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間違い探し

掲載日:2017/09/02





「しおり、肩濡れるからもっとこっちにおいで」


ざあざあと雨が降る。

九月の午後六時。新宿。


彼と一つの傘を分け合う。


周りの人には私たちは恋人みたいに見えるのかな。



そこらへんを通るタクシーを捕まえて、後部座席に並んで座った。



「飯田橋のマンションまでお願いします」


彼がそう言うと運転手さんは小さく返事をして車を走らせた。



微妙な空気が流れて、なんとなく生まれた不安を誤魔化すように私は彼の手を握る。


「どうしたの」


優しく握り返してくれた。


この優しさに、甘えてしまう。


ほんとうはいけないことなのに。



「じゃあこの辺で止めてください」



720円を彼が出して、タクシーから降りた。


大きな背中を追いかけて、わたしも続ける。






「お邪魔します」



玄関で靴を脱ぐやいなや、温もりに包まれる。


突然のことに驚きながらも腕を回す。


「どうしたんですか」


「ごめんね、しおり。ほんとうにごめん」



なんのことだか、わからない。



「俺、実は」



彼がスーツのポケットから何かを出した。


小さくシルバーに輝くのは。



「結婚してるんだ」



指輪だった。



あなたはずるい。

わるいひと。


こんなに優しい温もりに包まれて、私があなたを拒めるわけがない。



「待っていて欲しい」



今までに聞いたことのない声。



「わかってます。私、まってる」


ただ、あなたが好きなの。

好きなだけなの。



「ごめん、ごめんな……」



だから、そんなに謝らないで?




その震えた唇に。


私は口付ける。



彼もそれに答えてくれる。


小さな幸せ。




私たちは狂っている。



間違い探しをするのなら。



あなたを愛したこと


愛し合ったこと


ひとりじゃなかったこと


ずっと隠してたこと



これが、いけなかったのかな。



たぶん、違う。





一番の間違えは、





"出逢ってしまったこと"















文章がまとまってない!!!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。とても大人な内容だったので、ゆうりさんの生まれ年を見てビックリしてしまいました。不倫という題材を扱う短編って珍しいですよね。私も一つだけ不倫短編あるので、変な言い方ですが親近感が…
[良い点] わかりやすくて、よくまとまっています。 なるほど。「間違い探し」題も良かったです
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