eye~第三話~
「なぁ、成田空港いって調べてみないか?」
「ふっ…貴様、ラピュタ王を前にしているのだぞ。口をつつし…ぐはっっ!?」
ー可愛い後輩には愛の鞭。目の前のジブリバカには鉄拳制裁ー。
おばあちゃんの最後の言葉です。
「んじゃ決定。明日行くぞ明日!」
「……はい…」
eye~第三話「潜入」~
ー翌日ー
「なぁ潤、コレはなんだい?」
ジブリバカ、斉藤潤の持ってきたリュックに入っていた黒い物体。ぱっとみ拳銃。
「え?拳銃だよ?」
自分の耳を疑う時間がもったいない。
「…え?拳銃だよ?じゃねーよ!!そんなもん空港に持ち込んでみろよ!!一発で現行犯逮捕だぞ!!」
「だって…」
「だって何だよ!?」
「なんか、すげー奴がいるかもじゃん?俺まだ死にたくないし。自己防衛用だよ!」
意外としっかりした理由で驚いた。
「ほら、健吾のもあるよ♪」
「あ、ありがと…」
こいつ、案外使えるかもな。持ち手に「ムスカ仕様」って書いてあるのが気になるが…
「よし、行くぞ。」
小さく呟き、中学生2人は人がごった返す成田空港内へと、入っていった。
つづく。
三話まで来てやっと主人公の名前がでましたね(笑)
・黒沢健吾…しっかり者で、行動力抜群。基本、突っ込み担当。
・斉藤潤…ジブリバカ。意外と細かいところにも気がつく。家はお金持ち。
どちらも中学三年生。