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異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第五章 流通革命
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引っ越しの挨拶回り

 汲広(くみひろ)はアカツキ伯爵の記憶を探っていた。


 神代魔法の中級編をどこまで読み進めたか知るためである。



(よしよし、人や動物の魂に直接語りかける部分はもう(おさ)めたようだな)



 それを確認すると、汲広(くみひろ)はまず、第一流通部門へ挨拶に行った。


 ちょうど、第一流通部門が朝の会をするところであった。汲広(くみひろ)は壇上へ立ち、



「私は、日本の流通を変えるため。日本に帰ることになりました。日本との時差で、早朝にしか連絡が取れないため、代表が替わり、新代表の(にん)を、アカツキ伯爵がすることになりました。今まで私の指揮の下、頑張(がんば)ってくれてありがとう。あまり(たよ)ることがないと思われるが、アカツキ伯爵指揮の(もと)(みな)、これからも頑張(がんば)って欲しい」



 汲広(くみひろ)は拍手に包まれながら、見送られた。


 次に向かったのは、牧場の綿抜(わたぬき)一久(かずひさ)のところへ行った。



綿抜(わたぬき)さん、お久しぶりです」


「お久しぶりです汲広(くみひろ)さん。こんな朝早くからどうしたんですか?」


「新しい物流ビジネスを始めることになってそちらを指揮(しき)するため日本に帰ることになったんですよ。それで、今までお世話になったところに挨拶(あいさつ)回りをしているんですよ」


「日本に帰ることになったなら、ここはどうするんですか?」


「元々の領主であるアカツキ伯爵が面倒を見ることになってます。アカツキ伯爵をどうかよろしくお願いします」


「お別れは寂しいですが、私は私の仕事をするだけです。新しいビジネスが成功しますように」



 その次は、牧場の五右武路(ごえぶろ)永遠(とわ)のところである。



汲広(くみひろ)さんがいなくなるなんて、寂しいですね」


「同じ顔をしたアカツキ伯爵が半年に一度、こっちに住むようになると思うんで、アカツキ伯爵をどうかよろしくお願いします」



 その次は、マヤ・スムケホーズ率いる農作物(のうさくもつ)運搬班のところへ行った。ちょうど全員が集まっていたので挨拶をした。



(みな)の活躍があり、農作物(のうさくもつ)が高値で売れるようになり、農家も我々も、(ふところ)(うるお)うようになりました。どうもありがとう。私は、日本の運輸業からの要請(ようせい)があり、日本へ帰ることになりました。新しい指導者、アカツキ伯爵を筆頭(ひっとう)に、これからも頑張(がんば)って下さい」



 アカツキ邸に帰って代官のミラトにも話しをする。



「日本の運輸業の要請(ようせい)により、日本に帰ることになりました。今までアカツキ領のために頑張ってくれてありがとう」


「お別れとは寂しいですね。と、いうことは、他の領地のようにアカツキ伯爵は半年王都、半年領地へ帰ってくるんですか?」


「その予定です。前のように、アカツキ伯爵指揮の(もと)、頑張って下さい。あ、それと…」



 汲広(くみひろ)はミラトの頭に手をかざした。



「ミラトはアカツキ伯爵のスマホの電話番号をご存じですか?」


「はい。知ってます」


「今、念話と、掃き出し窓の能力を授けました。口を閉じて、私に何か語りかけて下さい」


(何かと言われても、はて、困りました)


「「何かと言われても、はて、困りました」と、思ったことが伝わりました」


「ほんとうですか?!」


「今度は掃き出し窓の能力を試しましょう」



 すると、汲広(くみひろ)は掃き出し窓の能力を使い、



「覚えておいてもらいたい場所があるのでついて来て下さい」



 汲広(くみひろ)とミラトが楕円を通ると、王都のアカツキ伯爵邸の玄関に着いた。



「ここは?」


「王都のアカツキ伯爵邸の玄関です。アカツキ伯爵に緊急の連絡があるときに、ミラトが自力で指示を(あお)げるように、自力でここへ来られるようになって下さい」



 汲広(くみひろ)は掃き出し窓の能力を閉じ、



「ミラト、まずは執務室に帰りましょう」


「でも、どうすれば…」


「まずは執務室をイメージして…」



 汲広(くみひろ)は掃き出し窓の能力の使い方をミラトに説明する。



「では、やってみて下さい」



 ミラトは集中すると、黒い楕円が浮かび上がってきた。



「では、通ってみましょう」



 汲広(くみひろ)とミラトは、その楕円を通った。


 果たして汲広(くみひろ)とミラトは元いた執務室に帰ってこられた。



「私が掃き出し窓の魔法を使えるとは…」


「では、今度は先ほどの玄関に戻ってみましょう」



 掃き出し窓の能力を一旦(いったん)閉じ、ミラトはまた、楕円を浮かび上がらせた。



「では、通ってみましょう」



 果たして、汲広(くみひろ)とミラトは王都のアカツキ伯爵邸の玄関に着いた。


 今出した窓で執務室に帰り、



「成功しました。これで緊急の要件ができても安心ですね」


「私が掃き出し窓の魔法を使えるとは…」


「掃き出し窓の魔法ではなく、掃き出し窓の能力です。能力の方はオドを使うので、体への負担が少ないです」


「おぉ、それは本当ですか?では、いくらでも掃き出し窓の能力を使いたい放題じゃないですか」


「まぁ、使いたいならそれもアリなんだけどね。餞別(せんべつ)として、この能力、受け取ってくれ」


「ありがとうございます。クミヒロ様」



 この後、昼に第二流通部門で別れの挨拶(あいさつ)、午後はアカツキ伯爵へ送る資料整理、終わりの会の時間を見計らって、第三流通部門へと別れの挨拶(あいさつ)に行く汲広(くみひろ)であった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

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