06.決着
唐突に魔法合戦が始まった。
母竜の『ドラゴニック・フレア』
大賢者の『上級火炎魔法・フレイム』
激しい炎と炎がぶつかり合う。
炎同士が飲み込み合う戦いだ。どちらが勝つか最後まで分からない。
「ぐわああああああああああああああああああ」
大賢者は敗れた。
母竜の一言、
「よゆー」
すかさず 『ドラゴン・スキャン』
#ステータス
名前:マリスア
種族:人間
HP:4/6730
SP:☆☆☆☆☆☆☆
魔法:
七「上級火炎魔法-フレイム」
七「上級落雷魔法-サンダー」
七「上級真水魔法-ウォーター」
七「上級地震魔法-揺れ」
零「お母さん-ヒール」
三「お母さん-ハイヒール」
六「お母さん-スペシャルヒール」
大賢者が放った魔法は七「上級火炎魔法-フレイム」だ。
先頭の七はコスト7を示す。SPを全て消費して放ったようだ。
SPの回復にはある程度の時間がかかる。
私が攻撃を防ぎきったら、大賢者マリスアちゃんは攻撃手段を無くすじゃない。
なるほど。
戦いの前に強者の雰囲気を醸し出していた理由が分かったわ。
この子は負けたことがない。今まで敵を一撃で葬る経験しかなかったのね。
「自分が強すぎると思ってたのがあなたの敗因よ」
まぁ弱くても逃がさないけど。
大賢者の残存HPは4だ。殺すのは惜しい。
・・・
そうだ。