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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第四章 世界の工場
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火力発電所最終チェック

 あれからは順風満帆(じゅんぷうまんぱん)であった。


 特に問題が起こるわけではなく、汲広(くみひろ)やアントネラの神代魔法の読解も進み、”あ、オレ(たち)知識を共有してるじゃん”と、やっと気付いたアカツキ伯爵が遅ればせながら神代魔法の勉強を始めよう… として、”先に読解されているならその知識もあるよな!”と、汲広(くみひろ)の読解の成果を見て、すぐに読解力が汲広(くみひろ)に追い付き、汲広(くみひろ)から”ずるい”と批判を受けながらもアカツキ伯爵は涼しい顔。


 ちなみに領地のアントネラは(すで)に読解を済ませ、技術を自分のものにしている。


 夫の話を聞き、王都のステファニアも領地のアントネラの記憶をまさぐりすぐに全てを理解する。


 すると、アカツキ伯爵はアントネラの方が理解力があるからと、アントネラの記憶をまさぐり初級編の全てを理解する。


 結局一番遅れて理解したのは、始めに知識を(さず)かった汲広(くみひろ)であった。




 そんなこんなでそれから半年が過ぎ、火力発電所は試運転を開始していた。


 試運転の結果が良ければそのまま出力を上げていき、本稼働する。


 火力発電所のような大きな施設だと、()めるのに数ヶ月、動かすのにも数ヶ月かかるのだ。


 一足先に稼働(かどう)した工場は順調に動いていた。


 これから火力発電所が動き出せば、工場団地の7割がいっぺんに稼働する。


 工場が稼働し始めたらこの人員だけでさばけるだろうか。


 無理っぽい。


 いや、無理だ。


 建設現場なら、1日、1カ所につき最低2カ所に時間差で(つな)げれば良かったのだが、工場の場合、(つな)げる箇所が何故か増える。


 人員を増やすにはこれが最後のチャンス。


 6人くらい人員を増やそうと思う汲広(くみひろ)であった。




 そして、募集が公開され、何故か人員が前回の2倍(ほど)来た。


 何でも、工場の流通を有料化したら、思ったより収入があり、流通部門の収入が少しだけアップした。


 それを目の当たりにした周りの住人が、”あそこに就職したら何だか給料がいいらしいぞ”という(うわさ)が広がり、(われ)先にと人が(むら)がったのだ。


 では何故(なぜ)2倍止まりかって?それは人数人が広められる(うわさ)なんてそんなに範囲が広くないから。


 まぁ、何にせよ、汲広(くみひろ)は良い人材を選ぶことができた。



「工場建設はまだしばらく続きますが、新たな工場が、火力発電所の稼働(かどう)で工場の方も一斉(いっせい)稼働(かどう)することが見込まれます。稼働(かどう)してから、”あ、これ、人員が足りないや!”とならないために新たに6人、仲間に加えます。みんな、拍手ー」



 新たに加わったのは、ジョンソン・グロス、パトリシア・グロス夫妻、ガリクソン・フォート、ロラーシャ・フォート夫妻、それにカイル・オーフィール、キャロライン・オーフィール夫妻だ。


 6人に、掃き出し窓の能力とついでに土のう袋の能力を授け(さず)汲広(くみひろ)


 1週間、この能力について研修を受け、その後、”記憶に名前を付ける”能力と、”名前の視覚化”、”記憶を意識の外へ追いやる”能力、それに、”他人が開いた掃き出し窓の能力を閉じる”能力を授け(さず)け、、2週間、現場を回ってもらい、位置を覚えてもらい、それから少ない数ではあるが、実際に仕事をしてもらう手はずにしている。




 それに平行して、汲広(くみひろ)とアントネラは、とある試みに挑戦中である。


 というのも、神代魔法―初級編に、人を治療(ちりょう)する(すべ)があり、経験があるほうがよいというわけで、医者のまねごとをしだしたのである。


 アカツキ領には村3つに対し、1人の医者がいる。


 インジスカン王国の医者は、メスを持って切開するといったことはせず、治癒魔法をかけて治療する。


 ただ闇雲(やみくも)に治癒魔法をかける。


 神代魔法―初級編を座学だけとはいえ、(おさ)めた汲広(くみひろ)やアントネラにとっては、あまりにも子供だましのようなその方法にちょっとだけイラッとした。


 なので、医療の発展(はってん)に、少しでも貢献(こうけん)しようと、まずは実地。経験してみることにしたのだ。



 外傷は目に見えて分かるので、そこに治癒魔法をかければよい。


 内部的な疾患、その診断方法は結構ある。


 魔力波の反射による診断。エコーによる診断。MRI的な診断。X線は通り抜けるので浮かせて両手で見る必要がある。


 診断をすると、脳内に画像として見ることができる。しかも3Dだ。


 欠損していれば治癒魔法をかけ、ポリープなどの異物は、切除した後、粉砕の魔法で粉々にする。


 アカツキ領主邸のある街、ハーパヤで、医者を訪ね、診療を手伝ったときには、あまりにも良い手際(てぎわ)に、「とても初めてとは思えない」とまで言わしめた。


 そこで、空き時間に医療談義と、神代魔法―初級編に載っている医療技術を医者に授けると、「こんな方法があったとは… 今まで私がしてきたことは一体…」と、少し落ち込ませてしまった。


 そんなこんなでハーパヤの医療技術は進み、今まで治せなかった患者まで治せるようになってきた。汲広(くみひろ)もアントネラも、その医者のところには何度も通った。



 そんなある日のことだった。火力発電所で事故が起こったのは…

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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