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別れ  作者: 木崎 るか
9/9

CASE 5

ちよつとばかし趣を変えてみました。『戦国時代風味』ご賞味くだされ。


 町が燃えている。


 地獄絵図と化した町を眼下にとらえ、絶望よりも何よりもたったひとりの安否が気にかかった。


 その無残な有様は、徒に不安を煽る。


 世は戦乱の只中。


 女の身でありながら纏った鎧は(すす)で汚れ、具足には矢が幾本も突き刺さっていた。


 城内に残された者はわずか。その中でも五体満足に戦場(いくさば)に立つことが出来る者というと、更に数は激減する。


 堀の外を敵兵に囲まれていては篭城(ろうじょう)するほかに手立てはなかった。


 外部との接触は不可能。


 この時勢、蓄えなど雀の涙ほどしかない。


 このままでは先が見えている。


 援軍はない。


 元よりこの城は孤立していた。そこへ味方が来るはずもない。


 


「姫様!」



「矢神…矢神惣介。ただいま、討ち死にの報が入りました」


 見開かれた瞳に惑いと焦燥があふれそうになるのを歯を食いしばることで耐えた。



―――なぜ、なぜ私が来るまで待たなかった! なぜ私が来るのを待てなかった!


 身の内から激しい憤りの炎が噴出す。


 握り締めた手のひらに爪が食い込む。


 ともすれば荒くなりそうな息を押さえ込み、嗚咽が混じりそうになる呼吸を無理矢理にでも整える必要があった。


 まだ、戦は終わったわけではない。


―――共に生きようと、共に死のうと約束したではないか!


 叫びは胸の中で荒れ狂う嵐のように渦巻いていた。


―――共に戦うと、誓ったではないか!


―――私をおいて逝くなど、私をおいて逝くなど、許さん!



戦国時代ってこんなカンジ? 設定としては姫様と身分違いの恋をした青年が死に姫様は・・・っと結末がうやむや~になっておりますがそのうちまとまったら追加します。。。決まってはいるのですが書けなひ(T_T)のほのほ

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