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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第二章 変わり始める互いの世界
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アカツキ領の街の様子

 日本語教室も、サーメイヤ語教室も順調に進んでいる。


 あまり書いてはこなかったが、日本語教室の生徒には、悠生(ゆうせい)のプリントの他に、国語辞典、漢字ドリル、漢字の学習帳、筆記用具などが、初期の頃に配られている。


 何だかんだ言っても日本は印刷物と文房具は入手が容易であった。


 対して、サーメイヤ語教室では、ノートや文房具は各自で用意してくれたので助かったが、その辺りの教材作りが大変であった。


 辞書は、ステファニアに聞いたところ、カンデラ邸にあるというので、それをコピーすればいいかと安直に考えていたが、どうしても分厚い本は、ページとページの間は、スキャナの天板から離れてしまい、スキャンするときに中央が真っ黒になって読めないものになってしまう。


 仕方が無いので、辞書に書いている文字をキーボードから打つ羽目(はめ)になった。


 それも、日本の汲広(くみひろ)とインジスカン王国の悠生(ゆうせい)、手分けして。


 そのデータを印刷業者に送り、綺麗に本になったところで日本語教室で配ったのである。


 悠生(ゆうせい)は教室運営に、結構苦労しているのである。


 文字の練習、日本語教室の漢字の練習、単語の暗記などは、宿題に出すこともあったし、教室内で時間を設けてやってもらうこともあった。


 どちらの生徒もこの語学教室の他に、学業や、職を持っているのである。そうそう多くの宿題を出すのははばかれるというか、実際無理であった。



 そんなこんなで、最初の頃は苦労したが、今は、教材作りと言えば、日々のプリントくらいなので、集中してやれば数日分作れる。


 そうしてストックを増やし、他のことをする時間を作って次に悠生(ゆうせい)がやることというと、自分の領地の視察である。


 以前、麦畑の改良はした。麦の収穫高を考えると、これは急務でり、早急に手を打ちたかったため、急いでやったのである。


 あとは、比較的順調な、職人街とか、他の作物の状況とか、商人、一般の人々の暮らしぶりなど、いろいろチェックしておく必要があった。



 悠生(ゆうせい)が街の様子を見に行く頃には、旧ハンサム領は、領主の持ち物の整理も終わっており、ハンサム伯爵も、新ハンサム領へ行ってまずは領主邸と街の区画整理を!とか言いながら、荒れ地を整備し、領主邸の建設をしている最中である。


 なお、資金は国からかなりの額、アカツキ家や、カンデラ家からもいくらか工面し、人員や建材の用意はほぼカンデラ領から出ている。


 カンデラ領は、数ヶ月前は海に面しており、漁業も活発だったのだが、急に陸地が出来て漁師が困っていたが、それなら海がある所まで自分で出向けばいいことに気付き、カンデラ家が管理していた頃から海(べり)は漁師の村があった。


 捕った魚を街に売りに行くのは骨が折れるとは言っていたが。



 ハンサム伯爵が新しい大地で奮闘していることもあり、旧ハンサム領は、アカツキ領としてすでに動いていた。


 街道の案内板や道しるべも()新しくアカツキ領という表記になっており、ちょっとずつアカツキ領という言い方が定着しつつあった。


 そんな中、悠生(ゆうせい)とステファニアは時間を作って掃き出し窓の魔法でアカツキ領に出向くのであった。



 まず、アカツキ邸のある、ハーパヤの街を視察することにした。


 普通、領地は貴族が管理するものだが、貴族の留守中は代官が管理する。


 代官ともよく話し合いをしなければならないが、まずは街の様子だ。代官に街に詳しい従者を選んでもらって、お忍びのような形で街を覗きに行く悠生(ゆうせい)とステファニア。


 まずは大通りからだ。


 街は活気に溢れており、肉屋や魚屋、八百屋など、食料品は、よく売れているようだった。


 王都より物価が安い。ただ、麦があまり採れなかったため、若干王都よりも高かった。


 街行く主婦と世間話をしていると、麦が高くて平年より買い(びか)えているとのこと。ここは麦の税を安くして他の領地からも麦を買って、民衆が買いやすくするようにするか悩みどころだ。



 武器屋、防具屋、道具屋、薬屋、金物屋も覗いてみる。


 この世界には、普通の動物の他に、魔物もいる。領主お抱えの兵士もいれば、害獣や、魔物を倒すことを生業(なりわい)とするハンターもいる。


 王都も含め、日々それらとの戦いがあるので武器や防具、薬なども売れるのである。


 そういえば、家畜は馬みたいなのや牛みたいなのくらいしかいない。それも肉食用としてではなく、馬車や荷車や農機具を()かせるためのものだ。それ以外に家畜を飼育したり、育てたりという話を聞いたことがない。


 店で売っている肉類は兵士やハンターや猟師が狩ってきたものだ。


 インジスカン王国は街はあるが、点々としていて遊ばせている土地がかなりというか、人が使っている土地が少ない。ここは肉食用の家畜を育てるのもアリな気がしてきた。


 そんなことを思いながら武器屋、防具屋に景気を聞いてみたところ、ぼちぼち、去年とあまり変わらないという返事だった。


 薬屋にも話を聞いたら、今年は病で倒れる人が少ないそうで、そちらは減収だそうだ。しかし、ハンターや猟師が薬を買ってくれるので、それでトントンらしい。薬屋もあまり困っていないようだ。



 悠生(ゆうせい)とステファニアの街の散策はまだ続くのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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