あるスラムにて
待ち合わせの場所にやってきた男はぼろい服にかなりムキムキな男でだ。
さすがに今まで生きた環境がつらかったのか強靭な肉体をしていて近寄りがたい雰囲気をまとっているな。
これからの俺の計画のために役に立ってっもらう必要があるから早速目を合わせるか。
目を合わせるても俺から見たらあまり変化したようには見えない。
しかし最初の敵対心があった目から尊敬を含む目に変化したように見えた。
前も目を合わせても何も変化が起きなかった。
この能力の弱点は自分が本当に相手に対して能力が利いたかどうかわからない点だ。
「お前がここの一番偉い人間か。」
「はい、そうです。
私がここをしめております。」
これは能力が利いたな。
きいたら相手が自分を上としてみるということは立証済みだからこれは相手にきいたな。
「それでお前はなんでリーダーになったんだ?」
「私はここの地域の子供たちが食べ物がなく苦しんでいる子供を見て自分がリーダーになって食べ物を分け与えることを目的としてなりました。」
なんだそんな気色悪いことわ。
弱肉強食の世界のくせになんで助けるような理想を持ってるんだ。
お前がそんな理想を描いても結局苦しんでいる子供はたくさんいる。
だからそんな理想を描いても意味がない。
まぁでもこんな人間だからこそ食糧を与えれば忠実に従ってくれるから便利なんだがな。
俺の能力があるから相手の人柄なんて関係ないんだがな。
「それで俺は食糧製造会社を襲おうと思っている。
俺の計画に従って襲ってもらいたいがもちろんいいよな?」
今までその男の横にいたフードを被った付き人2人はさすがに我慢できなくなったのか俺に襲い掛かってきた。
すかさずその男が
「おい。やめろ。」
あと少し遅れていたら付き人のナイフが俺の首を真っ二つにしていた。
「すいません。
こいつらは私に忠誠を誓っているので勝手に動きました。
以後こんなことがないように気を付けさせます。」
「別に気にしていない。
でもそいつらのフードをどけさせろよ。
顔を見せさせろ。」
その男が付き人にフードをどけるように指示をし、フードを見せると若いボーイッシュの女の子とかわいらしいロン毛の金髪の女の子が出てきた。
目が合うと何か言いたそうだった顔がすぐに赤く染まる。
また俺に尊敬の念を抱いたのだろう。
「そいつら二人を俺の付き人にくれ。
そしてこれから計画を話すからちゃんと覚えといてくれ。」
そういって計画の話に入っていくのであった。