モンスター解説 三章
本日2話目です。
エンプレスアント(ユニーク個体)
基礎戦闘力10000 体長10m ランク‐
2本の腕を持ち、4本の足で歩行する特異な進化を遂げたアント
フェアリーベリルの効果により知能の高いクイーンアントが進化した個体。
通常のエンプレスアントに比べると、産卵能力は遥かに劣るが、その代わりに特殊なアントを産む。
眷属であるジャイアントアントたちの知能を引き上げる特性を持つ。
クイーンアントに比べ耐久は低いが、その代わりに攻撃能力は上昇しており、2属性の魔法を行使し、さらに2本の腕で武器まで扱うことができる。
エンプレスアント(通常個体)
基礎戦闘力20000 体長30m ランクSS
クイーンアントを超える巨体を誇る超大型のアント
数百年の長い時を生き、巨大な巣を持ったクイーンアントから進化したとされる。
過去に一度しか発生していないため、それがユニーク個体であったのかなどは完全に不明。
その能力は産卵に特化しており、1日の間に数万を超える卵を産み、途方もない数のジャイアントアントの軍勢が発生する。
巣の周囲の生物は瞬く間に狩りつくされ、飢えに支配されたジャイアントアントの軍勢は新たなエサを求めて、行進を開始する。
ジャイアントアントの大軍は大地を黒く塗りつぶし、道中に存在する生物を食い尽くしながらその数を増やしていくことになる。
遥か昔にとある大陸に発生した際は、その大陸の生物のほぼすべてを食い尽くし、最後にはお互いを食らい合い全滅した。
現在でも一部の地域では伝えられているが、ただでさえ少ない情報が長い年月を経ることで断片化しており、詳細はほとんど分かっていない。
ニードルアント
基礎戦闘力300 体長2m ランクC
腹部に鋭い毒針を持つ中型のアント
対象に接近し、毒針での攻撃を行う。
刺された場合は激痛、出血、神経の麻痺、幻覚などの症状が現れ、治療が遅れれば死に至る可能性もある。
完治した場合でも、もう一度刺されることにより、重い症状が現れる場合もある。
ファイアアント
基礎戦闘力500 体長1.5m ランクB
赤みがかった甲殻を持つ中型のアント
可燃性の液体を放ち、腹部先端の器官で着火することにより火炎放射を行う。
発射される液体には粘性があり、付着すると落ちにくく、魔法による炎とは違い、周囲の酸素を消費しながら燃焼するため、閉所では酸欠の危険性もある。
さらに消火しても、液体が揮発し周囲に充満するため、火種が存在すると辺りは爆炎に包まれる。
腹部を裂いてしまうと液体が周囲にまき散らされるので非常に厄介な存在。
スポーンアント
基礎戦闘力300 体長5m ランクC
マザーアントに酷似した姿をした大型のアント
マザーアントと違い、産卵に魔力を必要としない点では優れるが、進化ができないという点で劣る。
上位の存在に進化した女王が、ワーカーアントなどの下位のジャイアントアントを増やすために産む。
アントレディア
基礎戦闘力1000 体長2m ランク‐
エンプレスアントに似た見た目を持つ特異個体
土と火の魔法の適性を持ち、2本の腕で道具や武器を扱うこともできる。
高い知能を持ち、その知能は戦闘の他、道具や武器の生産などの分野にも使われる。
単体でも脅威度は高いが、その真価は集団でこそ発揮される。
その他のモンスター
炎竜王ルドニール
基礎戦闘力250万 体長50m ランクSS
火竜の上位種である炎竜のユニーク個体
圧倒的な戦闘力を持ち、ルーナ山脈における生態系の頂点に君臨していた。
数々のお伽噺に登場し、生きた伝説として恐れられると同時に崇められてもいた存在。炎竜王を神として崇める団体も存在していた。
力の象徴でもあり、その力にあやかろうと炎竜王の姿を模したアクセサリーや調度品なども出回っている。
キングモール
基礎戦闘力10000 体長25m ランクA
ジャイアントモールの最上位種
地中にトンネルを張り巡らせ、その内部で生活する。
土属性に高い適性を持ち、トンネルの整備や戦闘で魔法を使う。
その巨体に見合わぬ素早い動きが可能で、土の壁を利用したアクロバティックな動きも可能。土魔法を利用することで地中を高速で移動することもできる。
また、暗闇で生活するために目は退化してしまっているが、嗅覚や聴覚、触覚などの感覚器官は発達しており、獲物の匂いや音、振動などで場所を判別する。
強力なモンスターだが、性格は非常に温厚で争いは好まず、このモンスターによる被害が出ることは少ない。ただし、子育ての時期は気性が荒くなり、縄張り内に侵入した相手を積極的に襲うようになる。
オス1匹に対してメスが数匹の群れを作り、別のオスがトンネル内に侵入した場合はオス同士の縄張り争いが始まる。
ベビーモール
基礎戦闘力20 体長1.5m ランクE
ジャイアントモールの幼体
戦闘力は低く、満足に土を掘ることもできない。
単体では生きていくことすら困難なため、生後しばらくは親の庇護下で成長する。
成体のジャイアントモールに成長した個体は、トンネルを掘れるようになると群れから独立し、新しい巣を作る。




