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人話儀典の世界について

注意

こちらは設定資料となります。本編をお読みいただき、こちらは本編で解説しきれなかった部分や裏側、語ったもののまとめなどで活用いただければ幸いです


本編はこちら

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2692848/

古くから伝わる叙事詩より引用



[主はこの世界を創った]

[この世界創りし主はありとあらゆる命を創った]

[この世界創りし主は最後に人間を創った 11回創った]

[この世界創りし主は人間に言った]

[11の類する者達よ 王をたてよ 11の王集いて 神の門を開かん 真なる平和の世を築く也]



 この世界は人間達が古くから今に伝えられている叙事詩の中で主と呼ばれる存在により生み出された11種のどれかに該当する人間達が世界中の様々な場所で様々な文化を築き、今もなおその叙事詩を伝え続けている世界。

 そんなこの世界にはこの世界の外側の世界…異界とは全く異なる性質を持っている。


1.この世界には11の人種と、11の王が存在する。

 この世界に生きる全ての人間は11の分類に分けることが出来、物語の舞台として扱っている帝国で使われている言葉を借りて説明をすると

 ・人間として元となり他の特徴を持たない、祖人種

 ・環境の影響を色濃く受ける耳の長い、精人種

 ・背中に翼を持ち、空を飛ぶことが出来る、翼人種

 ・獣のような外見的特徴や疑似能力を持つ、獣人種

 ・龍のような外見的特徴や疑似能力を持つ、龍人種

 ・外皮に硬い甲殻を有している、虫人種

 ・外皮にヒレの様なものを有し水中を得意とする、水人種

 ・頭に角を有し、日中に力が増す、鬼人種

 ・鋭い犬歯を有し、夜間に力が増す、月人種

 ・非常に大きな体躯を持つ、巨人種

 ・悪魔のような外見的特徴や疑似能力を持つ、魔人種


 この11の人種が様々な地域に生きている。ただし中にはある地域に限定しているケースもあり必ずどの地域、どの国にも全ての人種がいるとは限らない。

 またこの世界中に11人だけが『王の証』というものが与えられる。これは今現在この世界中に生きている各人種の中から一人ずつに宿るのだがそのメカニズム自体は一切の謎に満ちている。一説ではその人種の中で最も多く導けるだけのリーダーシップの素質を持つ人間に宿るとも言われたりしているが、完全ランダムに選ばれているという声もある。また『王の証』を持つものが亡くなるとその身体から『王の証』が消え去り、次の『王の証』が同じ人種の中から新たに浮き上がるという仕組みになっていて、常に世界中のどこかには11の王が存在しているというのが帝国では有力視されている。


2.この世界に存在する知的生物は人間しかいない。

 この世界には多くの生き物が生息しているが、ありとあらゆる生物が存在するこの世界で言語を話し、道具を使い、文化的な生き方をしているのは11の人間だけであり、人間以外に該当する生き物は野性的かもしくは家畜的な意識能力しかない生き物しか存在しません。また、野生の亜人という分類に該当する者も存在しておらず、あくまでも文化レベルもしくは生活レベルの極端に低い人間はいても、現在のこの世界では必ずどのかの国に所属する「人間」しかいません。厳密にいえば、他の世界でよくある野生のゴブリン。といった生き物は存在していません。それに伴ってこの世界には類人猿や、人間を含まない霊長類と言った生き物も存在せず、それに伴う言葉を差すものはこの世界では空想の存在とされています。

 またこの世界の人間の上位種族も現在に至るまで確認されておらず、精霊と言ったスピリチュアル的な生物もいません。仮にいた場合、それは『人間』がいかなる手段を用いて造り出した偶像的存在を動かしている人間の可能性が極めて高いと言われています。


3.この世界には魔法が存在する。

 この世界に生きとし生ける生物の全てには魔力が備わっており、その中でも人間は唯一言語を用いた『魔法』を使用することが出来ます。この世界の魔法とはいわゆる生体エネルギー的な力を様々な方法で放出させる技術であり、現在帝国では様々な法的ルールや技術改革、さらに各国との戦争法における魔法の制限等により厳しいルールが決められています。またこの世界における魔法にはいくつかの決まりがあります


・魔法とはその物質を模したエネルギーである。

 魔法は魔力を元にいくつかの物質を模した形に構成され、その形は人間にとって最もイメージと再構築に適した形となっています。ただしそれはあくまで模しただけの魔法というエネルギーであり、例えば火の魔法であれば火の動きを模したエネルギー放出をするが火の性質である物質の燃焼や過剰な熱を与えることなどは出来ず、火の魔法による物質による攻撃と言う事象だけを起こし、薪などをくべてもそもそもの魔法内部のエネルギーを使い切れば燃焼物などに関係なく火は消えます。

・魔法は人体に対して有害である。

 基本的に魔法は体内で保存するための魔力の状態から体外にエネルギーとして放出した後の魔法と異なり、たとえ元々が自分の魔力であったとしても強力な『力』を含んだ物質となるため、例えば水の魔法であってもそれは水の動きを模したエネルギーであり、飲んだりすれば臓器を痛め、全身に浴びれば全身にひりつくような痛みを伴います。なお他の世界で言うところの回復魔法に該当するものはないと思われていたが、最近の魔法技術研究により毒のような魔法で人間の自己回復機能を一時的に高めることで回復を促すという方法が一応発見された。


4.この世界の1年は487日ある。

この世界の1年は487日あり、月が16月ある。2~5月が主に春、6~9月が夏、10~13月が秋、14~1月が冬となっており、帝都では15歳を成人として扱い、一般的な寿命は人種ごとに異なるがだいたい60~100歳の間とされている。祖人種の一般寿命は75歳ではあるが今のこの世界だと殆どのどの人種の人間も事故や戦死によって天寿の全うをすることなく道半ばで亡くなるケースが多い。またこの世界での人間の妊娠期間はおおよそ200日で、人によっては1年で二回の出産を行うこともある。


5.異界人には転生時にギフトやステータス表示機能が付与される。

 この世界にも異界から人間が様々な形で転移してくることが多く、年間にして約300人ほどがこの世界のどこかに来ており、元々の姿形を残したまま転移したり、人種が別のものになり姿が代わったり、さらには記憶だけが転移し赤子の姿で誕生したりさらに年齢を重ねてから記憶がよみがえる形で転移するケースもあるという。

 だが元々の姿を残して転移するケースでは残念ながらその転移が常に安全と言う保障などはなく、近くに陸地がない大海のど真ん中や極寒の山の頂上、危険な肉食生物が闊歩する森の中や矢の雨が飛び交う戦火の中心等、世界のありとあらゆる場所に転移する可能性を秘めているため運が悪ければこの時点で命を落とすこともあるパターンも確認されている。運よく安全な場所に転移出来た異界人だけがこの世界を生きるチャンスを得ることが出来る。

 また一部の異界人には転移時に『ギフト』と呼ばれるボーナスが貰えるらしいが、どうやら異界とこの世界とではある程度人間としての能力差が発生しているためその能力差を保管するための仕組みらしく、転移した異界人の中にはそのギフトを得たことによる高揚感で浮かれる場合があるが、そういう人間ほど挫折感が大きくふさぎ込むケースが多いと言われている。

 それと一部の異界人によってこの世界に『ステータス表示』というものがあることが発見されたが、攻撃力や防御力と言った抽象的な表現と数字しか記載されておらず、いわゆるゲームシステム的な面での内容でしかなくその数値が実際の戦いの参考としてはあまり当てにならないという見解を出しており、結局ギフトも含め異界人が転移するシステムそのものがこの世界に組み込まれており、一体何の目的があってこんな事象が必要なのか多くの異界人を研究している学者たちの頭を悩ませているのであった。

 ちなみに余談にはなるが異界人の中には人為的な転移をする技術を持つ異界人、場合によっては団体の異界人がおり、そういう異界人達は元の世界に帰る方法も持っているため帝国ではその異界人達を旅行者として扱っている。

 最後にこの世界では全ての人間の言葉が全ての人間が理解し、さらに言えば言語の違うはずの異界人同士がこの世界では互いの言語を使っているかのような理解し合える会話が成立するとの事だ。異界人はこれこそが我ら異界人に対する最大のギフトであり、人類が神より与えられし力だと語っていた。




 以上の特別な性質を持つこの世界、まだほかにも記載しきれていない内容などもあるが一応次の説明を最後に一纏めとする。


 この世界は帝国やその他多くの国々が存在する広大な一つ大陸の上だけで成立している世界ではない。この物語で出てくるまだ未開拓で広大な大陸がまだまだたくさん存在していると仮説されており、そんな未開拓な大陸に帝国が発見していない『神の門』があると言われている。

 神の門…それは叙事詩で語られてきた存在で、実際はどのようなものかは全くの不明、それどころか本当に実在しているかすら定かではない。だが王の証がこの世界に存在していることと、その叙事詩が今もなお語られていることが存在の証明であると考えられている。帝国、正確には現祖人種の王アーテュールはこの叙事詩に従い残りの10の王を探し集うことと、神の門を探すことに注力しているという噂だ。帝国に真なる平和がもたらされることを願って———…


今回書き足りなかった分として今後は人種についての細かい部分と、野生生物など書いていくつもりです


次回はEpisode0に登場したキャラの設定を掲載するつもりです


その次辺りには帝国の国としての設定を掲載する予定です

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