表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銛、 広大無辺の大地より  作者: 雫蜘蛛
大海知らず
4/35

迷子と資料室

 取り敢えず進むことにしたが部屋を出てすぐに分岐路にあたった。どうしたもんか。取り敢えず俺の目標はこの施設から出る事。現在地が分からない以上動き回るしかない。


「にしても、無駄に広いな」


 口から漏れた、施設に対しての愚痴は虚しく廊下を反響してゆく。誰だよこれ設計した奴………


 ここまで大きな施設をただ一人。中々ない体験だろう。自分の年齢が『小学生』程度だったらへたり込んで泣いてるぞ。


 寂しさを紛らわしながら手当たり次第に動く。迷子なんていつぶりだろうか。『親父』に幼少の頃連れられて行った『夏祭り』以来だろうか。


 動き回り初めてから、それなりにして部屋を見つけた。「資料室」と謎言語で書いてある。興味を唆られたので入ってみよう。


 入って見ると中は『図書館』の様に本があったのだが、本を読み漁った後に片付けない派だったのか、ところどころに本が散乱している。記憶の断片が蘇る。そう言えばの部屋もこんな感じだったな。…俺が居なくなったらあの部屋は誰に片付けられるのだろうか。そんな不安が浮上する。考えないでおこう。


 本の背表紙を見ていると、気になるものを見つけた。「魔導大全」。『ラノベ』好きだった俺はそれをすぐさま手に取った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ