ハンバーグはデミ派?それともケチャップ派?
4
弟よ、私をムチで打ってくれないか?
母さんに呼ばれた僕は急ぎ階段を下り急ぎ、食事にありつくことにした。
とにかくあの場所にいたら、自身まで何かに取り憑かれてあんな風になってしまうと感じたからだ。
「どうしたの?そんな青い顔して、ふふ学校で何かやらかしたんでしょう。ほら、言って見なさい」
「い、いや、別に……な、何もないと思います……?」
「もう、歯切れが悪いわね、あれ?お姉ちゃん降りてこないわね。何か知ってる?」
「……いただきます」
僕は、母さんの問いに答えることなく、ハンバーグを食べた。
肉汁溢れるハンバーグはいつどんな時食べても美味しい〜あぁ、終末何を食べるかと聞かれたら迷わすこのハンバーグをチョイスする事だろう〜あぁ幸せだな〜。
「どう?今日も美味しいでしょ!!母さん今日は少しだけ気合を入れてみたの!ふふ、気に入ってくれてよかったわ!ドックフード!」
「ぶっー!!な、何入れてるの母さんそんなの人間の食べるものじゃないよ!もう、母さんのそう言う所が僕は嫌いだよ」
母さんは頬に手を当て、悶え苦しんでいた。
いつもの事なので、気にせず黙々と食事をとるのであった。
カタンカタン……
あ、姉ちゃんが二階から降りて来たようだ、相変わらず僕がビンタしてしまった頬は紅葉柄になっていて、ヒリヒリしていそうだ。
それとは対照的で、頬は緩みきっており、気分が良さそうだった。
「あら、どうしたのお姉ちゃん。そんなに顔緩ませて、何かいいことでもあったの?」
かあさんがそう姉ちゃんに聞いたら。
「お母さん聞いてよ、弟にビンタしてもらったんだよ!!二回目だけど、やっぱりこの子は私の弟だと言うことを確信したよ!!」
すると母さんも、口元を緩ませて何故か喜んでいるように見えた。
「あら、そうなの〜それはよかったじゃない!!これからもして貰えるといいわね!海斗これからお姉ちゃんをしっかり面倒見てあげなさい!母さん命令よ」
何故かウキウキ気分の二人は、手を繋ぎあってゴニョゴニョ小声で何かを話していた。
もうやだ、この家。早く出て行きたい。(泣)
ガチャリ、
玄関の開く音が聞こえ、誰かが入って来たようだ。
大きくて、目つきの怖い……。
「おう、三人とももうご飯か?俺もお腹が空いた、母さん俺もご飯をくれないか」
あ、父さんだった。
「お父さん今日は早いね。どうしたの」
「ん?なんだそりゃ決まっているだろう。晴れて入学した息子の帰宅した姿をいち早く見たいからに決まっているだろうよ!それで、どうだったんだ?
可愛い子いたか?」
俺の肩をがっしりと鷲掴みし、逃げられないようにホールドしてくるのは毎回の事で多少なりと耐性はついたけれど、苦しいものは苦しい〜やべ、決まってるよこれ……ガクッ……。
「ん?なんだ疲れて寝たのか?全く仕方ないやつだな〜ほれ」
バシッ、
軽いビンタをされ、目を覚ます。
その光景に何故が母さんが悶えているのは気のせいなのだろう。
それに加えて、姉さんも。
やべ、この家庭やべー。
母さんたちのリアクションを見ていた父さんは、ジト目でその光景を眺め、そして母さんの元へ行き、耳元で何かを囁いた。
「あ、いや、だ、ダメよ……は、はい。すいませんでした、もうしません許してください」
一体父さんは何を囁いたのだろうか、あのいつも強気な母さんが腰を抜かしたようで、目尻からは涙を零していた。
「はぁ、全く毎度毎度世話を焼かせるな〜それに加えてお前まで目覚めるとは、先が思いやられる……」(泣)
「ねえ、父さん。今母さんに何を言ったの?僕にも教えて」
「海斗よ、世の中にはな知らない方が良いことの方が沢山あることを知っておきなさい」
何かを悟ったような顔をし、何処かを見つめていた。
一体何があったと言うのだろうか……!!
知りたくも無い。
「分かりました」(棒読み)
相変わらず泣いている母さんを無視して今日の晩御飯を楽しむことに専念しようと思うよ……。(願望)
さてと、一通りデミグラスソースを掛けて食べたので、今度はケチャップで食べようかと思うよ。
いいよね、この酸味。
トマトの酸味が口の中に広がりそして甘みが口の中を包み込みそれに合わさるようにハンバーグの甘みがまたさいこうである。
やっぱり僕はケチャップの方が美味しいかな〜。
なんて食事の余韻に浸っていると姉ちゃんが俺を横目でチラチラと見て来た。
「ん?何姉ちゃん、どうしたの?僕の顔に何かついてる?」
「い、いや、そう言うわけじゃなくてだな。あ、後で私の部屋に来てくれないか」
モジモジしながらそう言う姉ちゃんは、キモかった。
「え、いや、僕は勉強とかあるし。それに姉ちゃんも勉強とかしなくちゃダメなんじゃ無い?」
「弟よ、何を言うかと思えばそんなことか。ふふん、何とな弟よ。今日は入学式。勉強などないのだよ〜。よって私の部屋に来ても大丈夫だと言うことだよ!!いいか?必ず来るんだぞ」
「は、はい……」
力なくそう呟くと父さんが俺の方に手を回し耳元でこう囁いた。
「お疲れちゃ〜ん」
「うお〜〜〜〜!!なんて日だ!!」
「い、いきなりどうしたの?海斗食事中に叫ぶものではありませんよ?」
「なぜに疑問形。じゃなくて姉ちゃんが、姉ちゃん!!」
「ふっ!頑張れよ少年」
母さんは親指を立て、良い笑顔を浮かべていた。
「母さん食事中に叫ぶものではありませんよ〜」
「ふふふ、やるな我が息子よ。腹を痛めて産んだ甲斐があったわ〜」
食事も終わり、食器を流し台にいれ自身の部屋に戻る。
数分したのちに姉ちゃんが僕の部屋に来て、自身の部屋に来るよう催促をしにきた。
しぶしぶ姉ちゃんの部屋に行き、要件を聞くことにした。
「それで、何のようなの」
「弟よ、お前は鞭というものを知っているか?」
「え?何も知らないよ〜って言うやつ?」
「ちがーう!!無知じゃなくてこれだよ。ほら鞭だよ鞭!!そんなことは良いとして、これを見てくれ」
そういうと、タンスの奥から赤い箱を取り出して来た。厳重に縛られているその箱はかなり前からあるようだ。箱の上部には埃が溜まっている。
「えーと、その箱は」
「ふふ、聞いて驚け。これが私の宝物の一つ、鞭だ!!」
「はぁ、そうですか……それで?」
姉ちゃんは縛ってあった縄を解き、中身を俺に見せてくれた。
「げぇ!何これゴテゴテしてる。革製なのかな?黒光りしてて……こんなのどこで手に入れたの?」
「ん?これか?母さんの押入れから」
「……何と言って良いのやら〜」
姉ちゃんは自慢げにその鞭を手に取り、僕に手渡して来た。
「えっと、これを僕に渡してどうするつもりなの?」
「分かっているんでしょ〜〜!!本当は。私をいじめ倒したいんでしょ!さぁやって!おかしくなるくらい叩きまくって!!」
その言葉ののち、十秒間くらいの間が空いたのち、僕は口を開いた。
「……い」
「い?」
「いやーーーー!!!!」
その日の夜は、嫌な夢を見た……。
書いていて楽しいものを




