第一話 クロスオーバー チャイナガールズ編
今回はチャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~
乾ヒロキ大人の作品とコラボです!
乾さんの作品も同時にクロスオーバーしていて、
うちから美歌が出張してます!
そちらもぜひどうぞ!
ステージは私の世界!
貴方と重ねるこの音は誰にも邪魔させない。
こんにちわ! Mikaだよ!
今は次のライブに向けて決闘場でリハーサル中なんだ!
何曲か通して当日の流れを確認してる最中だよ。
歌って踊って、私のテンションはただでさえ上がっているのに、
隣に居るのはもちろんあの人!
もうテンションメータふりぎっちゃうよ!
♪ ♪ ♪
観客席に移動して一息。
ハニエルちゃんがお水を渡してくれる。
「ありがと♪」
ハニエルちゃんは、はにかむとステージにあがる。
さっきまでの私達をトレースして勉強している。
そのうち私達みたいに音楽の道を歩むのだろうか?
ステージを二人で見守っていると突然強い力を感じる。
パンッ! と空気がはじける音と共に閃光がはしる。
ステージ横にはいつの間にか赤いドレスを着た女の子?
歳は私達と同じくらいに見える。
「我在哪里!我是谁!」
……うん。
誰?
ノブユキが観客席から飛び降りて彼女の元へ向かう。
私はその後を慌てて追う。
「不要搬到那裡!」
彼女はさっきからよく解らない言葉をしゃべっている。
ノブユキはその場で歩くのを辞めると、
ステージのハニエルに向かって手のひらを向ける。
……危ないから出て来るなの意味だと思う。
彼女の手が腰の刀に手が伸びようとしているのが見える。
ノブユキは少し考えるそぶりを見せて、
胸に手を当てて彼女にこう言った。
「ノブユキ」
そして今度はステージにいるハニエルちゃんを指差した。
「ハニエル」
今度は私の方に振り返り同じように指差した。
「Mika」
そして彼女に振り返りどうぞとジェスチャーする。
「黎 麗々」
レイ レイレイ?
近隣の州では聞かないタイプの名前。
彼女の名前は解ったけど、
このままじゃ埒が明かない。
ぴりぴりとした空気が辺りを包んでいることに変わりは無い。
ノブユキは私を見るとステージを指差した。
……?
あっ、そういうことか。私はゆっくりと移動する。
ノブユキは宙に魔力で文字を書き出す。
我 皆無 敵意
「可能是為了 我們沒有敵意?」
なんとなくだけど会話が出来てるような?
私は決闘者用の椅子に座りステージに移動する。
ハニエルちゃんもそれに気がついてこっちにやってくる。
「ママ」
私はハニエルちゃんに笑顔で応える。
大丈夫、だって任せてもらえたんだから。
レイレイさんはノブユキのほうを向きながらも、
こちらにも注意を配っているのは解る。
そんな中ノブユキは完全に視線をレイレイさんから外し、
私達のほうに体ごとこっちを見る。
親指を立てて二ッっと笑った。
OK♪任せて!
音楽が流れ私とハニエルちゃんにスイッチが入る。
絶対的な私の時間、大丈夫だよ私は敵じゃない。
音楽は私の血潮
自己を表現するにも
感情を表すにも素直に反応してくれる。
怒っていれば強く荒く硬い音を
ノブユキを想う時には優しく柔らかい音を奏でる
時に闇を時に光を
音楽は人生に色を添える
だから私は音色を奏でるんだ
音を楽しんで欲しい
それが音楽だから