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世界を終わらせる男  作者: もやし昆布
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不動産にて2

 不動産のあるビルに俺が来た。

 エレベーターで40階を選択する。

 そんな高くに不動産を作る意味が理解できないがまぁ見晴らしがいいのは同意する。

 今そこにいる奴らはまさか今から俺の能力の餌食になるとは思ってないだろう。


「マリー、カリーナ準備はいいか?

 最初は普通に客として乗り込むぞ。

 ついてこい。」

 

 今までと雰囲気が変わった。

 表情はフードをしているのでどんなのかわからないがこいつらは俺を守ろうとしてくれるのはわかった。

 俺には能力があるから必要ないのだがな。


 店舗に入るとかなり恰幅のいいおっさんがいた。

 髪の毛は茶色でなかなかダンディーな顔をしている。

 

「いらっしゃいませ。

 こちらへどうぞ。」


 さっき俺の目を見ていたからもう能力が利いているのだろう。

 多分、客に対しての言葉遣いなので本当に能力が利いてるのかはわからないが。


「早く案内しろ。」


 こういってみたが表情は全く変わらなかった。

 ここで確信した。こいつは俺の能力が利いているなと。

 なぜならいくら客を相手にする商売だとしてもこんな物言いをされると表情が少し変わるからだ。

 しかし全く変わらなかった。


 席に着いた俺はさっそく要件を言う。


「大きい一戸建てを見せろ。」


「は、了解しました。

 こちらですね。」


 そう言って見せられた写真付きの紙は3枚だ。

 まず一つ目はいつもの拠点からかなり離れているところにあるのだが新築で12LDKだ。

 こいつはかなりセンスがある。

 本当にこの不動産にある限界の大きさの家を出してくれる。

 二つ目は拠点から歩いて5分ぐらいのところにあるので多少治安が悪いところにある豪邸だ。

 俺はこの能力があれば自分の身の安全については問題がないがやはり治安がいいところがいい。

 気分的な問題だがな。

 三つ目は正直一番この中で心に響いた。

 今拠点にしているスラムから歩いて1時間ほどの距離で車なら30分だ。

 それにかなり家の大きさも大きい。

 10LDKだ。


「これにしよう。

 早速入居の準備を整えろ。

 それでもちろんお金はいらないよな?」 


 そう笑顔で聞くと向こうから本当に尊敬している人に会ったみたいなうれしそうな顔でうなずいてきた。

 こいつはなかなかいいやつだな。


「もちろんでございます。

 むしろ提供させていただいて光栄でございます。

 もうこちらで準備ができていますので後は車に乗っていただいて向かいます。」


 それから俺達は新しい家に向かっていくのであった。

 

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