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銛、 広大無辺の大地より  作者: 雫蜘蛛
大海知らず
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初魔導と脱出

 ネズミが動かなくなって数秒後、何かが体に流れ込んできた。ちょっとした全能感がある。液体とも気体とも取れる物質?だ。魔法大全の情報が本当ならばこれが、魔素になるだろう。


 流れてきた魔素を頼りに体内の魔素を探ってみる。薄っすらと魔素を感知できた。魔素を感知できたのならば魔法を使えるのでは?と思い、先ほど負った腕の傷を治すことを考えた。魔素を導くためにイメージを行った。無言導を目指したがイメージが悪いのか、傷に変化はない。では言葉で導いてみよう。

「治癒」

 その瞬間体の中にあった魔素が一気に薄らいでいく。特に指先のような末端は少し感覚が鈍くなっていった。しかし効果は大きかった、出血は止まり、肉が生まれ、新しい皮膚までできていた。

「すごいな」

 そういえば戦いの中で服が血?で少し汚れてしまった。 どうやってかおとせないだろうか。これも魔導でなんとかなるだろうか?イメージは…もとの色に戻す感じで、導きかたは「洗浄」でやってみよう。汚れたほうに目を向け導く。

「洗浄」

…………何も起こらない。ルートはできてるいけど流れる魔素が少なすぎる。諦めるか…




 そこから感覚の鈍化が治るまで休み、前進を再開した。進めば進むほど植物や昆虫がいて確実に出口に近づいていると感じ取れた。


 そうして小一時間ほど歩いて、ついに見つけた、半開きになった大きな扉だ。おそらく、短剣などを剥ぎ取……貸してもらったものたちが開けたのだろう。あの鼠や植物や昆虫もここを通って入ってきたのだろう。さて脱出だ。


 そうして私は外界へと出た。それが新たな苦難を生み出すと知らず。

ありがとうございました

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