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第一話
~eye~
第一話「始動」
ウーウー…
鳴り響くサイレン。
「ふっ…たかが日本の警察ごときに俺が捕まるかよ」
盗んだ宝石500万円相当。
ルビーにダイヤ、ピンクサファイアまで見事なまでの荒技。
基本、店員は皆殺し。
最低でも1ケースは持って帰っていた。
仕事を終えた店内は酷い惨劇となる。
コレが奴のやり方。
なぜか逮捕する事が出来ない警察はかなりイラだっていた。
そんなタイミングで奴は来た。
東京銀座。
「あ~あ。今回も楽勝。」
カシャッ。
鉄編みの扉をあけ、成田空港へと向かう。
盗んだ宝石は持ち込まない。
今度日本に来た時に売ればいい。
あえて自分から危険は起こさない。
「じゃあな、日本。」
そういって成田空港のターミナルに入った。
…が。
「容疑者ヲ認知シマシタ。全国指名手配犯デス。射殺命令ガデテイマス。」
「…なんだよこいつ。コレは…目?なんで浮いて…」
ドンッ…
成田空港に、赤い血が飛び散った。
この時国民はまだ知らなかっただろう。
東京都が…eye systemの研究地になっていることなど。