表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/14

第七章



少し前の出来事である。


別銀河にあるムーナ星人たちの政界中心部、議会では、隠せないほどの動揺が広がっていた。


地球に派遣した軍の多くが、壊滅したと報告されていたからだ。


「一体、どういうことだ!?」


「奴らは、我らでは観測できない科学技術を有していたのか?」


「奴らは()()()なる技術をもっていると報告があるが……」


「そのマホウとやらは何なのだ!?」


「分かりません。もはや、報告を待つしかないないかと……」


「そんな悠長なことを言っている場合か!? これは、我らのプライドと力に関わるのだぞ!」


ともかく、このように大混乱が場を占めていた。


議会は早急に新たなる艦隊を数万機以上送り付け、最悪の場合、星を破壊する爆弾の使用を認めるという許可も出していた。


議会は星の民たちに「事態は思うように展開している」と虚偽の情報を流し、今度こそ朗報が来ることを望んでいた。そう楽観視していた。


だが、彼らには魔法をすべて解読する術も、地球人たちが星を守る力を持っていることも、何も知らないままだった。


十数日後、彼らのもとに届いた報告書と録音された現地からの声は、あまりにも悲惨なものだった。


全艦隊に甚大な被害。

艦隊及び隊員の7割以上が消失。

魔法の驚くべき脅威度。

星すら守れる力。

惨めに破滅する宇宙船。


そして、最後の記録として残された、隊員達の呪詛、悲鳴、自暴、悶え…


死の末路しか待っていない船内で、阿鼻叫喚の地獄絵図が鮮明な形で映し出されていた。


それは文字通り、言葉を失うほどの衝撃だった。


まだ、瞬時に命を失ったもの達が、どれほどマシであっただろう。そう感じずにはいられないほどの絶望が、全てその記録には詰まっていた。


自分たちは、とんでもないミスをしてしまったのではないか。


そう思う者も、少なくはなかった。


このわずか数年後、ムーナ星人は過去最悪の時代を迎えることとなる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ