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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
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インジスカン王国とウーバルー帝国、開戦、そして終戦へ

 インジスカン王国兵と、ウーバルー帝国兵は、国境付近で見合い、戦闘が開始された。


 機関銃、ライフル、たまに手榴弾が使われ、銃撃戦となったが、インジスカン王国兵は、塹壕(ざんごう)を掘って、隠れながらの戦闘なのに対し、ウーバルー帝国兵は、機関銃を手に入れておらず、塹壕(ざんごう)を掘るという教育も受けていなかったため、伏せるだけで隠れることをしない。


 そんな作戦の違いによって、インジスカン王国軍が優勢となった。


 インジスカン王国国王、ジョージ・フォン・インジスカンは、戦闘開始と同時にサステイム王国国王、モキール・フォン・サステイムに書簡を送った。その書簡の内容は、


”インジスカン王国とウーバルー帝国との停戦の仲介をしてほしい”


 というものであった。サステイム王国は、敵の多いウーバルー帝国にとって、唯一といってよい(ほど)の、仲の良い国であった。



 3日目には、当初2万ほど()たウーバルー帝国兵も、3098人死亡、7182人戦闘不能と、兵の半数以上が戦闘不能になったため、ウーバルー帝国皇帝は、サステイム王国国王、モキール・フォン・サステイムに書簡を送った。


”ウーバルー帝国とインジスカン王国との停戦の仲介をしてほしい”


 双方、停戦の意思があることを確認したモキール・フォン・サステイム国王は、仲介をすることを決意するのであった。




 双方停戦の意思を示したため、サステイム王国国王、モキール・フォン・サステイムは、両国に書簡を送った。



”インジスカン王国とウーバルー帝国、双方に停戦の意志あり。双方の代表をサステイム王国に()こし、停戦文書にの調印をせよ”



 四日目にも戦闘が起こったが、サステイム王国も、よほどの早馬を送ったのであろう、即座に書簡がそれぞれの国王へと渡り、昼には銃撃戦は収まった。


 兵士はまだ引いてはいない。にらみ合いながら、銃の引き金を引くのを()めただけなのだ。



 インジスカン王国は、インジスカン王国第二王子にして軍トップのアーノルド・ フォン・インジスカンと、王腹心の2名の貴族を即座にサステイム王国王都へと(はな)った。



 2日後、サステイム王国王都に到着したアーノルドと2名の貴族は王城へと招かれた。そこにはモキール国王と、サステイム王国の貴族、そして、ウーバルー帝国の代表3名が待っていた。そこでモキール国王は、



「これより、インジスカン王国とウーバルー帝国、双方の戦争の終戦のための話し合いを行う」



 インジスカン王国陣営も、ウーバルー帝国陣営も驚いた。それぞれの皇帝や王は、停戦を申し出たのであって、終戦を申し出たのではない。両陣営は(そく)抗議(こうぎ)した、



「ちょっと待ってください。こちらは終戦を申し出たのではなく、あくまで停戦を申し出たのです」


「そうです。終戦とはどういうことですか?」



 そこで、モキール国王は、少し考えた後、



「アーノルド殿下、あなたの国の貴族にはユウセイ・フォン・アカツキなる男爵(だんしゃく)()ますね?」


「はい、おります」


「その(もの)の発言として、こちらには、戦争というものは如何(いか)(むな)しく、意味のない行為(こうい)だという話が伝わっております。アーノルド殿下、その発言をユウセイ男爵からは聞いてはいませんか?」


「はい。開戦前に聞いております」


「それでもこの、無意味な戦争を続けるおつもりですか?」


「私(ども)も、戦争の無い世界を望んでおります」


「それでは、停戦ではなく、終戦でよろしいですね?」


「はい。分かりました」



 インジスカン王国側は、終戦で同意した。



「それでは、ウーバルー帝国軍元帥、ハリソン・マキエールさん、貴方(あなた)にはちょっと話をしましょう」



 そして、二郎の発言をメモしたとされる紙をモキール国王は取り出し、ウーバルー帝国陣営に読み聞かせた。



「と、いうわけですが、ハリソンさん、貴方(あなた)にもお(たず)ねします。このような無意味な戦争を続けるおつもりですか?」


「私(ども)も、そのような(むな)しい争いを望んではおりません」


「それでは、停戦ではなく、終戦でよろしいですね?」


「はい。分かりました」



 双方、停戦ではなく、終戦で同意するのであった。そこで、モキール国王は、



「それでは、終戦内容について話し合いましょうか」



 そして、終戦の同意内容についての話し合いが行われた。1日目にはほぼ、同意内容についてほぼ煮詰まり、2日目には同意文書が出来上がった。次のような内容である。



ウーバルー帝国側は、



1.ウーバルー帝国はインジスカン王国との戦争を終了するものとする。


2.ウーバルー帝国はインジスカン王国との戦争を再び起こすことが()いものとする。



インジスカン王国側側は、



1.インジスカン王国はウーバルー帝国との戦争を終了するものとする。


2.インジスカン王国はウーバルー帝国との戦争を再び起こすことが()いものとする。


3.インジスカン王国は、地球との関係を独占せず、周辺各国と共有し、周辺各国と地球との良好な関係を促進(そくしん)するものとする。



 インジスカン王国には1つ、注文が増えたが、ウーバルー帝国側からの宣戦布告文の内容を考えれば、(いた)し方なかったであろう。



 双方、条件が出揃(でそろ)ったところで、モキール国王の仲介の(もと)、アーノルド殿下、ハリソン元帥が調印し、ここに終戦が決まったのである。そこで、モキール国王は、



「ここに終戦が決まりました。ところで、両陣営方、この(こと)を早く両国に伝えたくはありませんか?」



 モキール国王は、早く終戦させるために、用意の良いことにあの早馬を用意していたのである。早速両陣営は、自分たちの皇帝や国王宛に書簡を書き、早馬に託すのであった。


 そして、次の日には書簡が皇帝や国王の(もと)(とど)き、両陣営は撤退を始めたのである。


 それから2日して、アーノルド殿下と貴族2名がインジスカン王国王城へ登城し、王と謁見(えっけん)して、(こと)顛末(てんまつ)を報告するのであった。



     *



 そして、アーノルド殿下と貴族2名が帰国して2日後、また、悠生(ゆうせい)は貴族として王城に呼ばれた。


 場所はまた、あの、貴族用の会議室。貴族(みな)が集まり、ジョージ国王が現われた。



「それでは、ユウセイ・フォン・アカツキ男爵、この戦いを(おさ)めた(こう)により、貴公に伯爵の位を授ける。ユウセイ・フォン・アカツキ伯爵と名乗るが良い」


「はっ!ありがたき幸せ」(えーっ、何でーーー???)

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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