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第15話
2048年 4月3日 東北海試験経過報告
今年の受験者は個の強いものが多いように見受けられる。
その多くは過去の出来事による影響と思われ、その分素質も十分と言える。
初日の死者は初めてであったが、脱落候補の一人に過ぎない為、影響は無いものと判断した。
今年の受験者の中でも目を引く存在は、prayerで間違いないだろう。今回のゲームにおいて、早々に勝利への布石を投じていたあたり、抜かりもないように思える。また、一時的にとはいえ、味方となるものを開始早々に贄としたところも評価に値するだろう。
そして、模擬試験においてprayerに勝利したcryも、評価に値すると判断。
以上の2名に加え、鬼人妖において、秀でた才をみせたtimid。領隷において、相手の手を読み、なおかつそれを公言するなどの行動をとったarroganceを合格候補者とし、観察を続ける。
次話から、書き方が変わりますので、ご注意ください。