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69、禍中に呑まれて

更新遅れてすみませんでした。思ったより第2章が長引いて、書ききるまでに時間を要しました。ここからは定期的にあげられると思います。


「お前の、父さんが、なんだって……?」


「おれの、父さんを、助けて欲しいんだ……」


 待て待てどういうことだ。


「……ギルタールの奴に、父さんが捕まった。今は城のどこかに幽閉されてる……」


「ギルタール?」


「……ギルタール・ゲッコー。南部連合の長だ。目つきの悪い虎人族の男だよ」


 オレの疑問に、後ろから声が飛ぶ。

 誰かと振り向けば、ブラウンのおっさんだ。隣には幼妻のアーニャさんもいる。


「おっさん今までどこに……! あんたがいたら、バレッタ王子が乱暴されることも無かったろ!」


 見当違いな怒りとは思いながらも、思わず彼に当たってしまう。だが、そんな理不尽さにもブラウンは声を荒げることなく、ただ面目なさそうに頭をかいた。


「いや、それはすまねぇ。裏で妻と色々準備してたんだ」


「……準備?」


 自らが取り乱したことを恥じ、誤魔化すようにして質問を返す。


「ああ、とりあえずは、宿屋の店主としてお客さんの無事を保障しなくちゃならねぇ。この宿屋には地下に倉庫があってな。今スペースを空けてきたからお客さんには、暴動が収まるまでそこに隠れていてもらいたい」


 ブラウンの不在の理由は、どうやら避難場所の確保だったらしい。

 客を第一に考えての行動であれば責めることもできず、オレはいたたまれなさに頭を掻く。


「話を戻そう。バレッタ王子、そのギルタールって奴がお前の親父さんを監禁したと」


「……ああ」


「根拠は?」


「……今日、城で暴動が起きたって聞いて、慌てて父さんに会いに行ったら――――」


 バレッタ王子がことの顛末を語りだした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何でここにお前がいるんだよ!ギルタール!」


 噛み付く声にも、ギルタールは毅然とした態度を崩さない。


「これはこれはバレッタ殿下。ご機嫌麗しゅう。はて、私がいて何か問題でも?」


 慇懃無礼にすっとぼける彼の態度に、思わず怒声を浴びせる。


「父さんはどこだ!? 何で、暴動が起きてるのにそのまま放置してるんだ!」


「ふっ。お前の父さんはここにはいない」


「何!?」


 ギルタールは獰猛な獣の口元をいやらしく歪ませる。それは獲物を前にして舌なめずりをする肉食獣のようで、本能的な恐怖が背筋をなぞった。


「……今頃、地下牢で天井の染みの数でも数えているのではないかな?」


「……………お前……!」


 ようやくその意味を理解すると同時に、魔法を発現させる。


「暴風よ、吹き荒れよ! その暴威を以って、仇為す敵を蹴散らせ! 『ブローショット』!!」


 その魔法は、尊敬する師匠の魔法。

 風の塊を、敵にぶつける。ただそれだけだが、単純ゆえに破壊力のある魔法。

 バレッタは敵の打倒を確信した。

 だが、ギルタールは拳一つでそれを受けきる。


「嘘、だろ……」


 絶望するバレッタを待たず、脇からわらわらと武装した兵士が出てくる。彼らはこの国で従事する正規兵ではないのが一見して分かった。


「彼らは私の私兵だ。バレッタ殿下、いやバレッタ。お前は、何もできん」


「くそっ! 父さんを返せ!」


「いけません、バレッタ様!!」


 ギルタールに掴みかかろうとするバレッタをラインが飛び出してとめる。

 ラインは、バレッタを担ぐとそのまま王の間から離脱する。


「な、何でラインがここに!」


 突然現われたラインにバレッタが困惑混じりの不満の声を上げる。


「私はいつもライン様のお側におります。今はあの方と戦うべきではありません。バレッタ様の安全が第一です」


 淡々と告げるラインに頭を冷やされたバレッタは、自分がどうするべきかを思案する。そして、すぐに一つの結論に至る。



「……ライン。師匠を、頼ろう」


 そう告げて、二人は占拠された王城から逃げおおせた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おいおい。洒落にならないな……」


 その話が本当だとすると、今回の暴動はギルタールという男によって行われた計画的なものである可能性が高い。しかも、その男は南部連合という大組織の領袖だ。その基盤の頑健さたるや、疑うまでも無いだろう。


 ここまでくればこれは暴動なんてレベルじゃない。


「クーデターだ……」


 自分の呟いた言葉にゾッとする。

 今、オレのいる街で何かがひっくり返されようとしている。それは現国王か。はたまた現在の経済システムか。それは、分からない。


 ただ一つ言えるのは、


「少なくとも、この国はぶっ壊されようとしている……」


 オレの言葉にバレッタ王子が目を丸くする。

 ラインさんでさえ、不動の表情に驚きの色が灯る。


「ま、まさか……そんな……」


 現実逃避気味のバレッタ王子の言葉も、空虚しく響くだけだ。


「だ、だったら! 父さんは……父さんはどうなるんだ!?」


 オレの肩を掴み、バレッタ王子が揺さぶる。

 だが、その力は獣人とは思えないほどに弱弱しい。白く細い指には細かい傷が多く付いている。


「分からない……ただ、もしあいつらが現体制を壊して、新しい国を打ち立てるつもりなら、……見せしめで処刑される、ってところだろうな」


「嘘だッ!!」


 叫ぶバレッタ王子。


「………嘘、だ……」


 崩れ落ちる彼の華奢な肩を支えながら、必死に考える。


 現状、オレが何も取りこぼさないための手は何だ。


 逃げ場はあるか?

 ここから北の村は遠いし、そもそも北門は既に制圧されているだろう。

 南側に逃げるのは論外だ。恐らく、より多くの獣人が待ち構えている。


 ならば隠れてやり過ごす?

 もしこのクーデターの目的が人間族の排斥だった場合どうする? 新体制になれば、恐らく人間狩りが始まる。国からの追放程度で済めばいいが、さっき殴りこんできた奴らの態度を見ればそれだけで済むとは思えない。

 国の中心が乗っ取られている以上、国が鎮圧をしてくれることを期待するのは無駄だ。

 それにこのクーデターには明確な指導者がいる。だとすれば、自然崩壊などを考えることも出来ない。

 何も起きなければ、恐らくこのクーデターは完遂される。


 既に外のもやは晴れているというのに、オレの正解への道のりはどんどん霧がかっていく。


 何で、こうなるんだ……!

 いつもそうだ……! くそっ、これがオレの果たすべき贖罪ってことかよ……!

 このクソみたいな状況で、何も取りこぼさない。全てを掬う……

 畜生……考えるしかないのか……


 シナプスが弾ける。脳内を情報が疾走する。


 回せ、思考を。


 求めろ、正解を。


 手繰り寄せろ、未来を。


 か細い、か細い糸のような正解への道のりを必死に手繰っていく。

 霧の中の道を辿り、何がベストかを考え抜く。

 リスクを手玉にとれ。リターンだけを追及しろ。


「……………………王城へ、向かう」


「し、しょう?」


 項垂れていたバレッタ王子が顔を上げる。

 一縷の希望に縋るかのように、期待と不安の眼差しをオレに向ける。


「……暴動を抑え込むには、国の力を取り戻すのが一番手っ取り早い。お前の親父さんを救い出して、国の統制を取り戻す」


 そのためには、王城に向かい、バレッタの親父さんを救い出す必要がある。


「師匠…………ありっ……ありがっ……」


「泣いてる暇は無いだろ? 王城への安全な行き方とか知らないか?」


 涙を浮べたバレッタ王子が必死にこらえて、手の甲で目じりを拭った・


「……あ、ああ。近くに城へ続く地下通路があるんだ。おれらもそこから逃げてきた。多分、ギルタールたちも知らないはずだ」


 ラインさんに目配せをするとコクリと頷く。

 なるほど、信頼に足る道のようだ。


「よし。ならオレたち三人は、これからその道を通って城へと向かう。目的は、国王の救出及び、国の指揮系統の回復。そのためであれば、他の獣人やギルタールら障害は殲滅する」


 それでいいな?

 オレの過激ともとれる問いかけに、バレッタ王子は確かに頷いた。


「ちょっと待ってゆーくん!」


 だが、その気勢を削ぐようにまた声が聞こえる。


「凛! お前、何勝手に下におりて……」


「上で聞き耳立ててたらゆーくんが勝手に話進めてるんだもん!」


 いやいや……聞き耳ってどんだけ耳いいんだよこいつ……

 見れば凛の隣でソフィアも心なしか不満げに頬を膨らませている。

 勇者たる凛と、獣人たるソフィアの聴力を合わせればその程度の盗み聞きは造作ないということか。気をつけよう。


「まあ、聞いてるなら話は早い。オレはひとっ走り城を荒らしてくるから、お前らはここで待機しててくれ」


「何で!」


「それが一番成功率が高いからだ」


 隠密行動で敵の懐にもぐりこむのだ。

 ……守るべき相手が増えすぎると、戦いづらい。


「それじゃあ、意味ないよ!」


「意味って何のだよ……」


「わたしが、旅についてきた意味!」


「……そんなの、お前が勝手に着いて来ただけで意味とか無いだろうが……」


「というわけで、議論終わり! わたしは付いてく!」


 頑として退かない彼女にオレは頭をかきむしる。


「なら、ソフィアはどうすんだ!? 置いてくのか!?」


 凛と一緒なら任せられると思っていた。だが、彼女がついてくるとなれば話が違う。


「それは……でも、……な、なら、ゆーくんも行かないで」


「それは出来ない。誰かが行かなくちゃいけないんだ」


「でも、ゆーくんじゃなくていいでしょ!? 何でゆーくんなの!?」


 どうしてオレなのか。

 当然その問いはオレの中にも生まれている。

 だが、別に答えに窮することは無い。


「それがオレの為すべきことだからだ」


 そう、突き放すように言う。


「そんなの……」


 理由になってない――――


 と、凛はオレの答えに不正解をつきつける。


「別に……いいだろ」


「ゆーくん……」


「――――それなら、私も一緒に行きます」


 予想していなかった方向から飛ばされた、予想できなかった言葉に、衝撃を覚える。


「ソフィア……? お前、何言って……」


「私がここに一人で残るのが心配なのでしたら、私も付いていきます」


「アホか! お前を危険から遠ざけたいって言ってるのに、何で敵の本拠地にお前を連れてくんだよ!」


「お兄さんの側にいるのが一番安全だと思うからです」


 そう、何の疑いも冗談も交えずに言ってのける彼女の姿にオレは唖然とする。

 それは、過信だ。オレの力を妄信している。


「お前は、買いかぶりすぎだ。オレは自分のことで手一杯だし、気を遣ってる余裕なんて無い」


「お兄さんは、絶対に私を、守ってくれます」


 その堂々たる宣言にオレは再び口を噤むしかない。

 ありえない。彼女のソレは信頼などという程度のものではない。


「師匠。悪いけど、時間が無い」


 それは、オレに決断を迫る言葉だ。

 こいつらの声を全て聞かなかったことにして、ここに置いておくか、はたまた彼女らを連れて行動するか。


 どちらが安全だ?


 一見、火を見るよりも明らかに彼女らをここに残したほうが安全にも思える。

 だが、本当にそうなのか?

 これからクーデターはさらにこの北町全域に広がる。そうなった際、実は城付近のほうが安全なんじゃないか?それに、オレの近くにいれば直接守ることが出来る。

 大体、こいつらをおいていったところで本当に大人しくしているのか?

 いや、高い確率で勝手についてくるはずだ……それこそ凛がこの旅に付いて来たように。


「……っ。くそっ。いいか、全員、自分の命を優先しろ!」


 オレの言葉を受け、凛が笑みを零す。


 思わぬ大所帯だが、オレ、バレッタ王子は魔法が使えるし、凛とラインさんは肉弾戦である程度は自衛が出来る。それに凛は結界魔法も使えるしな……戦力的には問題ないはずだ。

 ソフィアも、獣人特有の身体能力でその動きは機敏だ。進行速度の点で足手まといになるということは無いだろう。


「可能な限り戦闘を避けて、ギルタールの元まで急ぐぞ!」


 オレの掛け声に全員がしっかりと頷く。


「おい、あとはお前らだけだ……って、どこに行くんだ!?」


 ブラウンの静止に、軽く手を振る。


「ちょっと野暮用だ! オレらのことは心配しないでいい! しっかり篭っとけよ!」


 それだけ言い残すと、背中に彼の引き止める声を受けながら走る。


 ああ、考えなきゃいけないことが多すぎる……!




「こっちだ」


 バレッタ王子に導かれるがままに、入り組んだ路地を進んでいく。


 幸い暴動は大通りに沿って行われているらしく、発見されることは無い。

 霧が晴れつつある空を見上げ、視界が回復していく様子に複雑な感想を抱く。

 敵を見つけやすくなる反面、敵にも見つかりやすくなる。

 バレッタ、ラインさん、ソフィアの三名の獣人としての感覚を頼りに暴動を回避していく。


「お待ちください……誰か、来ます」


 ラインさんの声に制止され、オレたちはその歩みを止める。

 耳を澄ますと、徐々にその声は大きくなっていく。


「ガリシア! 本当にミレフィアはこっちに行ったのか!?」


「ええ! そのはずよ! ったく、あの子は、こんなときに……」


 それはどこかで聞いた声だ。

 焦りを滲ませる青年と、それに答えるやや苛立つ女性の声。


「……エルヴィン!?」


 その解答は口をついて出た名前に代弁される。

 エルヴィン・カーマイン。このラグランジェまでの旅路の最中に出あった冒険者だ。同伴者のガリシア、ミレフィアの二名に風呂を貸し出す代わりに、ラグランジェの情報をもらった。

 宿も教えてもらったりと中々世話になっている。


「……ユート……? ユートかい!?」


 思わずして棒立ちになっていたオレを認めたのか、エルヴィンが息を切らしながら駆け寄ってくる。

 それに対してラインさんが警戒に構えをとるが、オレは焦って彼女を止めた。


「オレの知り合いです! 少なくとも敵対する相手じゃない!」


 拳を収めたラインさんにほっとしつつ、オレらの下へたどり着いたエルヴィンたちに声をかける。


「大丈夫か? どうしてここに……」


「そっちこそ、全員無事みたいで良かったよ……」


 オレの問いに、エルヴィンはこちらの無事を安心するという人の良さを見せて返す。


「待て……ミレフィアはどうした? お前たちと一緒じゃないのか?」


 見れば、エルヴィンとガリシアの二名だけ。

 薄い水色の髪を無造作に伸ばした魔法少女の姿が見られない。


「ああ……朝の日課の散歩に行っちゃったらしくて……」


 おじいちゃんかよ……

 そんな突っ込みも状況が状況なので憚られる。


「その中でこんなことに……」


 突発的に起きた暴動。その中に、少女が一人で取り残されているという不安と絶望。

 彼の表情からは、それが痛いほど窺える。


「何とか協力したいところだが……」


 思わず渋面になりながらも、オレは力を貸せない旨を伝える。


「いや……いいんだ。……これは僕らの問題だから」


 その突き放す言い方は、こちらを慮ってのことだと分かる。

 だからこそなおさら胸が痛む。


「もしミレフィアを見つけたら、そのときは全力で保護する」


 これは、恐らく実現されることのない口約束に過ぎないだろう。


「……ありがとう。そう言ってくれると、心強いよ」


 罪悪感に苛まれる思念を振り払い、きっぱりと前を向く。


「……健闘を祈る」


「そっちもね」


 そのままオレたちは言葉を交わすこともなく、互いに背を向け合った。

 

 エルヴィンと別れ少しばかり走った先に目的の場所はあった。


「ここは……」


 街を流れる用水路の一角。

 水車小屋と思われるボロ小屋があった。

 キィと軋みながら木製の扉が開き、その内装を見せる。至って普通の水車小屋だ。

 だが、バレッタ王子は迷い無く部屋の隅に近づき、膝を付いた。彼の動きを見守っていると、巧妙に隠されていた扉が見つかる。


「昔からおれはよく使ってるんだ」


 そう言いながら開いた扉の下に身体を滑り込ませる。

 オレ、ソフィア、凛と続き、最後にラインさんが扉を閉めて一切の光源が失われる。


「ここらへんに……あった」


 バレッタ王子が何かを探る調子でぶつぶつと呟くと、突如暗い空間にぼんやりと光が灯る。

 これは……リスチェリカのダンジョンでも見た光る水晶か。

 魔力を受けて光る水晶が、床や壁に一定間隔でちりばめられ、狭い道を照らしている。

 人がぎりぎり横に二人並べるか否かといった程度の狭い道だ。オレの低身長でさえ、やや頭がつっかえる。


「この先に進めば、城の庭園に出る」


 バレッタ王子はそう告げると、足早に先へ先へと進んでいく。

 その足取りには明らかな焦りが見える。


「バレッタ王子。あまり焦るなよ。冷静な判断力を失えば、成功するものも成功しなくなる」


「……そんなこと、分かってる」


 やや憮然とした態度で抗論するのも致し方ない。

 実の父親が監禁されたという状況で神経がささくれ立たないほうが無理なのだ。

 それに、彼は小さい頃に目の前で母親を失っている。

 また、繰り返すのか。彼の中で自責と自嘲の念が渦巻いていることだろう。

 それが分かるから、オレはそれ以上何も言わない。何も、言えない。


 ただひたすらに無言で進み、ようやく、突き当たりが見えてくる。

 どうやら、ここが終点らしい。


「まずは、城の中に潜り込む。っつっても、既に中庭に出ているなら、城内の侵入は容易なはずだ」


 確認の意味でバレッタ王子に問うと、コクリと確かに頷く。


「敵に気付かれないように、まずは地下牢に向かう。そこでお前の親父さんの身柄を確保したら、その後にギルタールを叩く。いいな?」


 特に意見は無いようだ。

 

 頭上の扉を開け、弱い日差しが差し込んでくる。

 バレッタ王子が「問題ない」とだけ言って、こちらに合図を送る。

 音も立てずに全員で中庭に出る。

 まずは第一段階クリアだ。

 オレはスキル『隠密』を発動し、気配を消す。


「バレッタ王子。地下牢へのここからの行き方は分かるか?」


「ああ……案内する」


「バレッタ王子が先頭。ラインさんとオレが二列目。その後ろにソフィアで、殿が凛だ」


 このメンバーであればこの陣形がベストなはず。


「うん、分かった」


 凛が確かに頷き、この陣形が承認される。


「行こう」


 バレッタ王子の掛け声に応えるように、オレたちは石造りの城へと足を踏み入れたのだった。


次回、メタルギア回です(大嘘)

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