英語学校開校
平和協定ブームはインジスカン王国周辺国で、ほぼ全ての国で、平和協定が結ばれたことにより、収束した。インジスカン王国国民は、少し明るくなった気がする。
日本語教室の方は、日本語学校に昇格し、元、日本語教室の面々が教師として活躍している。
悠生がプリントを作ったり、授業内容を考えたりすることはあまりなくなった。
その代わり、ステファニアが学長となったことで、教師から、授業内容について質問が度々あるらしく、忙しくしている。
そんな中、元、日本語教室の生徒で、地球に留学していたナターシャ・フォン・クラベリンスキーが、アカツキ邸を訪ねてきた。
「先生、お久しぶりです」
「お久しぶり。元気にしていたか?」
ナターシャは、実家の援助を受けながら、日本へ渡ったこと、日本へ渡って日本語がマイナーな言語だと知ると、アメリカに渡って英語を勉強し、日常会話には不自由しない程、英語が堪能になったことを話し、
「”地球の言語を広めるための施策”というのを最近聞きまして」
「英語教室でもやるつもりかい?」
「はい。そのために帰って来ました」
ナターシャは、英語教室を開く気マンマンだった。
「それでは、僕も教師役をやろうか?」
「本当ですか!」
現代の日本では、大学の英語科に通っても英語をしゃべれない人が多いと聞くが、この世界の日本では、中学校を卒業すれば、英語をそれなりに喋れてしまうのである。
「それでは、教室を開く場所を探さないとなぁ。空きになっている建物を聞いてみるよ」
それからしばらくして、悠生は廃校になった学校の校舎があることを聞きつけ、持ち主と交渉し、使わせてもらう許可が下りた。
そこで、アカツキ邸の使用人を送って大掃除を命じた。
アカツキ邸の使用人も慣れたもので、1週間も経てば使える状態になった。
電気も使えるようにした。例のプロパンガスを燃料にした発電機である。
そこで、国に英語学校の開設許可と、生徒の募集をお願いした。すると、国の内外から、97名の生徒が教わりたいとやって来た。
それに、ステファニアの兄姉の、シフォン、マイク、リサが、またやって来た。
100人ともなると、一斉に教えるのも考え物である。ここは生徒を半分にするか、教師をもう一人用立てて3人にして3教室に分けるか。
そこで、ふと思った。日本に余った人材が居ないかと。
そこで、日本の汲広にサーメイヤ語教室出身で、良い人材が居ないか探して貰ったところ、大崎健五郎という人物が適任であろうという返事があった。早速、スカウトして健五郎にインジスカン王国に来てもらった。
「ここがインジスカン王国ですか」
初めて来たインジスカン王国に、興味津々の健五郎に、悠生はあちこち連れ回した。王都の平民街を一通り案内すると、夕方になった。悠生と健五郎は、アカツキ邸へ戻り、再度健五郎に尋ねた。
「この地で、英語学校の先生をしてもらえないだろうか」
「やります」
こうして、3教室の英語学校が開設できることが決まった。
ナターシャと健五郎に、パソコンが使えるか聞いたところ、使えるという返事。
そこで、5台パソコンを購入して、学校の職員室に3台設置し、アカツキ邸の客室2部屋に1台ずつ設置した。
サーメイヤ語のインストールも忘れない。
ナターシャと健五郎にはアカツキ邸に寝泊まりしてもらうのである。
3人で授業内容を打ち合わせをした。
あと、生徒が泊まれる場所を計算したところ、アカツキ邸の客間に2人1部屋で泊まってもらったら足りることがわかり、そのように手配した。
あと、アメリカと日本に教材の買い出しに行って、準備が整った。
生徒にインジスカン王国に集まってもらう。
実家から通えない者はアカツキ邸に泊まってもらう。
生徒が全員集まり、生徒を全員、校舎へ案内した。
職員室に講堂、教室3部屋。
まぁ、使うのはこれくらいだろう。
一旦生徒を講堂に集め、前に悠生、ナターシャ、健五郎が並び、悠生が訓示を述べた後、
「英語学校、ここに開講します」
英語学校が、ここに開校する運びとなった。
お読み下さりありがとうございます。
地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。





