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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
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もう一人の移住希望者

 五右武路(ごえぶろ)永遠(とわ)と、動物を見に行き、帰宅して、風呂と食事を済ませる。


 それから永遠(とわ)に、もう少しサーメイヤ語について学ばせていると、メールが来た。



「今、家の前にいますというメールが来た。(むか)えに行ってくる」


「行ってらっしゃい」



 汲広(くみひろ)は掃き出し窓の魔法で自宅前へ行き、とって返して領主邸に戻って来た。部屋にはアントネラも()た。



「改めて、初めまして。ここの領主代理の岡塚(おかつか)汲広(くみひろ)だ。(よろ)しく(たの)む」


「妻のアントネラです。(よろ)しく」


「初めまして。こちらで酪農牧場の経営を希望しています五右武路(ごえぶろ)永遠(とわ)と申もうします。(よろ)しくお願いします」


「初めまして。こちらで牧場の経営を希望しています綿抜(わたぬき)一久(かずひさ)とわと申もうします。(よろ)しくお願いします」



 そして、一久(かずひさ)を使用人たちにも紹介した後、4人で汲広(くみひろ)の自室に行き、パソコンで、今日、スマホで撮った写真を一久(かずひさ)に見せるのであった。



「候補が多いですね。実物を見て、実際に食べてみたいものです」


「じゃぁ、明日、肉屋にあったら買ってきて食べ比べしようか」


「いいのですか?」


「あぁ。それと、もう、こちらは夜だ。明日に備えて寝てもらいたいところだが、寝られるか?」


「はい。徹夜で来ましたので、多分、寝られると思います」



 永遠(とわ)と同じで徹夜で来たらしい。


 やはり積極的だ。


 背が小さくて、あまり筋肉がなさそうに見える。


 これで野生動物を相手にするのか?大丈夫か?


 明日に備え、(みな)を寝かせる汲広(くみひろ)であった。



 次の日、永遠(とわ)一久(かずひさ)()れだって、まずはヘートルを見に行った。



「この動物も、中々に筋肉が引き締まっていて、食肉用に良さそうだ」



 そして、食肉店へ行き、



「今日も動物の種類は多いですぜ。連続でこんなに種類が多いなんて珍しいや」



 肉屋の店主も上機嫌だ。



「で、どれを食べてみる?」


「それでは、ヘートルとブーキルとブーエルをお願いします」


「分かった。おやっさん、今言ったのを買うわ」


「毎度あり!」



 肉を買って帰ると、領主邸のコックが出迎えてくれた。


「それでは、何を調理しましょう?」


「あぁ、この肉を頼む。ヘートルとブーキルとブーエルだ。試食用に4人分、軽く塩を()ってソテーしてくれ」


(かしこ)まりました。」



 アントネラも呼んできて、4人で食堂に入る。(ほど)なくして料理が出てくる。



「ヘートルのソテーに御座(ござ)います」



 4人してヘートルを食べてみる。



「美味しいですが、ちょっと肉質が(かた)いですね」


「なくはないが、他のも食べてみよう」



 次に出てきたのはブーキルだ。



「肉は柔らかいですが、ちょっと味が物足りないですね」



 最後にブーエル。



「肉も柔らかく、美味しい。まずはこれから飼育してみたいと思います」



 一久(かずひさ)は、ブーエルを育てることにしたようだ。



「二人とも、1種類だけでなく、多種飼いしてもいいんだぞ」


「家畜がヘートルしかおらず、ブーキルとブーエルも、野生種しかいないと聞きます。1種類の家畜(かちく)だけで精一杯(せいいっぱい)になりそうなんですよ」


「私も、永遠(とわ)と同じ理由で1種類に(しぼ)りました。多種飼いは、ブーエルが軌道(きどう)に乗ったら考えます」



 との返事だった。


 (みな)、食事と風呂を済ませ、汲広(くみひろ)は書き物の仕上げに入った。


 それをプリントアウトし、玄関へ行った。


 そこにはアントネラと永遠(とわ)一久(かずひさ)()た。


 永遠(とわ)は持って来た荷物をまとめて持っていた。



永遠(とわ)は今日で帰るんだったな」


「お世話になりました」


「移住はよく考えて決めるんだぞ。決めたらまた連絡してくれ。それと、これ、サーメイヤ語の資料だ。気が向いたら勉強しておいてくれ」


「分かりました」


「じゃぁ、駅まででいいか。送るよ」


「何から何までありがとう御座(ござ)いました」



 汲広(くみひろ)は掃き出し窓の魔法で永遠(とわ)を駅まで送って、帰って来た。



一久(かずひさ)も、移住はよく考えるんだぞ」


「はい。ありがとうございます」



 次の日も、一久(かずひさ)は、動物を見たり、サーメイヤ語の勉強をしたりした。


 そして2日が()ち、一久(かずひさ)とも別れる日となった。



「前にも言ったが、移住はよく考えてから決めるんだぞ。それと、永遠(とわ)のときと同じでサーメイヤ語の資料だ。気が向いたら勉強しておいてくれ」


色々(いろいろ)とお世話になりました。ありがとうございました」


「それでは送ってくるよ」



 汲広(くみひろ)は、掃き出し窓の魔法で一久(かずひさ)を駅まで送って、帰って来た。



「二人とも帰ってしまいましたね」


「そうだな。よく将来のことを考えて、良い決断をするといいのだがな」


「そうですね」



 慌ただしかった日々を思い返し、感慨(かんがい)(ふけ)汲広(くみひろ)とアントネラであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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