聖ルーマルコーランド帝国について
注意
こちらは設定資料となります。本編をお読みいただき、こちらは本編で解説しきれなかった部分や裏側、語ったもののまとめなどで活用いただければ幸いです
本編はこちら
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聖ルーマルコーランド帝国
国土 115万㎢ うち開拓済み国土82万㎢
人口 約1450万人
うち祖人種 455万人、精人種 258万人
翼人種 187万人、獣人種 161万人
龍人種 100万人、水人種 95万人
虫人種 81万人、鬼人種 113万人
通貨 F
都市
聖ルーマルコーランド帝都 250万人
城塞都市『ムルフィルテンジュ』 192万人
貿易都市『ヴェリパドキノヴォ』 175万人
農業都市『アンダルハーグ』 161万人
水上都市『ベネトリーニ』 143万人
鉱山都市『ビストリタルノフスティア・グルィツァ』 138万人
砂漠都市『ワルダイース』 160万人
和風都市『スンボリ』 151万人
他、約30もの小市町村 80万人
帝都を中心に7つの大都市が囲うように作られた国家、国の内部は過去の文化的な洋装を残しつつも近代的な技術なども取り入れられ、7大都市では帝都とは違ったその地の風土・特色を生かしたつくりをしている。
また帝都と7大都市を繋ぐかのような鉄道や舗装された道路での運送技術。帝都の空ですら多くの「帆浮船」や「飛行艇」などの航空機などで自由な移動を可能としている。
だが国内開拓率は8割に留まっており、残りの2割は未だ未開拓地として残っているためその地では多くの危険な野生動物などが生息している。自然環境維持のためにも全ての地の開拓は行われないものの野生動物の観測などは随時行っており開拓地に現れた野生動物の対応などは兵爵が行っている。
帝都都内は数十ものブロックに分けられ、都内中心にはアーテュール聖帝が鎮座する帝都最大級の建造物で公邸・官邸の役割を持つルーマル城を中心に、多くの隷爵が格安で寝泊まりできるシェアアパートのような建物がある居住エリアやエルフ市を含めた人材が集うエリア、一般の隷爵や貴爵が住みながら義勇兵爵騎士団によるお店が立ち並ぶ中上流居住エリア、歓楽街などある夜のエリア、軍事施設のあるエリアなど多岐にわたって帝都民の生活が豊かになるための都内作りを進めている。また協会による活動のおかげでスラム街も殆どない都市になっている。
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『施設』
『ルーマル城』
帝都最大級の建造物で公邸・官邸の役割を持つまさに城のような建物。過去には三カ国軍事同盟の決議会場としても使用された事がある。城というよりも公共施設的な側面が強く、一階と地下を含め帝都郊外の市町村50万人を収容可能とし戦争過激化の際の避難設備としての機能を含んでいる。だが帝国の人口増加が想定以上の速度で進んでおり既に郊外の全ての人の収容が難しくなっているため他の収容施設の計画が進んでいる。上層部はアーテュール聖帝や共に戦った13英傑のうち帝都在住のメンバーとその家族、一部の帝国政治にかかわる重役が住んでいる。
『帝国軍施設』
帝都の都内面積の約三割を占めるエリアに存在し、帝国の約3割程の帝都在住の国衛兵爵がこの施設内で待機している。主にヴァイルハン総司令の指示下の元帝国軍のありとあらゆる集積された機密データを管理していたり、義勇兵爵への仕事の斡旋活動、帝都内の治安維持、教育や医療現場での活躍等幅広い活動を行っていたり、他の地方都市へ移動し国衛兵爵の増援などもしている。軍施設内は戦闘訓練場がある他、軍用家畜の飼育施設、新兵器や武器の開発室、広い駐車場や軍用帆浮船や飛行艇の発着場などもある。
【兵爵試験講習所・傭兵施設局】
帝国で唯一兵爵を叙爵できる施設。帝国建設以前から戦っていた兵士であってもほぼ全ての兵爵がここでの講習を済ませている。義勇兵爵と国衛兵爵の二つの講習が行われており、共通して共同生活を送りながら各グループごとに分かれ団員の行動把握という集団行動の基礎練習、必須カリキュラムとして最低限度の帝国で扱われている文字の読み書きと帝都の一般法律知識、最低限度の数学を含めた一般教養、基礎運動能力測定、正しい帝国魔法知識、お金の知識や金銭感覚及び簿記の習得などこれまで戦いばかりで勉強をしてこなかった者達でも教養を身につけさせている。
義勇兵爵の試験はおよそ100日の講習で叙爵が可能。任意カリキュラムとして幅広い特殊技能の勉強ができ戦い以外で活躍する人も多い。
国衛兵爵の試験はおよそ一年かけ行われ、厳しい集団行動と義勇兵爵以上に多くの戦闘訓練を行い仮合格が認められる。仮合格後さらに一年の研修期間で戦場の最前線や教育や医療の現場、帝都内の警備など様々な分野で活動して、一年を乗り切って初めて国衛兵爵として認められる。
【異界人特別拘置施設】
後述する帝国の法律内記載『異界人炮烙措置懐柔策』の一環で建てられた施設であり、主に異界人が魔人種との接触がないか徹底的に調べる事の出来る機材が揃った設備、異界人が現帝国民からの嫌がらせ及び犯罪行為に巻き込まれないための安全保護施設、そして仮に異界人側からの危険行為および魔人種による細工等で現帝国民に被害を出さないための隔離施設でもある。
この施設では異界人をクラス別で管理している。
〔クラスⅠ〕…基本的に犯罪歴が帝国国土への不法入国以外になく、帝国の法律や施設ルールに積極的に従い帝国に帰順し帝都内権限、つまり叙爵する意思のある異界人。自由の制限が少なく、施設の出入りが自由である。
〔クラスⅡ〕…何らかの軽犯罪に接してしまった、もしくは帝都に帰順する意思を示さない異界人。自由が制限され決められた労働義務が与えられる。
(パターン1 帝国国土内で野生動物を無許可で討伐する行為。密猟)
(パターン2 護身のためとはいえ武器を作り帝都内に入ろうとした。)
(パターン3 一つの国に縛られず自由にいろんな世界を見て回りたいという発言を繰り返す。)
(パターン4 転移先がたまたま別性用水回り部屋だった)
〔クラスⅢ〕…帝国に対し危険思想を抱いていたり、魔人種の術中に嵌り操り人形状態になった異界人。非常に危険なため房施設に強制収容され最悪の場合二度と日の目を浴びる事はないかもしれない。
ちなみに当然ではあるがクラスⅡからクラスⅠに移動することはある。またこの施設での最終的な目標としては、クラスⅠの異界人が帝国での生き方を学び検査や監査に合格し、叙爵し帝国民として出所することである。
ちなみに大半の人の叙爵率として殆どが隷爵、中には国衛兵爵になる人がいるが義勇兵爵になる人は現在ではまだ指で数えるだけの人数しかなれていない。異界人の義勇兵爵になるというのは立場的に卑しい目で見られやすいというのも一つの理由でもあるためらしい。
【コーランド教会】
帝都各地に点在する特別支援施設、主に犯罪歴のある親が拘留される際や養育不可能になった際、身寄りのない子供を保護するための施設。軍からの多額の税金援助を受けて経営されており、預けられた子供達は教会で兵爵試験と同等の教養を身に着け、アーテュール聖帝の導きを説いており教会からの出の子供達の半数以上は兵爵に任意で志願しているとの事。また協会員であるシスター達の教えとして『子を成し、その子供がアーテュール聖帝の為に共に戦う事こそ使命』と説いており帝都のシスター達は清純でないとならないというルールは存在しない。ちなみにシスター達は全員国衛兵爵であり国衛兵爵の定職先でもある。
ちなみに協会の上層組織に対魔人種対応戦闘用シスター部隊も結成されており、教会を守る役目と魔人種が帝国に対し悪質な行為を行ったときに対応する役目の二つを担っている。
【花街・歓楽街】
軍の資金調達のために作られた一般帝国民のための夜の街。国衛兵爵による厳しい管理下の元多くの人が比較的高額な税金設定された酒や嗜好品、お店の人との楽しい時間を買って最高の時間を楽しむ大人の巨大テーマパークともいえるエリア。ここでの売り上げの税額分は全て軍の資金源となり、身を滅ぼしてしまった人は軍により国衛兵爵として返済していくことになる。そのためここで多くの資金と人材を確保するため現在帝国では一般の人からの軍事接収や徴兵令を行わず、帝国は積極的な贅沢を国民に広めている。とはいえ多少高額とはいえちゃんと金銭管理を守っている市民が利用するのが正しい楽しみ方であり、お国の為の納税として楽しむ人こそ国民の鏡という考えもあるため帝都歓楽街は悪という考えは比較的薄い。とはいえ犯罪も多いため現在軍は犯罪率低下案を検討している。ちなみに15歳以下の未成年はお酒を含む一部のご利用は禁止している。
『公共隷爵安定紹介場』…通称エルフ市
かつて帝国の爵位制度を導入し全てのムロコナル大国市民と奴隷身分の境を無くし、アーテュール聖帝の管理下の元帝都での仕事を人々に与えたシステム。当時は多くのエルフ系精人種がいたことで『エルフ市』と呼び始めていたのが徐々に定着し、正式名称を『公共隷爵安定紹介場』としたが今でもエルフ市と呼ばれている。施設自体は最近リニューアルしたばかりだが仕組みはあまり変更されておらず、主に『ママ』と呼ばれている隷爵を管理している仲介人が、貴爵の提供する仕事に対する人材の要望に対して隷爵を紹介しマッチングさせるという…いわばハローワークに近いような仕組みである。隷爵は一日だけ借りたり、期間を設けて借りる。さらには永続的な譲渡契約も可能である。またエルフ市には貴爵の元に居ないほぼ全ての隷爵が所属している。貴爵の元で永続的な譲渡契約を交わしている隷爵の子供でもその貴爵の元でなくエルフ市に所属することもよくある事だ。
現在は施設がリニューアルされ総面積60万㎡の2~6階建ての複数の建物が繋がっている構造に毎日50万人近い人数が出入りしており、施設内は各店舗で隷爵が待機していたり、フードコートエリアで食事をしたり、ショッピングエリアやジムスペース、遊戯場等ありこの施設だけで楽しめるような場所にもなっている。
『学童院』
帝都及び七大都市に複数点在している教育現場。おおよそ5歳から11歳の子供達が通い、そこで同じ年の子供同士でのコミュニティーを形成しつつ読み書きや数学、一般教養、社会ルールなどを勉強する。教室は主に早朝速い時間は隷爵の子供達が使い、午前中から午後の間は貴爵の子供達と変わり隷爵の子達はハウスワークや畑仕事、専門仕事などの実習系の作業、そして夕方や貴爵達が社交勉強や室外授業などの時に再度隷爵の子達が夜暗くならない時まで教室を使えるという交代制になっている。また貴爵と隷爵の合同学習会などもあり、その時にお互いの関係を築いたりして、学童院卒業後に関係を築いた貴爵の元で働くというケースが多い。ちなみに領爵などの子供が編入してくることもある。領爵主の子供なら貴爵、それ以外の子供なら隷爵の勉強スケジュールに参加することになる(例外もあるが)。また夜は一応大人のための夜間学校としても使われている。
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『法律』
基本的には一般的な現代法律に近い最低限度の国民の安全保障や人権保護などが備わっている。また他のファンタジーとは異なり武器屋防具屋といったものは存在しておらず、武器の所持は兵爵でしか認められておらず武器の売買などは基本的に帝国軍の認可した軍の販売所のみ、武器の製造も軍の認可が下りた貴爵・兵爵の両方がいる製造現場、個人兵爵の武器の管理は軍の隊もしくは騎士団及び軍本部にて管理証明許可証の保存と定期的な申請が必要になる。
【爵位制度】
現在帝都には4種の爵位が定められている。
・〔貴爵〕…主に帝国の国家運営・経済に直接的な関与が可能な爵位。役割として主に細かい納税義務をこなしたり、事業を行い隷爵に対する仕事の斡旋。さらには結婚し二人以上の子供を授かり、一人以上の子供に兵爵叙爵が命じられている。非常に多くの責務があるため基本的に大変である。さらに出費まで多く、貴爵の中には隷爵よりも貧しい生活を送っている人までいる。貴爵は基本的に家に授かる爵位であり、貴爵と結婚した者、さらにその子供まで貴爵となる。そのため家業も継がず兵爵も取らなかった貴爵の子供は新しい事業を始めなければならず、場合によってはその家の者で無くなり爵位をはく奪される場合もある。だが勿論責務に見合っただけの地位的立場を手にしたり、多く稼げるため貴爵との結婚を望む隷爵は当然多いのである。
・〔隷爵〕…元奴隷と平民身分を撤廃し設けられた爵位。基本的に帝都及び7大都市に住まう全ての貴爵でない一般市民は隷爵という爵位を授かり帝国の所有物として扱う。そして帝国が貴爵に対し隷爵を「貸す」という形で売買され隷爵は仕事をし、「借りている」貴爵は借りている期間だけ帝国に代わって隷爵を管理している。隷爵は帝国により最低限の人としての営みを約束、管理されているため古い時代の奴隷のようなひどい扱いは全く行われていない。それどころか帝国の贅沢ブームに乗っかって帝国に借金を作ってまでいい生活をしたがる人が急激に増えている。ただ基本的には身分としては一番低く、プライベート以外での自分のやりたいことが基本的には出来ず、仕事すらあまり選べないため後述する義勇兵爵を受けたがる人が多いのである。ちなみに隷爵は個人に授かる爵位であり隷爵同士以外の場合隷爵でないケースが多い。
・〔兵爵〕…この爵位は基本的に生まれてすぐ叙爵する貴爵や隷爵とは大きく異なり、個人が適正年齢に達したのち兵爵の試験を合格したのちに授爵が可能で、基本的に他の爵位と併用して持つことが出来る。また兵爵には二種類ありそれぞれ役割が異なる
『義勇兵爵』叙爵するまでにおよそ100日程度の講習が必要。基本的に軍からの拘束力は低く、軍からの依頼を受注し仕事を行う。また軍とは関係なく様々な自由な活動を行うことが出来、各種特殊な免許の発行を受けれる。さらに義勇兵同士での団体「騎士団」への参加や設立も可能で中には多くの貴爵も交えて帝国経済にも関わる活動なども行うことが出来る。ただし一応出兵命令と言う義務が発生する。
『国衛兵爵』叙爵するまでおよそ1年程度の攻守が必要。基本的に軍の拘束力が発生し常に団体行動を命じられ自由な時間は少ない。また戦争の前線に駆り出されることもある。だが前線で活動する人は主に半数程度で実際は国内の学童院や病院、警団やレスキュー団で活躍する人材も多く、また貴爵の子供は軍の上層部への昇格を目指すため、教会の子供達の半数以上が叙爵を選ぶため意外にも叙爵希望が多い。まぁ他に多いケースとして借金返済のためにという事もかなり多いが…
・〔領爵〕…主に帝都や七大都市以外の市町村に住んでいる人全てに与えられる爵位。基本的に殆ど拘束力がなく、帝都に遊びに来る人や兵爵の試験を受けるために来た人が身分を提示するためのもの。正確には領爵主が住民の管理を帝都に提出し、領爵主が住民に自身の爵位を貸すという仕組。そのためこの爵位だけで帝都や七大都市に永住することは出来ないためもし住居を移すためには貴爵と結婚するか隷爵を叙爵し、領爵の爵位を領爵主にお返しするという事をしなければならない。
【税率】
基本的に帝都の税率は殆どない。だがそれはあくまで一切の贅沢をしなかった隷爵に限った場合だ。最低限度の食料、最低限度の衣類、最低限度の文具に家具、最低限度の家賃などには税金は全くない。例えば隷爵の稼ぎが100F(フーロ:通貨の単位)だった場合、一日の食費で10F、必要になった衣類や文具の購入で10F、結果80Fもの貯金をすることが出来る。だがあくまでそれは贅沢をしない、隷爵のための仕組みを最大限使った場合のみだ。美味しい食事、お洒落な服、機能性やデザインの素敵な文具に家具、さらには嗜好品や装飾品、酒や遊び等々…そういうものはなんと原価の倍以上の税率が発生しているのだ。贅沢な食事なら30F、お洒落な衣類や文具は50F、さらに趣味まで買えば一日の稼ぎをあっという間に超えてしまうのだ。
このような税率には二つの理由があると言われている。一つはその税金は殆どが軍の費用に使われていること。そしてもう一つが、隷爵が借金をした場合、軍が無償でお金を貸してくれるシステムがあるが、返済できないと判明した場合
…強制的に国衛兵爵の授爵を命じられ軍で返済するという仕組みになっている。
現在帝国は隷爵に対し徴兵令を一切行っていないが、それの代替案がこのような贅沢品に対し高い税率設定を行い、管理能力の低い隷爵を兵爵にして出兵させている…という噂である。真実は定かではない。
【一家主多家内結婚制度】
現在の帝国の結婚制度として導入されているものとして、一つの家庭に一人「家主」を定め、その家主に対して異性の「家内」を婚約者として迎える制度だが、家内は複数人迎え入れることが可能である。ただし一つの家庭に複数の家主を定めたり別々の家主が同じ家庭に居てはいけない。また家内も必ずその家主に対して異性でならなければならず、同性の家内は違反として取り締まることもある。
また男家主嫁家内の家庭であっても、女家主婿家内の家庭であっても、必ず『家内の数だけ子供を授からないといけない』という法的ルールも存在している。現在の帝国では国民の総数を増やすために行っているのである。そのため子供を授からない高齢未婚者には納税義務が発生するのである。
この制度を大きく利用しているのが、女性が強い地方都市の『アンダルハーグ』であり、貴爵である女主人が気の弱い男性をターゲットに迎い入れては子供の出産さえ済ませれば、家事も育児も婿家内に任せ仕事の稼ぎも自分で管理し、毎日苦もない自由な生活と言うのが女性達の中で流行しており、気の弱い男性を迎え入れるために男の取り合い競争が激化しているとのことだ。そのため多くの結婚を安易に求める未婚男性はアンダルハーグに赴くためアンダルハーグ以外の未婚男性率は以外にも低い。もっと言えばアンダルハーグでの女児出生率も著しく高く、その新生女性達がアンダルハーグから出稼ぎや出家の為などで出国するケースが多いため全体的に帝国内での未婚の男女比率のバランスが女性余り側に大きく偏っている。
ちなみに最近では同性恋愛のために女性二人が男家主に嫁入りすると子供だけを授かり男家主に金だけ入れるようにさせて追い出し、女性と子供だけの生活を楽しむ家庭などもあるとのこと。(ただし家主の意向に沿ってない場合などあると軍により強制離婚のち逮捕されるケースがあるとのこと、現在帝国では一応同性婚は禁じられておりこのケースが同性婚に当たるかは家主次第である)
【異界人炮烙措置懐柔策】
奴隷解放事件以後帝国に住まう住民たちから異界人に対する当たりが激しく、奴隷狩りが行われていた時代では多くの異界人が執拗に狙われ、まるで見せしめともとれるような凄惨な虐待のち処刑する行為が頻繁に行われ、英傑の一人である「ユージ オガサワラ」を含めた多くの異界人をアーテュール聖帝率いる一団が保護に回った。だがその際に多くの魔人種による異界人兵や異界人爆弾の導入もあり帝国は異界人に対して深い忌避感を抱き受け入れることが困難になった。
だがそれでも絶えず訪れてしまう異界人に対し、帝国側も人員補充を求めているために乗り出した政策が『異界人炮烙措置懐柔策』である。これは要するに帝国に来た異界人が、魔人種との繋がりがないか、そして帝国に対し従順する意思を見せるものに、帝国での叙爵許可を与える…いわゆる帝国国籍を正式に認めるという制度だ。だがこの制度は残念ながら多くの反対派閥がおり、定期的に反対デモや異界人に対する悪質な嫌がらせなども発生しており、帝国での異界人絡みの問題が解決するのは長い時間がかかると言われている。
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『年代表』
【0733年】 ムロコナル国建国
ムロコナル国は三人の男によりこの地にあった貧しい村を統治し一つの小さな国として発展させた国だ。全ての歴史はここから始まった。最近の研究ではこの三人は元々山賊ではないのかという考察が最も有力視されている。
さらにこれより昔の古い書物の殆どが失われ、ムロコナル国以前の古い時代の資料は貴重な文化財として現在帝国の考古学者によってさまざまな研究が行われている。
【1139年】 ムロコナルの父、祖人種の王エドワード様生誕
【1167年】 諸小国合併、ムロコナル大国へ発展
後世にムロコナルの父と称されムロコナル国を発展させた人物、エドワード・テセルギウス。一般市民の生まれであるがその身体には王証を宿しており、ムロコナルの軍隊に所属後多くの戦果を上げ近隣国を制圧、周囲の諸小国を取り込むことに成功しムロコナル大国へと発展を遂げる大躍進をする。その後ムロコナルの王座に就くとさらなる発展を目論み、現在のティストレイ連邦の地にある諸小国やホーブへプンを植民地にすべく派兵を行った。
【1223年】 エドワード王死去、ジーニー次王誕生
享年84歳、天寿を全うした王証を持つエドワードが亡くなった。その後王証はエドワードの身体から消え、息子であるジーニー様に浮かび上がったという。ジーニー様は先代の王から権威を譲られるとエドワード様とは異なり派兵を撤退させ内政に力を入れたとのこと。エドワード様が亡くなられた後もその思想は変わらずムロコナル国の内部政治のクリーン化を進めたが、一部の大臣達からはジーニー様の実績を作るために外交をもっと優先すべきと進言されたがその発言は受け入れられることがなかった。
【1245年】 ジーニー次王死亡
享年66歳、ジーニー様の死後息子達や親族一同の身体に祖人種の王の証が浮かび上がることはなかった。それどころか大臣や軍人、ムロコナル大国の国民達からも王証が見つかることはなかった。ムロコナル大国はジーニー様の親族と大臣達とで派閥が大きく分かれる事となり、しばらくはジーニーの妻…王妃が政治を引き継いたが、大臣達は息子達の教育に力を入れた。その後祖人種の王を誕生すべく多くの祖人種が優位となる政策がどんどん作られ、祖人種以外の人種国民からは不満を露わにした。さらに奴隷制度も更なる過激で差別的な内容のものまで増えていった。
【1328年】 奴隷解放事件
奴隷解放事件より数年前から、ムロコナル大国の祖人種第一の政治が浸透してしまった時代に一人の異界人による奴隷解放活動が始まる。最初は小さな呼びかけ活動程度だったが次第に勇士が集まり、大きな政治抗議団体へと発足した。その異界人は最終的には奴隷制度撤廃案を可決させ平等な人権にすることを目標にしていた…だがそれは叶わなかった。事件当日、奴隷解放運動家主要メンバー達が国中の奴隷を一斉に解放、奴隷たちに武器を与え革命紛いの大混乱を引き起こしたのだ。多くの奴隷達は貴族を狙ったが、軍が出動すると奴隷達と軍が衝突するも敵わないと気付くとすぐさま町に火を放ったり、罪のない市民を殺しはじめさらに多くの奴隷達が逃げ周り事態が収拾のつかない大パニックとなったのだ。しかもこのタイミングで獣人種の王によってティストレイ・トシヴェ連合国家が発足、大混乱に陥ったムロコナル大国へ侵略戦争開始の宣言を行ったのだ。
その後大混乱の最中で首謀者である異界人を拘束、処刑台へと送られた。異界人は最期に「こんなつもりではなかった、もっとゆっくり事を進めていくつもりだった。あの悪魔だ、あいつが自分を狂わし操ったのだ」と言い残したのだ。
【1346年】 アーテュール王誕生
統率が取れなくなったムロコナル大国は一部の軍隊と傭兵団が迫るティストレイ・トシヴェ連合国家と永い永い戦争を続け、連合国家の軍隊による強奪行為、一部の軍と市民による奴隷狩り、賊とかした暴徒でムロコナル大国やその周辺の村は壊滅的な大打撃を負った。数千万人いた人口は数十万人にまで減少、さらに奴隷狩りは過激派とかし罪のない一般市民でさえも奴隷と間違え殺害してしまう状態に…、そんな限界的な状態でとある身寄りのない子供達だけの隠れ家的場所で祖人種の王の証を持つ子供が生まれる。それがアーテュール聖帝だったのだ。以降はEpisode0で語られていく…
【1359年】 王の接触
【1361年】 建国
【1389年】 現在
まだすべての情報を書き切れていないがとりあえず
また、七大都市や外国については改めて製作・投稿予定