第二部 セシル編 キャラ紹介
セシル編のキャラ紹介を載せておきます。ちなみに第一部からは2年の時間が経過していると言う設定です。それから200話を突破したと言う事でちょっとした番外編を作ろうか迷っています。闇落ちしたムゲンの話も先に進めるべきか、それとも本編を進めるべきか、もしくは日常的な閑話を入れるべきか、次の話を待っていてください。
セシル・フェロット
金色の美しい髪に整った顔立ちをしており貴族の令嬢を思わせる美貌の持ち主。かつては闇ギルド【ディアブロ】の一員として活動をしていた時期がある。当初はムゲン・クロイヤの抹殺の為の情報収集目的で【ファーミリ】のギルドへと入り、ムゲンのかつての仲間であるホルンの所属している【不退の歩み】へと加入した。しかし【不退の歩み】の仲間達と触れ合う事で仲間を想う気持ちが芽生え、ついには【ディアブロ】を裏切り仲間達と共に表の世界で生きて行く道を選び【ディアブロ】支部で激しい戦いを繰り広げる。その戦いの中で生死の狭間を彷徨うが仲間であるマホジョ・フレウラの魔法によって生かされる。その魔法の代償として命を落としたマホジョの帽子を形見として今もなお被り続けている。その際に《アサシン》の職業を封印し、マホジョから授かった《魔法使い》の力を用いて冒険者活動を続けている。
とある理由から【ファーミリ】のギルドから【リターン】のギルドへと移籍して活動を再開し、遂にはSランクの称号を得る。しかし闇ギルド【ユーズフル】により仲間のカイン、ホルンが意識不明の状態へと陥り【ユーズフル】への復讐心を心の奥底に募らせている。だが新たな仲間であるラキルのお陰で僅かずつだが笑顔を浮かべる回数が増えた。
ちなみに【リターン】に移籍する2年前と比べるとかなり発育の良い体系となり、性格の方もかなり大人びているのだがテンパったり感情的になると昔の口癖である『なのね』を言葉の語尾に付けてしまう。
ラキル・ハギネス
幼馴染や仲間に裏切られてセシルのパーティーに新たに加入した少年。心の底から全幅の信頼を寄せていた【淡紅の一閃】のメンバーにダンジョン内で殺害されそうになるがセシルのお陰で一命をとりとめる。職業は《剣士》で冒険者としてのランクはAランクなのだが実は実力ではなく彼の持つ《幸運》のスキルによってここまで成り上がれた事が判明した。自身や自分の周囲の人間にとって都合の良い幸運を引き寄せる力が有り戦闘面でもこのスキルは有効に働く。
Sランクであるセシルの仲間となってからはスキルに頼らずともAランクとして恥ずかしくない実力を身に付けようと彼女に特訓を付けてもらい現在は奮闘している。
自分が抜けた後に裏切った【淡紅の一閃】が完全崩壊した事実を知って恨みに執着し続ける事を止めて前に進む決意をする。
ミレイ・ウウルス
【淡紅の一閃】のリーダーを務めていた《剣士》の職を持つ少女。ラキルとは長い時間を共にして育った仲の良い幼馴染であり彼に対して恋心すら抱いていた。しかし仲間のボーグに良い様に唆されて次第にラキルを疎ましく感じるようになる。最終的にはボーグの言われるがままに好きだったはずの彼の抹殺をダンジョン内で決行するまで歪んでしまった。
ラキルがパーティーを抜けて以降は悉く依頼を失敗。ラキルのスキルの恩恵に甘え鍛錬も碌にしておらずギルド内でも落ちぶれて行き最後はパーティーが解体された。その後はBランクのパーティーに〝荷物持ち〟と言う不名誉な形で加入。自分よりランク下の《剣士》との決闘で悲惨過ぎるほどのぼろ負けする現場を大勢の冒険者に見られ自信を喪失してまともに剣を振るえなくなってしまった。今では非戦闘員である〝荷物持ち〟のポジションが彼女にとって一番居心地の良い場所となってしまった。
ザクロ・マディライア
【淡紅の一閃】の《魔法使い》の職に就いていた女性であり周囲の者達からは聖母と言われるほどの人格者で通っていた。しかし彼女もまたボーグに懐柔されてしまい最終的には仲間の殺害に手を染めてしまった外道に堕ちる。
ラキル脱退以降はボーグの言葉に騙されていた事実に気付き嘆くが既に手遅れだった。ミレイの二人ともう一度パーティーを立て直そうとするが互いに責任を押し付け合い最後は醜く解散する。その後は冒険者としてやっていく自信を失ってしまいギルドから脱退する。他の冒険者の話ではその後は娼館で働いていると言う噂があるが真実は不明だ。特にラキルも彼女の行く末を確認しようとは考えていない。
ボーグ・ハルボテ
【淡紅の一閃】の《盾使い》でありラキルにとっては兄貴分のような存在だった男。だがその中身は我欲に塗れた人間の屑であり、同じパーティーのラキルの評価を下げるようにミレイとザクロを誘導して殺害計画まで練っていた。
殺したと思っていたラキルの生存により本性が明るみに出て周りの冒険者からは白い目で見られるようになる。その軽蔑の視線から目を逸らすかのように酒浸りとなり最後は懐柔したはずのミレイからパーティーを追放されてしまう。
自分の悪行を棚に上げてパーティーメンバーであった3人に強い憎しみを抱き町から行方をくらました。その後の足取りは不明だがどうやら〝とある闇ギルド〟から勧誘を受けて加入したと言う情報が………。
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