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第一章
「畜生! 一体、どうなっているんだ!?」
日本のとある山奥にて、一体の宇宙人が走っていた。
見た目はよくある灰色の体と目の大きい顔をしており、手にはレーザー光線銃を持ち、腰には液体栄養袋を付けていた。
山の奥の奥へと、宇宙人は進んでいく。
「くそっ! 地球が……あんな文明レベルの劣る星の民が!」
宇宙人は思いを叫び散らしながら、周囲を警戒しつつ、足を止めようとはしない。
「宇宙船も持たず、レーザー銃もなく、瞬間移動技術もない! そんな者たちが……」
荒れる息、傷ついて血の付いた足、未だに混乱状態の脳内。
本来なら、すべてがありえないことだった。
「なぜ……なぜ、あんなにも強いのだ!? 化け物か? この星には化け物しかいないのかぁーーー!?」
彼の後ろには、刀を持った少年が、必死に彼の背を追い続けていた。
どうして。
こんなはずではなかった。
宇宙人ヤーの記憶が、故郷での出来事を流し出す。
そうだ。俺たちは、決して負けない生命体のはずだった。
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