油田埋蔵量の調査の空き時間
橋本たちが油田調査している頃、午前中はミラトと事務仕事をした。
そして、午後、橋本たちが昼食を摂ったあと、悪魔の地へ掃き出し窓の魔法で送り届けたあと、また領主邸に戻ると、丁度、アントネラと、綿抜一久、五右武路永遠が、昼食にやって来た。
3人が昼食を摂っている間、汲広は暇だったので、ジュースを作ってもらい、飲みながら、
「どうだ?良さそうな土地は見つかりそうか?」
「まだ眺めているだけなので何とも」
「街との行き来の利便性、家畜の食糧の問題、考えたらきりがありませんよ」
「放牧するなら土地とガバッと持って行ってもらっても構わんからな」
どうせ遊んでいる土地である。
土地を多めにとってもらっても汲広は構わないのであった。
「そういえば、一久や永遠は車の免許は持っているのかな?」
「持ってますよ?」
「持ってます。実家が田舎なので、交通の利便性やら、あと、親がうるさいので」
「そうか」
二人とも免許は持っているらしい。
「ちなみにAT?MT?」
「MTです」
「僕もMTです」
何と、今時珍しく、マニュアル車も乗れる免許を持っているらしい。
「あと、牧草をベーラーで巻くとき、トラクターを使うんですが、車ほどシビアじゃないとはいいえ、クラッチが付いていますからね」
「何に必要になるか分からないから、クラッチ操作の感覚というものは覚えておいて損はないな」
そうか。こっちでは何を使うか分からないからAT限定ではなく、MTで取って、クラッチ感覚に慣れておくのがいいのか。
「僕も免許取ろうかなー」
「17才になったばかりでしょ?あと1年待ちましょうねー」
こうして、汲広の欲望で昼は車両の話になった。
午後は汲広も牧場地選定に付き合うことにした。
「ブーエルやブーキルは何を食うんだ?」
「ブーキルは牧草ですね」
「ブーエルは穀物を主に食わしますが基本、雑食ですね。たまに変わったものも食べさせないと」
「ブーエルやブーキルは食べるものが違うんだな。ブーエルは、餌用に畑もするのか?」
「そうなると思います。あと、食用にまで育ちきらなかった穀物を分けてもらうとかですね」
ブーキルもエサの確保も大変だが、ブーエルはもっと大変そうだった。
「やっぱり動物を育てるって大変そうだな」
「仕事なんて皆、大変ですよ」
「そういや僕も、まだ学生なのに、色々なことに巻き込まれて先生のまねごとやったり、こうやって領主になって領地の世話なんてものもやってるんだもんなー」
「あなた方二人は特殊ですよ」
確かに特殊な感じがする汲広やアントネラだった。
こうして候補地探しを4日程して、やっと一久も永遠も牧場予定地を決めた。
それから、街や、隣街の暇な連中をかき集めて柵と小屋と家を作ることになった。
一久も永遠も、牧場に住むことにしたのである。
昼は柵や小屋を作る仕事、夜は語学勉強と、あと、魔法も教えることにした。
掃き出し窓の魔法も土のう袋の魔法も何かと便利であるからである。
もし、この二つが使えなくても、魔法は何かと便利なのであった。
こうして二つの牧場ができた。
二人とも名字から取ってワタヌキ牧場とゴエブロ牧場にした。
一久と永遠には、牧場の他にも土地を与えた。餌用である。
結局、街の中心に人が住み、その外周を農作物を育てる田畑、その外周をワタヌキ牧場とゴエブロ牧場という形になった。
あと、街の方ではすでに全ての家に明かり取り用に電気が引かれている。
一久の家にも永遠の家にも引きたかったが、ネットも使えると便利だろうと、有線LANも引きたかったので、あと、面倒だったので常時開きっぱなしの掃き出し窓の魔法で電気と有線LANを引いてやり、Wi-Fi親機も設置した。
「日本で使うスマ-とフォン程便利じゃないが、IP電話サービスに加入すれば、電話も使えるぞ」
「おぉー。インターネットが使えるのですね。便利そうですね」
「文明に遅れる覚悟できましたが、これがあれば、遅れが小さくなりそうです。ありがとうございます」
一久にも永遠にもこのサービスは好評であった。
あとは、仕事がうまくいくかは一久や永遠の頑張り次第である。
「二人とも、ここまでしてやったんだから、結果を出せよ」
「「はい」」
「それと、毎日迎えに行くから、語学と魔法の勉強、しっかりやれよ!」
「そっちはしたくないが、まぁ、仕方ない」
「イヤですが、生きていくためです。がんばります」
嫌々ながら生きていく為に承諾する一久と永遠の二人であった。
お読み下さりありがとうございます。
地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。





