01.人生終了
ああ、切実に、次の仕事がほしい。
専門学校を出て地元のIT会社に入社した、そこまでは普通の人生だったんだ。
しかし、会社で上司にブちぎれられて、居心地が悪くなり、たった半年で退職してしまった。
つらたん。
現在、実家暮らしの22歳。絶賛彼女募集中。
なお仕事も募集中。
やれやれ5社も落とされた。どこの組織も俺の魅力が分からないのか?
俺はまだ本気を出していない。俺はまだ本気を出していない。
・・・
世の中世知辛いんじゃああああああああああああああ。くそがああああああ
やはり、世の中は3年未満で退職した人間には風当りが強いらしい。
どうしてこうなった。
俺が前の会社にいられなくなった原因。上司にキレられた訳、それは、
仕事中に空いた時間でテトリスを遊んでたのがバレたからだ。
俺はただ遊んでたのではない。
プログラマだから、テトリスを作って、遊んでいたんだ。
偉いだろう?自給自足。
っと、そんな話を親父にしているところだ。
親父、加齢臭やばい。あと酒臭い。酔ってるな。
「就活中なんです。見つかるまで実家暮らしをお許しください。お願いします」
そして気になる親父の返答は?
俺の思惑とは異なり、親父は台所に去っていった。どういうことだ。
親父はすぐに戻ってきた。その手には刃物を握りしめて。
「お前仕事舐めてんのかああぁぁ"ぁ"ぁ"???」
ナイフを振りかざした。ナイフは俺の首元に突き刺ささり、尊き一生にピリオドを打たれた。