第四話 クロスオーバー チャイナガールズ編
この不思議な世界は夢?
今までおかれていた環境から一変した世界!
夢ならちょっとくらい遊んでもいいよね?
おはよう、レイレイです!
何この女、私の剣舞を寸分違わず重ねてくる?
こんなフワフワしたアイドルみたいな女が?
それなら……!
シッ!
私は短く息を吐き、
切っ先が触れない程度の位置を振りぬ……
けなかった。
へぇ?
表情一つ変えないこの娘……
それにあの武器……
私の七星剣と刃を交えているのが気になる。
パーティカルロイド粒子?
いや、そんな気配は感じない。
「ここは本気でやっても問題ないよ?」
なんだっけ、このフワフワした娘、
えっとMika? だっけ、
ステージ外の私達を指さしながら言う。
原理はよく解らないけど、
問題ないっていうなら少し遊んであげようかな?
私は一度七星剣を鞘に納める。
ふと気が付くと扇と傘を持っているのに気が付く。
扇……銀龍大人を思い出す。
私の上司であり、絶対的な存在。
そして私が絶対的に信じ追い求めているものがもう一つある。
「くらえ、私の蹴りを!!! イヤァアアーッッ!!」
それは早さ!
スピードならだれにも負けない!
Mikaの体に吸い込まれるように私の蹴りが……
いや、私の蹴りがMikaの体に吸い込まれるように、
そしてするりと交わされてしまう。
偶然、じゃない。
「最快的速度决策技术!!」
今度は本気で、最速で倒すつもりで打ち込んだ!
私の体は赤い閃光のようにMikaの体に突きを打ち込もうとする。
まただ、まるで宙を舞う羽を斬りつけるかのように、
ふわりと躱され流される。
そう、今私は攻撃を誘発された。
うん、攻撃するようもっていかされたんだ。
なら、Mika貴方がよけられないくらいの、
最大で最強で最速の私の攻撃をプレゼントするわ!
「パーティカルロイドシステム起動!! 気功ユニットオン!!」
それと同時に私の体がさらに熱く燃える。
もちろん燃えるというのは比喩で、
今目の前の相手に最高に興奮している。
「无形的速度削减」
弾丸よりも早いといわれる私の本気!
躱せるものなら躱してみなさい!!
私は一瞬で七星剣を抜きMikaに斬りかかった!