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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
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牧畜を目指す人

 領主邸へ戻った汲広(くみひろ)とアントネラは、風呂と食事を済ませ、汲広(くみひろ)の部屋で来ていた手紙をチェックする。



「僕宛に、知らない人から手紙だ」



 汲広(くみひろ)は読んでみた。要約すると、畜産大学出身で、2年目の実務経験中。


 そこに、インジスカン王国という国の話を聞き、そこで新天地で牧場を経営したいそうな。


 差出人(らん)もちゃんと書いてあったので、後で返事を書こう。続いて、



「こっちも同じような感じだなぁ」



 要約すると、家が酪農家で、知識はあるが、跡継ぎは他の兄弟に奪われてしなった。


 そこに、インジスカン王国という国の話を聞き、そこで新天地で牧場を経営して酪農したいそうな。


 こちらも差出人(らん)もちゃんと書いてあったので、後で返事を書こう。


 他は、保険の勧誘やら、広告類だった。興味のある分野のものは()かった(ため)、ごみ箱に()てた。



 そこで、その2人に返事を書いた。



「こちらには牧場という概念(がいねん)がありません。まずは日本で家畜を買って持って来るか、こちらの野生動物を家畜にすることから始めないといけません。それでもやりますか?… っと。こんな感じかな?」


「それでいいと思います」



 汲広(くみひろ)は手紙をしたためると、封をして、切手を貼って、掃き出し窓の魔法で日本に帰ってポストに投函(とうかん)した。


 汲広(くみひろ)は領主邸に帰って来て、ふと、思っていたことをアントネラに話した。



「…という能力をスキカにねだってみようと思うんだがいいかな?」


「それは便利そうですね。私もその能力欲しいです」



 アントネラからも好印象だったので、スキカに念話を飛ばした。



(スキカさん、私は直接貴方(あなた)の脳内に語りかけています)


(うーん、前に(われ)がやったネタではないか。落第点)



 スキカがお笑いにも(きび)しいとは知らなかった。



(で、何の用だ?)


(授けて欲しい能力があるんですが)


(我に出来ることなら協力するが、何だ?)


(小さくてもいいんですが、忘れても開きっぱなしできる掃き出し窓の魔法が使いたいです)


(ほぅ。それならできるぞ。ちと待て… フンジャカバカラカパー!)


(何ですか?そのフンジャカ何とかって…)


(まぁ、おまじないのようなものじゃ。ちと(われ)とお主が離れているのでの。これでお前の言う開きっぱなしの掃き出し窓の魔法が使えるはずじゃ。お前も、アントネラも、もう二人の方も使えるはずじゃ)


(ありがとうございます)


(何に使うか知らぬが、まぁ、(われ)にかかればどうってことは無いの。して、要件はこれだけか?)


(はい。ありがとうございます)


(では、念話はこれまでじゃ。(はげ)めよ!)



 念話を終えた汲広(くみひろ)は、アントネラに、



「何だか変な呪文唱えてたけど、4人とも使えるようになったってよ」


「まぁ、それじゃぁ、これから便利になるわね。それで、今から準備するの?」


「いや、落ち着いてからでいいんじゃないかな。機材も()ることだし」


「待ち遠しいわ」



 そして、王都のアカツキ伯爵に、



(アカツキ伯爵、今、話しいいか?)


((かま)わんぞ。何だ?)


(今、スキカに開きっぱなしできる掃き出し窓の魔法を(さず)かった。便利に使ってくれ)


(開きっぱなしって… あぁ、そういうことか。便利に使わせてもらうよ)



 あちらも意図を(さっ)したようだ。話が早いのは良いことだ。


 そして、その後は二人で雑談をして、その日は寝ることにした。



     *



「さぁ、今日も今日とて領地視察だ!」



 汲広(くみひろ)は変なテンションでそう叫ぶと、朝の支度を終え、食事を済ませた。



「ちょっとミラトのところに寄ってから視察に行こうと思う」



 そう宣言して、馬車に乗りこもうとすると、丁度、ミラトがやって来た。



「お早う、ミラト」


「お早う御座(ござ)いますアカツキ伯爵」


「領地内に人が使っていない土地が結構あるだろ?あれ、使いたいという日本人が()るんだが、使わせてやってもいいか?」


「領主様がお望みなら誰も文句は言いますまい。大丈夫(だいじょうぶ)ですよ」


「分かった。ありがとう」



 要件を済ませた汲広(くみひろ)たち一行は、次の村へと向かうのであった。



     *



 領地視察を終え、領主邸に戻って来た汲広(くみひろ)たち一行。


 明日は休息日だ。


 多少、夜更かしをしても文句は言われない。


 風呂と食事を終え、汲広(くみひろ)の部屋で、アントネラと雑談をする。そして、10時になろうかというとき、



「じゃぁ、僕は、準備で日本へ行くよ」


「行ってらっしゃいませ」



 アントネラに見送られ、汲広(くみひろ)は日本の自宅… ではなく、家電量販店へ行った。


 恰好(かっこう)は日本から持ってきた服なので違和感は無いはず。



 汲広(くみひろ)は大きめのネットワーク・ハブと、小さめのハブをいくつか、WI-FI親機をいくつか、そして、LANケーブルを数種類購入して、土のう袋の魔法に入れ、掃き出し窓の魔法で自宅へ戻った。


 汲広(くみひろ)の家は、Wi-Fiも使えるが、有線LANも使えるようにしている。自室に入り、



(ここなら迷惑にならないかな)



 などと思いながら、パソコンに(つな)いでいた有線LANを大きめのネットワーク・ハブに接続し、そのネットワーク・ハブからパソコンに繋いだ。


 そして、今買ってきたLANケーブルをハブに接続し、開きっぱなしの掃き出し窓の魔法をアカツキ領のアカツキ領主邸の自室へ(つな)ぎ、そこへ、今、ハブに接続したLANケーブルの片方を掃き出し窓の魔法に通した。



(これで向こうでもインターネット、使えるかな?)



 汲広(くみひろ)は普通の掃き出し窓の魔法で、アカツキ領主邸の自室に戻るのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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