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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
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綿抜一久君、職場を辞めて新天地で頑張るってよ

 スマートフォンの話しは継続週の中、汲広(くみひろ)の元に1通のメールが来た。



綿抜(わたぬき)一久(かずひさ)さん、決心してこっちに来て畜産業をするらしいよ」


「あらまぁ、思い切りましたね」



 汲広(くみひろ)は畜産を推進する立場を取っており、畜産の(れい)のない、このインジスカン王国で、自領の視察の(さい)、周りに”畜産をしてみないか”と吹聴(ふいちょう)していたので、この、一久(かずひさ)と、もう一人、酪農を目指している五右武路(ごえぶろ)永遠(とわ)の存在は、まさに、渡りに船であったのだが、一久(かずひさ)永遠(とわ)も、自分たちの運命がかかっている。


 いくら汲広(くみひろ)に都合が良くったって”はいそうですか。それでは土地を提供するのでやって下さい”という簡単な話では()かったのである。


 しかし、一久(かずひさ)は、覚悟を決めてやって来るというのである。もう、本人の自己責任なので、汲広(くみひろ)が断る理由が無かったのである。


 そこで、汲広(くみひろ)は、こうメールに返信をした。



“熟考の上の決断でしょうから、こちらからは何も言うことはありません。


 アカツキ領、ハーパヤの街は、街は住宅地やお店など。その外周は果樹園や、小麦などの農作物(のうさくもつ)の栽培で、(すで)に利用されていますが、その、さらに外周は、誰も使っておらず、空いております。


 つまり、住居のある街からは離れた土地ですが、そこなら畜産に使えますが、そこで良ければ使って下さい。


 あと、ここは外国なので、パスポートの手配など、出国の手続きと、インジスカン王国の就労ビザはちゃんと取って下さいね。”



 次の日、また、一久(かずひさ)からメールが来た。



“私は、外国に行ったことがなく、インジスカン王国に行ったときも、魔法で行けたので、パスポートやらビザなど、出国の手続きがあるのを分かっていなかったです。


 ご指摘(してき)(いただ)いて、やっと必要なのだと知りました。


 今の職場はもう退職日を決めておりますが、まだ若干日にちが残っております。その間に必要な手続きを済ませ、正式な手続きでそちらに(まい)りたいと思います。


 あと、街から遠いけど土地を提供して(いただ)ける(けん)、まことにありがとうございます。


 街に住むか、いっそのこと牧場に家を建てて住もうか悩みどころですが、そちらに行ける日を心待ちにしております。”



 汲広(くみひろ)の返信は、



“パスポートやビザの件、ちゃんと指摘しておいて良かったです。


 これをしておかないと密入国になってしまいますから。


 牧場に家を建てるのはいいですね。


 ただ、こちらには魔物という恐ろしい生き物が()ますので、くれぐれも注意して下さい。


 それでは、準備が整ったらメールを下さい。そちらに(むか)えに行きますので。


 また会える日を心待ちにしております。”



 しばらく日を開けて、またメールが来た。



“ご無沙汰しております。五右武路(ごえぶろ)永遠(とわ)です。


 そちらで酪農業をする決心がやっとつきました。


 そこでご相談なのですが、ブーキルを飼う土地はありますでしょうか?”



 そして、汲広(くみひろ)は、永遠(とわ)への返信として、



“アカツキ領、ハーパヤの街は、中心部は家や商店など。


 その外周は果樹園や農作物を育てる場所。


 そして、そのまた外周は誰も使っていない土地で、そこなら提供できますよ。


 それと、簡単に来られるとは言っても外国。パスポートや就労ビザの取得は忘れずに。



 追伸、綿抜(わたぬき)一久(かずひさ)さんもこちらに来る決心を固めたそうです。


 どこの土地を使うかは、彼との話し合いも必要です。”



 次の日、永遠(とわ)から返信が来た。



”パスポートやビザが必要なのは知ってますよ。もうすぐビザが下りそうなので、近いうちにそちらに行けそうです。”



 汲広(くみひろ)の返信は、



“準備が出来ているならこちらからは何も言うことはありません。


 また会える日を心待ちにしております。”



 そして、数日後、二人同時にメールが来た。



一久(かずひさ)さんも、永遠(とわ)さんも、明日からこっちに住むってよ」


「あらまぁ、同じ日なんてすごい偶然ね。またこちらも忙しくなるわね」



 そして、汲広(くみひろ)の家の前で鉢合(はちあ)わせる一久(かずひさ)永遠(とわ)


 汲広(くみひろ)が到着のメールを受け取ったので、掃き出し窓の魔法で迎えに行った。すると、一久(かずひさ)は、



「いやぁ、出国手続きって、普通なら、港やら、空港でするものばかりだと思っていましたが、こちらの国へ来るには船も飛行機も使わないから、出国手続きはどこですればいいの?と外務省に電話したら、外務省で出国手続きをしますという返事だったので、外務省に寄ってから来ましたよ」



 と、話してくれた。


 永遠(とわ)もうんうんと(うなず)いている。


 そして汲広(くみひろ)は、



「こっちの時差は12時間、入国の手続きも終わっている頃だから、今日はウチに泊まって、明日王都で入国手続きをしようか」



 と言った。入国手続きが済んだら、土地の配分、(さく)の設営など、やることは山積(やまづ)みである。


 2人増えて、また騒がしくなるアカツキ邸であった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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