表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
34/166

新しい能力を与えられました

 日本の汲広(くみひろ)が眠ってから2時間くらい()ったであろうか。


 意識が覚醒かくせいしていき、また、テーブルと椅子とティーセット以外何も無い空間、あの、ミーティング空間に呼び出されていた。



久方(ひさかた)ぶりである。二人とも息災(そくさい)で何よりである」



 前にも聞いたセリフ、スキカであった。



「あの、インジスカンの二人は最近会ったと思うのですが」



 久方(ひさかた)ぶりという言葉にちょっと引っかかった汲広(くみひろ)である。



「まぁ、そうであったな」



 お茶を(にご)すスキカ。


 (となり)にはアントネラ、対面にスキカ、いつもの座り順であった。



「今回はここの飾り付けと、お前(たち)(さず)けたい力があるのでここへ呼び出した」



 何か力を(さず)けてくれるらしい。


 スキカが汲広(くみひろ)の方へ寄ってきて、



「高位の魔法使いであれば魔法でこれを()すものがいるのだが…」



 と言いながら、汲広(くみひろ)の頭に手をかざすスキカ。


 すると、スキカの手が淡い光を(はな)ち、やがて消えた。



「まぁ、お前達の言葉で言うと、テレパシーの一種だろうな」



 今度はアントネラにも、同じように頭に手をかざし、淡い光を(はな)って消えた。



「これで、相手の考えていることが分かるようになる。もっとも、ここで試すわけにもいかんがな」



 ここに()(みな)はリンクしているので試しようがないのである。



「相手が離れていても使えるが、相手の了承(りょうしょう)なしには使えない」



 スキカは元の席に戻りながら続ける。



「それに、相手の記憶や考えていることが読み取れるが、相手が許可している範囲までだ」



 スキカが席に着き、



「裏で何を考えているか分からぬ(ゆえ)過信(かしん)禁物(きんもつ)だ」



 スキカが手を組み、



「あと、移動魔法、そちらの世界では掃き出し窓の魔法と言ったか、魔力を使わずに使えるようにしておいたぞ」



 地球からインジスカンへ掃き出し窓の魔法を使うと魔力の減りがバカにならない。


 魔力が減らないのはありがたい。



「では、模様替えだが」



 若緑色を基調とした壁が四方から迫ってきて、焦げ茶色の床が出現し、天井は枯れ色になった。


 基本、洋風の作りだが、明かりは日本の照明のように、昼白色をしている。


 16(じょう)(ほど)のゆったりとしたスペースができた。



「ふむ、二人の好みを合わせれば、こんなものか」



 スキカが飲み物を口にした。続けて汲広(くみひろ)とアントネラも飲み物で(のど)(うるお)す。



「この間、インジスカンで戦争があったろ?

 少しでも相手の心が読めるようにすれば、()らぬ混乱も未然(みぜん)に防げるであろう。

 あと、相手の心に言葉を送れるようにもしておいた」



 本当にテレパシーみたいなものなのだなぁと感心する汲広(くみひろ)



「あと、インジスカンに()る二人にも、同じ力を(さず)けた。

 まぁ、魔法を習得したことにでもすれば良かろう」



 スキカは続ける。



「ニーヘロイ星での平和協定もごく一部だし、地球も、魔法が入ることで世界情勢がどんなことになるやら、我も気の休まることはないのぉ」



 スキカは愚痴を言った。スキカは真剣な顔をして、



「まぁ、我は指示を出すだけだし、動いてもらうのはお前(たち)汲広(くみひろ)とアントネラに悠生(ゆうせい)とステファニアなのだが、あえて言っておく。

 我はどちらの星にも、戦争して欲しくない」



 汲広(くみひろ)とアントネラはゴクリと喉を鳴らした。



「我は平和を望む者、そのことは、(きも)(めい)じていて欲しい」



 スキカは飲み物を口にした。



「何か、必要な力があれば、我ができる範囲でまた授けよう。

 お前(たち)要望(ようぼう)も聞く。何か欲しい能力はあるか?」


「今は特に思いつきません」


「そうであろうな。これはいきなりであった」



 スキカはカラカラと笑った。



「我の要件は以上だ。そちらは何か要件はあるか?」



 汲広(くみひろ)とアントネラは目を合わせ、



「特にありません」



 そう、汲広(くみひろ)は答えた。


「まぁ、リンクしていることだし、軽い用事ならそれで事足りるだろう。

 リンクで会話した結果、こちらに呼び出すこともあるだろう。

 要件は以上だ。また、眠りにつくといい」



 そうして、汲広(くみひろ)は、また眠りにつくのであった。



     *



「すっごーい。先生、何で分かったんですか?」



 日本の二人がスキカと会話中、インジスカン王国の悠生(ゆうせい)は授業中であった。


 休憩時間に会話を思い出し、次の休憩時間に軽くテレパシーの実験にと、生徒の心を読んだのである。



「まぁ、魔法なんだが、残念ながら、自分にもどうやって使えるようになったのか分からなくてな」



 ちょっと()れたように言う悠生(ゆうせい)



「うまく言葉に出来ないので、魔法が使える者にも使い方を教えられない」


「えー。そうなんですかー」



 ちょっと不満そうにする生徒達。



 ちなみに、授業が終わってアカツキ邸での夕食の際、ステファニアも試してみたそうな。


 そして、魔法を教えられないというと、やはり、生徒は残念がっていたそうだ。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者を異世界から召喚することに成功しました!
家族ごと!
戦闘経験の無い勇者とその家族、さぁ、どうする?
i565261
仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

よろしければお読み下さい。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ