表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
72/166

レオニー・ハンサム伯爵の訪問

この作品の掲載日が、来週から毎日から月・水・金曜日に変更になります。

 スマートフォンのアンテナ設置への立ち会いも一段落(ひとだんらく)し、油田の採取工事も”部品ばかり来られても組み立てが追いつかねぇ”とかで、今はあまり部品を運搬することもなくなった。


 そこで、汲広(くみひろ)は遅れていた高校の授業を少しでも前へ進めようと勉強しているのだが、そこへ、1通の手紙が届いた。


 それは、この地の前の領主、レオニー・ハンサム伯爵が、自領の領主邸が完成したから預けていた物を取りに来るというものだった。


 そこで、汲広(くみひろ)はアカツキ伯爵に念話を送った。



(お早う御座(ござ)います。汲広(くみひろ)です)


(おはよう汲広(くみひろ)。こんな朝早くに何だ?)


(レオニー・ハンサム伯爵が、(あず)かっている物を取りに来ると手紙が来ました)


(おおそうか。こちらで(あず)かっているものと言えば、人材も含まれてるのだな)



 そうなのである。レオニー・ハンサム伯爵から預かっているものと言えば、物もあれば、人材、使用人も(あず)かっているのである。



(そこで、使用人を募集しようと思いまして)


(こちらでも募集は必要か?)


(できれば)


(わかった。王都でも募集をかけてみるよ)


(ありがとうございます)



 と、いうことで、王都シンダーグス、アカツキ伯爵領全域、あと、日本で使用人の募集をかけるのであった。



     *



 数日後、レオニー・ハンサム伯爵が掃き出し窓の魔法でやって来た。



「おはよう、ユウセイ・フォン・アカツキ伯爵」


「これはこれは、お早う御座(ござ)います。レオニー・ハンサム伯爵」



 レオニー・ハンサム伯爵との久々(ひさびさ)のご対面である。



「まさか、あの役立たずの土地だと思っていた悪魔の地が…」



 ハンサム伯爵と、執務室で久々の歓談(かんだん)後、片付けと、預かっていた人材の話になり、



「一度、新・ハンサム伯爵領へ連れて行ってもらえませんか?」


「それは構いませんが…」



 そして、汲広(くみひろ)は、ウソ記憶で汲広(くみひろ)がこの星で最初に踏んだ地とされる新・ハンサム伯爵領の領主邸へと案内してもらった。



「荷物を運ぶ先を重点的にお願いします」


「君も変わっとるのぉ」



 ひとしきり汲広(くみひろ)は新・ハンサム伯爵領主邸を案内されると、アカツキ伯爵邸へと戻り、



「1班・新人組はとりあえず、荷物を段ボールに詰めて、2班・ベテラン組は、ハンサム伯爵がどういう荷物の配置が好きか把握(はあく)しているだろうからそのように。それでは倉庫から倉庫へ。始め!」


「「「はい!」」」



 汲広(くみひろ)の指示で、年の若い1班はアカツキ伯爵邸でハンサム伯爵の荷物を段ボールへ詰め、汲広(くみひろ)の開いた掃き出し窓の魔法で新・ハンサム伯爵領主邸へと運び、待っていたベテラン2班に渡して、ベテラン2班はハンサム伯爵が好むように荷物を配置する。


 あの手紙を受け取った(さい)に打ち合わせしていた通りに効率的に動いたのである。


 2時間もすると、ハンサム伯爵の荷物は全て、新・ハンサム伯爵領主邸へと運び込まれたのである。



「それでは1班の人も、2班の人の指示の(もと)、新・ハンサム伯爵領主邸へ行って配置の手伝いをして下さい」


「「「はい!」」」



 ハンサム伯爵から預かっていた人員と、アカツキ伯爵が育てた人員が、新・ハンサム伯爵領主邸で、荷物の配置を始めるのである。



「おぉー。これは手際(てぎわ)がいいですなぁ」


「引っ越しは経験者なもので」


「しかし、アカツキ伯爵、こんなに長い時間掃き出し窓の魔法を開きっぱなしで疲れませんか?」


「これでも魔力はほとんど使っていないんですよ」



 汲広(くみひろ)の掃き出し窓の魔法は、スキカに授けてもらった掃き出し窓の魔法とは似ていて非なるもの。


 実は魔力は使っていないのである。


 それを知らないハンサム伯爵は、



「荷物の運び出しに数日かかると思っていたのですが、それを半日もかからずに…」


「それでは、新・ハンサム伯爵領主邸で、配置の指示をお願いします」



 そして、もう人通りの()くなった掃き出し窓の魔法を汲広(くみひろ)とハンサム伯爵はくぐったのであった。行った先で、ハンサム伯爵は、



「全て私の好みに配置されています。私が指示を出すところは特にありませんな」



 打ち合わせが(こう)(そう)したようで、配置に文句は()いようであった。


 1時間もすると、全ての配置が終了し、汲広(くみひろ)が、



「そろそろお昼ですか。食事でもどうですか?」


「食事まで(いただ)けるとは、いやはや…」



 アカツキ伯爵領主邸で、食事にする汲広(くみひろ)とハンサム伯爵であった。



「二角鳥のソテーにラクオーベのソースですか。私の好みも再現されていて…」


「お口に合いますでしょうか?」


「いやぁ、美味しいですぞ!」



 ハンサム伯爵には満足してもらったようである。そして、ハンサム伯爵は、



「何から何までありがとうございます。それで、使用人は…」


「ハンサム伯爵の使用人は、そのまま今、お返しします」


「それで、アカツキ伯爵は大丈夫なのですか?」


「こちらはお構いなく」



 そうして、汲広(くみひろ)は、物、人を全てハンサム伯爵に返したのであった。



「こんなに早く終わるとは思ってもみませんでした。ありがとうございます」


「いえいえ。それではお気を付けて」


「えぇ、それではまた王都で」



 ハンサム伯爵とお別れした汲広(くみひろ)。そして、



「食堂を使ってもいいから食事を。それから、人員が少なくなったので、多少の手抜きは許そう」



 使用人のケアも忘れない汲広(くみひろ)なのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者を異世界から召喚することに成功しました!
家族ごと!
戦闘経験の無い勇者とその家族、さぁ、どうする?
i565261
仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

よろしければお読み下さい。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ