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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
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領地行脚はまだ続く

 油田から帰ってきた汲広(くみひろ)は、宿でアントネラやその他従者、私兵と合流した。


 書き忘れていたが、用心の(ため)、私兵も同行している。なって間もないとは言え、悠生(ゆうせい)も伯爵、お貴族様なのである。


 この村、ゼムリースから、南に一つ、西に一つ村があり、その辺りが境目で、それ以上行くと他の領主の土地になる。


 油田は、それらの村に行く直線距離が互いに90度とすると、45度を目指すとたどり着く。ギリギリでうちの領土だよなぁ、油田。と思う汲広(くみひろ)なのであった。



 村に帰ってきて、アントネラに油田が見つかったことを報告すると、



「まぁ、エネルギーの自給自足が出来(でき)るかも()れないのですね」



 と喜んでいた。



「交渉事はアカツキ伯爵や国のお(えら)いさんに(まか)せれば良いだろう。あと、村を2件回ったら、一応、ミラトにも金のなりそうな木が見つかったと情報を入れとかなきゃ」


「お偉いさんって… 貴方(あなた)結構(けっこう)なお偉いさんだってこと自覚して下さい」



 汲広(くみひろ)はアントネラに(しか)られてしまった。


 その後、遅めの朝食を食べてから、南の村、西の村へと回った。景気は平均して、去年と同じくらい、トントンらしい。


 家畜を育てよう!という()れ込みも忘れない。おっと、そうだった。酪農(らくのう)()れ込んでおこうとその二つの村には動物の乳を人間が飲んだり、加工食品が出来(でき)ることを言っておいた。


 しかし、言うだけでは効果は(うす)いかも知れない。ハーパヤの街ででも実践して、こういうものだと紹介しないといけないかも知れない。



 そんなこんなを汲広(くみひろ)は考えながら、一度戻りたかったので、掃き出し窓の魔法を使い、ハーパヤに馬車ごと連れてきた従者や私兵、(みな)を戻した。


 魔力消費がなくて掃き出し窓の魔法が使えるって便利だなぁ。あと、馬車が通れる(ほど)大きくしたってへっちゃらって。


 どこまで窓を大きく出来(でき)るんだろう?興味はあるけど必要が無いからやらないけど。



「まだ旅は続くが、折角(せっかく)ハーパヤに戻ったのだ。一時(いっとき)の休息を取るが良い」



 (みな)を家に帰すことにした。領主邸に住み込みの者も、休息にはなるだろう。そして、汲広(くみひろ)とアントネラは代官のミラトに会うことにした。執務室をノックし、



汲広(くみひろ)だ。代官はまだ()るか?」



 すると、執務室のドアが開き、



「はい、ミラトで御座(ござ)います。どうぞお入り下さい」



 何だ?その左手の平を水平にしたどこかの国民的アニメのようなポーズ。ミラトはあれを見たことがないはずなので、()でやっていることがある意味怖い。


 まぁ、とにかく、部屋に入って話をしようと思う汲広(くみひろ)であった。



「ほぅ、あの悪魔の地にそのような資源が眠っているとは!」


「そうなんだ。あそこに大量に眠っていると、日本との立場すら変わってしまうくらい外交上も有利にになるし、何より金になる」



 油田の話をした後に、



「この国は、食肉用やら酪農(らくのう)用の牧場がなくて困る」


「それはどのようなものですか?」



 ミラトに酪農(らくのう)について簡単に説明する。するとミラトは、



「それは素晴らしい!是非ともやりたいものですな!」



 ミラトもノリノリになった。


 汲広(くみひろ)のペースに()れたとも言えるかも知れない。



 あと、変わったことが無かったかとミラトに聞いてみたが、通常通りだったとの返事だった。それに満足した汲広(くみひろ)は、



「ちょっと家に戻ってくる。郵便物が届いているかも知れないし。風呂と夕飯はこちらで()る。アントネラも戻るか?実家に顔出しするか?」


「そうですね。一度顔を見せるのはいいかも知れません」



 そうして、汲広(くみひろ)とアントネラは日本の自宅へ戻った。



 自宅の郵便受けを(のぞ)いて郵便物をチェックする汲広(くみひろ)結構(けっこう)来ていた。


 チェックは領主邸に帰ってからにすることにして、土のう袋の魔法に仕舞(しま)った。



「パソコンのメールチェックもするかぁ」



 汲広(くみひろ)は自室に入り、パソコンを起動し、セキュリティソフトのアップデートを行った。


 それはすぐ済み、OSのアップデートがあるので、適応後、再起動の指示を出しておいた。アントネラも自室で同じことをしているだろう。



 そして、(となり)の実家に顔を出した。



「あら、まぁ、お久しぶり。元気だった?」


「あぁ、こっちは元気でやってるよ」



 時差は12時間。家から出てきたのは母の朋子(ともこ)だった。


 父の修司(しゅうじ)も、妹の朝里(あさり)も、出勤、登校前で(あわ)ただしくしている。



「アントネラさん、髪、切った?」


「切ってないですよ」



 昔やってたお昼の番組じゃないんだから。



「おっと、こんな時間か。行ってくる」


「私も行くね」


「二人とも行ってらっしゃい」



 修司と朝里を送り出した後、朋子と少し話をする。



「あちらの様子はどうなの?」


「こっちにあってあっちに無いものが多くて大変だよ」



 世間話をして、



「メールチェックをするから一旦部屋に戻るよ」



 メールをチェックした。ISOからも来ているな。


 内容は、インジスカン王国の公用語であるサーメイヤ語を新しい言葉として登録すること。


 そして、汲広(くみひろ)が前に送ったサーメイヤ語バッチをもとにして、もうすぐOSにも登録されるそうな。


 アップデートが楽しみだな。


 そして、戸締まりをして、アントネラと一緒に実家に戻り、



「二人とも、くれぐれも体を大事にしてね」


「分かってるよ。じゃぁ、行ってくる」



 汲広(くみひろ)とアントネラ、二人はまた、アカツキ領主邸へと戻るのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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