表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界マゼマゼ奮闘記  作者: ぷい16
第四章 世界の工場
104/166

病床に伏せるお姫様

 場所は王都、シンダーグスのアカツキ伯爵邸。


 授業の合間に執務をしていると、他の貴族からの面会依頼があった。


 何でもすぐに会いたいそうだ。



「客間に通してお入れくれ。すぐに行く」



 アカツキ伯爵は、執務を一旦(いったん)切り上げると、客間へ向かった。



「いきなりの訪問をお受け(いただ)きありがとうございます。コンスタンティネル・フォン・バーラル子爵でございます」


「ユウセイ・フォン・アカツキ伯爵です。今回はどういったご用件で?」



 コンスタンティネル子爵のお姫様の話らしい。


 やんちゃで目を(はな)すと城下町へ遊びに行ってはイタズラしていた元気ハツラツなお嬢様が、半年前から腹部に異常を(うった)え始めて、すぐに医者に()せたそうだが、特に異常を感じなかったらしい。


 しかし、お嬢様は徐々に食も細くなり(おとろ)え始め、今ではベッドからも出られない(ほど)の衰弱ぶりで、それまでに名高い医者にも()せたのだが、異常を発見できないため状況が改善せず、



「アカツキ伯爵は、配下に日本から呼び寄せた、こちらの医者とは違った医療をする医者を抱えているという話しを人づてに聞きまして、いても立ってもいられず、いきなり訪問した次第(しだい)です」


「確かに、()が領地には、魔法に(たよ)らない医療をする者を(かか)えています。お金に糸目を付けないのであれば、その医者に()せることもできますが、原因を発見し、(なお)すなり、病状を改善したりは()せてみないと何とも言えませんが、それでもよければ紹介(いた)しましょう」


「お金は何とかします。良くならなくても文句を(もう)し上げません。是非(ぜひ)ともご紹介お願いします」


「ちょっと遠方に連絡を入れるため黙ります。こちらから声をかけるまで静かにお待ちください」



(汲広(くみひろ)、今、大丈夫か?)


(はい。大丈夫です)


(今、訪問者があって、汲広(くみひろ)案件(あんけん)だと思った。詳細は表層の意識にあるので読み取って欲しい)


(今読み取ります… 分かりました。すぐに向かいます)



「今、領地のものと連絡が取れましたので、向こうも準備が整い次第、迎えが来ると思います。お話しして待ちましょうか」



 話しをふったはいいものの、それからアカツキ伯爵は娘自慢を聞かされるのであった。


 しばらくすると、汲広(くみひろ)がやって来た。



「話しには聞いていましたが、アカツキ伯爵が二人!?」



 いきなり驚かせてしまった。すると汲広(くみひろ)は、



(おどろ)かせてしまってすみません。アカツキ伯爵が二人だとややこしいので、私はクミヒロ・オカツカを名乗っています。で、そのお嬢さんのところに連れて行ってもらえませんか?」



 汲広(くみひろ)は、コンスタンティネル子爵の掃き出し窓の魔法で、シンダーグス内のコンスタンティネル邸に(まね)かれた。



「今から遠方に出かけるので、お嬢さんの衣服を整えていただけますか?」


「はい」



 すると、コンスタンティネル子爵は、メイドに衣服を(ととの)えるよう指示を出した。


「あと、お嬢さんは少しくらいなら歩けますか?」


「短い距離なら歩けます」


「分かりました。待っている間に衣服を(ととの)え終わったら、すくに医者に()てもらえるよう、今から(むか)えに行きたいのですが、よろしいですか?」


「分かりました。(むか)えに行ってください」



 すると、汲広(くみひろ)は、領地内の西洋医、である多々身(たたみ)省語(しょうご)大倉(おおくら)多田之助(ただのすけ)を連れて来た。



「日本で医者をやっております多々身(たたみ)省語(しょうご)と申します。よろしくお願いします」


「同じく、日本で医者をやっております大倉(おおくら)多田之助(ただのすけ)と申します」


「ようこそおいで下さいましたコンスタンティネル・フォン・バーラル子爵です」



 挨拶(あいさつ)()ませると、メイドが、



「お嬢様の衣服を整え終わりました」


「では、早速(さっそく)連れて行ってもらえますか?」


「はい。ご案内します」



 コンスタンティネル子爵の案内で、お姫様の部屋に案内される3人。



「寝たままでのご挨拶で失礼致します。ケネヴァ・フォン・バーラルでございます」



 挨拶(あいさつ)もそこそこに、汲広(くみひろ)省語(しょうご)多田之助(ただのすけ)は、ケネヴァの腹部を診断する。



「「「ポリープですね」」」



 すると、ここで、一番医療に精通(せいつう)した省語(しょうご)は、



「日本では切除して取り出して良性か悪性か診断しますが、とりあえず、小さくして切除しちゃいましょうか」


「「そうですね」」



 3人の意見が合ったところで省語(しょうご)は腹部で大きく育ったポリープを魔法で小さくしたあと、切除した。


 すると、また汲広(くみひろ)省語(しょうご)多田之助(ただのすけ)は、ケネヴァの腹部を診断する。


 ついでに省語(しょうご)は、他に悪いところは()いか、全身くまなく診断をした。3人で相談して、代表して汲広(くみひろ)が、



「コンスタンティネル子爵、悪いところを見つけて治療(いた)しました。あとはよく食べてさせ、運動させて、健康な体にしていきましょう」



「もう終わったのですか?(なお)ったのですか?」



「私(ども)の見立てでは治りました。あとは、後日何度か様子を見にこちらにお(うかが)いしたいのですかよろしいですか?」


「はい。是非とも」



 こうして、汲広(くみひろ)省語(しょうご)多田之助(ただのすけ)は領地へ帰るのであった。

お読み下さりありがとうございます。


地球や日本、リアルな世界とこの話での世界観は同一ではありません。また、ぷい16が理想とする世界観でもありません。フィクションとして楽しんで頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者を異世界から召喚することに成功しました!
家族ごと!
戦闘経験の無い勇者とその家族、さぁ、どうする?
i565261
仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

よろしければお読み下さい。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ