一話 現状を確認してみた
一人称がぐちゃぐちゃかも。
何か無性に書きたくなった。
後悔はしていない……筈。
「ーシューいきー」
ーー声が聴こえる
所々、ノイズが走りよく聞き取れない。
何て言ってるんだろう?
でも、声音なら必死だということはわかる。
俺に対して言ってるんだよな?
聴いた事ある声なんだよな。
あぁ、母さんか。
てか、何で母さんの声が聴こえるんだ?
俺、30階の屋上から飛び降りたよな?
確実に死んでるはずだよな。
徐々に声がクリアになり聴こえる。
目を薄く開いてみたら母さんと父さんが心配そうな顔でこちらをのぞいていた。
「俊也!よかっだ。もう、目を覚まさないと思っちゃった」
母さんのこんなに必死顔を見るのはいつ以来か。
何処と無く若く見える。
若く?……
えぇぇぇぇぇーー
ちょっとちょっと母さんに白髪が全くない。
それに何なんだ?このまだ現役ですよ!みたいな肌は。
可笑しいぞ。
チラチラ)っと父さんを見てみると
「はぁ?????????父さんが剥げてないだって?」
俺の絶叫が病室に響き渡った。
「え?俊ひどいな〜。こんなに若いのに父さんが剥げてる訳ないじゃないか」
あ、本当だ。おかしいなと思ってたけど何だか父さんも母さんも俺が知ってる状態より若くなってる。
いや、若くなりすぎてる。
どういうこった?
「先生、息子が急にわけのわからない事を叫びましたけど本当に大丈夫なんですか?」
母さんが心底心配そうな声音で隣にいた白衣の中年医師に訪ねていた。
「えぇ。強い衝撃による一時の記憶の混濁だと思われます。何処かでお父さんと知らない剥げているおじさんが混ざっちゃったのかもしれませんな」
ガッハハっと笑って医師が答えた。
「まぁ、今回は階段から滑って転んでしまった際に頭に強い衝撃当たっただけですし、もう一日念の為入院して下さって何も影響なければ退院して結構です」
そう言って頭を両親に下げてから病室を出て行った。
◆◇◆◇◆◇
あれから両親が帰宅し、色々と分かった事がある。
どうやら、俺は過去に転生したらしい。
体が3歳の頃に戻っていた。
何で年齢が分かったかって?
それは……
両親に試しに聞いたんだよ。
『母さん、僕って今何歳?』
『シュン……先週に、誕生日会したばかりでしょ?忘れてしまったの?今は3歳になったばかりよ』
これで年齢を把握した。
母さんが凄い心配してたから困ったよ。
それに基いて考えた結果、前世でも小さい頃に階段から滑って転がり落ち、大怪我した経験があるがどうやらそれが実際におこったみたい。
その際に前世で屋上から死んだ俺が過去の自分自身に転生したって訳。
うーんよかったよかった。
屋上から飛び降りたあとで少し後悔したが、過去に戻れたなら最高の結果だ。
これで、俺がやり残した青春時代を満喫し、今生は最良な人生を謳歌してやるぜ!
手始めにハーレムを作る際に必要な女の子の扱いを勉強してみるか。
そんな事を悶々と考えていた。
◆◇◆◇◆◇
よくよく考えたが女の子と無縁の青春時代を築いた俺にハーレムとか不可能じゃねぇか?
5歳の頃に初めて異性の女の子と一緒に遊んだ記憶があるだけとか……
しかもそれ以降、小中と男友達と泥だらけになりながら運動してたり
たまに女子にスカート捲りをやっていじめてたりしたな。
今思うと俺ってクズやん。
高校は男子校で便所でAVをイヤホンで聞きながら扱いてただけ。
モテていた男は男子校だからあまり他校が寄り付かない学校なのに女子がが肛門の前で待ってて、らぶらぶしながら帰っていたな。
うーっ悔しい。
俺にもあの姿が心底憎い。
今生は共学一直線だ!!!!
そして大学は勉強、研究、勉強、研究と割と普通の大学生より多忙な日々を送っていたので彼女どころか女の子と会話した記憶があまりなかったな。
そして、就職した会社で研究部門に配属され、大学時代以上に忙しかった。
女性社員も研究部門にいたが、あいつらはだめた!
女じゃねぇ。
平気で女を捨てている。
俺らを異性だとみなしていないらしく、裸になろうがなんにもだ。
あいつらの目には研究だけだ。
まぁ、俺も仕事が好きで研究部門は俺に適していた。
上司に連れて行ってもらったキャバクラで異性と会話したのは緊張したな。
話がしどろもどろになったが、その時は女の匂いにやられてしまったよ。
10万円なり〜
そんな日々を過ごしていたら結婚定年期もすぎて加齢臭を発する立派な中年になっていた。
その頃には今更結婚しても無駄だと思ったな。
仕事が終わり、静かなマンションに帰宅し、ご飯を食べるだけの日常。
休日はTATUYAに行きDVDを借り、その際に見かける家族連れの客……
はぁ、何て幸せそうに人生送っているんだろうか。
俺にも分けて欲しい……
あんな、チャラ男などでも家庭を持つ時代、俺は貯金が1億超える独身貴族。
何の為に生きているのか?
本当に疲れた人生だったな。
何だか目標っていうか生きる指針がまったくない抜け殻の俺自身。
そんな俺は自殺したんだよな……
◆◇◆◇◆◇
ハーレムの為に女性に慣れよう。
女性に慣れるにはどうすればいいか?
それは女性と触れ合う事が大事である。
手始めに看護師さんた戯れてみよう。
呼びたしコールを手に取り押してみた。
ピーピーピーピー
少し経った後。
中年くらいのふくよかなおばさん看護師がきた……
何でだよ。
「チョンジで」
あ、やべ口走ってしまった。
「……何て言ったのかな?」
青筋を浮かべなから看護師さんがこちらをみた。
「な、何でもないです。そ、それよりも翠お姉ちゃん呼んでくれませんか?」
やばい、怖いよ。看護師さん。
「あらま。まーた、翠ちゃんなの?まだ3歳時なのにませてるね」
この会話で分かるとおり俺は翠お姉ちゃんこと立川翠(23歳の独身でこの病院切っての美人な看護師さんである)を好きになっていた。
「もういいじゃん。早く翠お姉ちゃん呼んでよ」
「はいはい」
それから少し経って翠お姉ちゃんが病室に入ってきた。
「シュンくんどうしたの?また、私を指名したんでしょ?」
「……寂しいの。お姉ちゃん抱きしめて」
涙声をつくりながら上目遣いした。
「うっ……シュンくん。そんな顔されたら断れないよ。 もう仕方ないな、はい! おいで」
「うんっ!」
僕は翠お姉ちゃんに飛び込んだ。
うひゃうひゃうひゃうひゃ。
たまらない、このオッパイ! 守りたいこのオッパイ! 触りたいこのオッパイ! 舐めたいこのオッパイ! しゃぶりたいこのオッパイ!
しばらく主人公の悶々とした……。
ふぅ。 もう、そろそろ頼むしかない。
男だろ! 行けよ! 東城俊也ぁぁぁぁぁ!
シュンヤ。いきまーす!
「ねぇ、翠お姉ちゃん!おっぱい触らせて」
病室が一瞬シーンと凍りついた。
『おい、あの坊主危険だ!!!』
『間違いないあれは確信犯だ』
『俺たちの翠ちゃんをー』
『ただえさえ、翠ちゃんの胸に飛び込ませてるのを黙認してるのに……許されん』
『許すマジ』
『罪人に、鉄槌を!』
病室の至る所から呪詛ともよべるものがきこえてくる。
そして、肝心の翠お姉ちゃんは……。
な、なんだと?
目元に、薄っすらと涙を溜めて頬は赤くになって俯いている。
これはまさしく、俗に言う『○○ポ!』って言われる現象か?
いや、単に恥ずかしがってるいるだけかもしれないが……。
翠お姉ちゃんは僕が見ているのに気付いてハッとし、すぐに僕の周りのカーテンを閉め始めた。
暫く続く沈黙。
「……本気なの?」
先に口を開いたのが翠お姉ちゃんだった。
「うん。僕は翠お姉ちゃん好きなの!愛してるの」
言葉に気持ちを込める感じで言ってみた。
「そ、そう。本気なのね。 分かったわ」
そう言って脱ぎたす翠お姉ちゃん。
え?ええ?マジですか?
俺的には『なーに変な事言ってんの?』とか言われると思ってた。
これはこれでラッキーだ。
そして、ブラジャーを取り払った。
薄っすらとピンク色にみえる乳房。
これは赤ちゃんの時に吸ってるんだよね。
何て綺麗なんだろう。
「ど、どうしたの? そんなにまじましと見られると恥ずかしいわ」
僅かに頬を染める翠お姉ちゃん可愛い。
僕は翠お姉ちゃんに近づきそれを咥えた。
コリコリとした歯ごたえ、そしてなんとも包まれているという安心感。
これが母性なのか……。
女性のみが使える究極ジョブ。
そして、僕はやってはいけない選択をした。
「じゃあ、今度は下も行ってみようか」
片や唖然としている翠お姉ちゃん。
片やニヤニヤとした笑みをしている三歳児。
年齢が年齢じゃなきゃ犯罪や。 僕が。
その日、僕は初めて女性の“もの”を見て舐めた日と日記に記す事になった。
◆◇◆◇◆◇
次の日の帰りの受付にて僕は最後に決心していう事にした。
例え近くに両親がいようと関係ない。
立派なハーレムを築くには大切な事だ。
「翠お姉ちゃん、今日僕は退院するけどずっと好きだからね」
「……ありがとう。シュンくんが大きくなってお姉ちゃんがまだフリーだったらその時は頼むね」
チュッ。
頬にキスされた。
帰りの車に乗りいつも以上にご機嫌な僕を呆れた顔をした母さんがいた。
「あんたね。どこの世界に入院中に看護師さんをナンパする三歳児がいるのよ。 ……いや、シュンにはまだわからないか」
はぁーっとため息ついていた母さんだった。
「まぁまぁ、俊也にもそういう時期がきたと思えばいいよ。 ちょっと早すぎる気がするが。 だけど、相手の看護師さん綺麗だったな」
何か父さんが翠お姉ちゃんの事を思い出してるな。
僕の女だから渡さんからね!
すると、突如空気が冷たくなった。
「あ・な・た、帰ったらお仕置きですからね」
母さんのドスの聞いた声が車内をみたし、父さんの背中が小さくなったのを僕はみた。
笑える楽しさ。 何て幸せなんだろう。
子供の頃はこんなに世界が明るく見えていたのか。
今世は精一杯生きますか。
ー続くー
ハーレム要因 一名 確保。
【仮】 『立川翠』 (大きくなってフリーだったら)