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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第四章 世界の工場
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魔法の神髄―中級編

 工場団地は元々、携帯会社が主体となってできたので、スマートフォン関連、通信関連の会社が多い。


 今後、あそこの結果を見た他業種もひょっとすると参入して、こちらに工場を作るかも知れない。


 通訳は多く排出(はいしゅつ)してきたので問題はないだろう。


 そういえば、日本の大学も、卒業生が出ているはずだ。


 サーメイヤ語学を(おさ)めた者、魔術を(おさ)めた者、魔術の方は放っておいた。


 サーメイヤ語学は、ステファニアが学会の会長をしていたので、忙しそうにしている最中(さなか)でも、時々面倒を見ていたっけ。


 まぁ、何はともあれ、彼()、彼女()の今後の活躍が楽しみだ。




 工場団地の見学、汲広(くみひろ)は何度も期待に(こた)えて実施(じっし)した。


 もう何度目だろう?行き先に迷惑がかかるといけないから少人数で複数回というかたちにした。




 汲広(くみひろ)は明日の準備をしてベッドに入る。


 まだ新婚時代と変わらず、アントネラと一緒(いっしょ)のベッドに寝ている。


 眠ってから2時間経ったであろうか、また、スキカのミーティング空間に呼ばれた。


 今回も、スキカ、領地組の汲広(くみひろ)とアントネラだけであった。


 まずはスキカが飲み物に口を付けた。


 先にそうしておかないと、汲広(くみひろ)やアントネラが気を遣つかって、飲み物に手を付けないからだ。スキカが話し始める。



「魔道の知識の初級編も板に付いてきたようだし、そろそろ中級編を(さず)けたいと思う」



 そう言って、汲広(くみひろ)の頭に手をかざし、光がポワァー。


 次にアントネラである。


 しかし、これって知識量、多くないですか?



「知識量が多いだろう?初級編は空気中に()る精霊に話しかけて、思ったことを頼んで具現化(ぐげんか)する魔術のみを扱ったものだった。それが、中級編ともなれば、人や動物の魂に直接語りかけたり、精霊に頼まずに、自らの体を媒介として扱う魔術、神に力を借りる魔術など、多岐(たき)にわたる。それぞれ言語も全然違う。どうだ?知識量多いだろう?見事この技(おさ)めてみよ!」 



 そう言って、また眠りの世界に戻される汲広(くみひろ)とアントネラであった。



 次の日の朝、朝食の前、



「アントネラ」


「はい、あなた」


「今は時間に余裕がある。このうちに日本でのこと、ちゃんとしないか?」


「そうですね。あちらのことを結構放っておいていますからね」



 工場団地見学がまだ残っているが、いずれ終わりが来る。


 終わった後に何をするか、今のうちに決めておいてもいいだろう。



 食事を終え、また、工場団地の見学の案内に出かける汲広(くみひろ)であった。



 案内を終えて帰って来た汲広(くみひろ)は、アントネラに開口一番、



「そういえば、テレビを映るようにするか」


「突然ですね。でも、いいと思います」



 汲広(くみひろ)の自宅にもテレビ用のアンテナが立っている。


 流通部門でもらった収入もある。


 ちょっと使っちゃおう。



「ラジオ用のアンテナも立ててラジオも聴けるようにする」


「いいんじゃないですか?」



 汲広(くみひろ)は思いついたことを(しゃべ)った。


 そして、食事と風呂を済ませると、



「一度、日本の家へ顔を出さないか?」


「いいですね」



 そう言って、久々(ひさびさ)に日本の家へ行くのであった。



 郵便受けには思った(ほど)郵便物は来ていない。


 あ、そうか。アントネラが日本に用事があるとき、ついでに領主邸に運んでいたっけ。


 郵便物を土のう袋の能力に仕舞(しま)った後、家の中に入る。



「あ、ちゃんと掃除されてる」


「思ったより綺麗ですね」



 汲広(くみひろ)は部屋に入って思い出す。


 そういえば、網弾野(あびきの)さん、僕の趣味を知って、全周波数対応のアンテナ、(すで)に立ててくれていたんだったっけ。


 受信専用だったけど。


 あれでラジオは聴けるわけだ。


 新たにアンテナを立てる必要が()かったことに、改めて気付く汲広(くみひろ)であった。



 次に、お隣の実家に顔を出す。


 丁度(ちょうど)今日は土曜日。(みな)、休みであったようだ。



 久しぶりに家族と会い、しばし歓談(かんだん)。そして、



「近々電化製品が届くと思うから、受け取っておいて」


「分かったわよ」


「じゃぁ、また、近いうちに顔を出すよ」


「顔を出す日はいきなりなのね」



 そう、母の朋子(ともこ)に言われ、家から出る。



「アントネラ、僕はちょっと電気屋に寄ってから帰るよ。先に帰ってて」


「分かりました。無理はしないでね」


「あぁ」



 そうして汲広(くみひろ)は電気屋へ向かい、テレビとテレビ台とBDレコーダーを2台ずつと、アンテナケーブルと分配器とコネクタを買った。


 テレビとテレビ台とBDレコーダーは後日、実家の方に届く。


 そして、無線屋へ行き、オールモードの受信機を2台にアンテナケーブルと分配器を買った。


 こちらは在庫があったのでお持ち帰りだ。


 よくもまぁ、無線機用の分配器なんてニッチなもの、在庫があったものだ。


 土のう袋の能力に放り込み、領主邸へと帰るのであった。



 領主邸へ帰ると、もう、深夜であった。


 とりあえず、設置は明日以降にすることにした。


 こっちに()ながらテレビやラジオを楽しめる。


 もっと早くにこうしておけば良かった。


 買った物を自室へ出し、寝る支度を整え、ベッドに入り、疲れを取るのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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