すること、契約した精霊との関係次第で代償として支払う魔力に大きな差ができることである。

 精霊と善き関係を築けばその力は増大し、精霊との関係が悪化した場合は代償が増える。場合によっては契約自体が打ち切られてしまうこともある。

 精霊との契約を行う際、精霊の力が契約者の技量に対して強すぎた場合や、お互いの相性が良くない場合、契約者が精霊の力に耐えきれずに死亡する場合もある。

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