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あおいと俺  作者: FATMAN・BAGGIO
10/22

【海水浴の日の朝】

朝8時。


俺はぼんやりと歯を磨いている。


洗面所の窓から、今日行く海をぼんやり眺めながら、歯ブラシを動かしていく。


晴れ渡る青い空。


海から吹きつけてくる潮風。


ここ数年、家の目の前にありながら、あまり気にしてこなかった場所。


今日はここのビーチに遊びに行って遊ぶのか。

そんなことを考えながら見つめていた。


やはり、完全には不安はぬぐい切れていない。

幼い日にあった怖い体験をどうしても振り切れないでいた。


もしパニックになってしまったら、俺はどうなるのか?


そんなことばかり考えてしまう。


そうなったとしても、あおいちゃんやみやには迷惑はかけれない。


そんなことをしてしまったら、あおいちゃんあたりは落ち込んでしまうかもしれない。


そんな心配ばかりが頭の中を埋め尽くしていく。


なんだか自分でも分かるくらい、ピリピリとした空気が張り詰めていた。


そんな心配がピークに行こうとしていた時。


トントン、トントン。


後ろから肩をたたかれる。


誰かなと思って後ろを振り返ると、あおいちゃんだった。


【あおい】

『おはよう』


【恵】

「おはよう」


【あおい】

『今日はいい青空』


パジャマを着たまま、まだ眠そうな顔であおいちゃんがニコニコ笑っている。


【恵】

「今日は海に行くの楽しみ?」


【あおい】

「…………(コクコク)」


微笑みながら、あおいちゃんがうなずく。


【あおい】

『みやはもうお昼作りはじめてる、楽しみ』


【恵】

「そっか、みやも楽しみなんだね」


【あおい】

「…………(コクコク)」


そんなやり取りをして、少し勇気が出た気がする。


今日一日は海に行って泳がなきゃと言う部分よりも、今日一日は海に行って楽しもう。


そう思えてくる。


大丈夫、今日が天気も穏やかだし、小さなときとは身長も体重もぜんぜん違うんだから。


そうそう簡単に波に飲まれるわけが無い。


それに今日はあおいちゃんもついていてくれるらしいし。

怖がることは何も無い。


そう自分に言い聞かせながら自分も準備をしていく。


みんなにおいていってしまわれないように。

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