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転生道中~転生先の真の敵は自分自身!?~  作者: 水内 寂
転生してしまってその先は…(所謂プロローグ)
6/33

暑い夜(意味深)そして住んでいる国について

アリアちゃんとクレイちゃんとの勉強とまた野菜中心のスープだけの晩ご飯が終わって、いざ就寝という夜、いつもは父さんと母さんと一緒に寝ているはずだが何処からか持ってきた小さめのベッドを父さん達が寝ているベッドの近くに置かれそのベッドに俺は眠っている。

「ーーーー」

「ーーーーーー」

俺は必死で眠ろうとしているが横のベッドで動く父さんと母さんの聞いたことの色っぽい声が気になって眠れない、体が赤ん坊になっても知識と精神は18歳の男性だ、気にならないはずがない。

(せめて俺をアリアちゃんとクレイちゃんに預けるかしてからにして欲しい)

抗議するわけにはいかないので気付かないフリを必死にしているが時折聞こえてくる声に反応してしまい眠るに眠れない。

(明日辺りにアリアちゃん達と眠りたいって言ってみるかな)

俺は転生して1年半経って初めて寝不足を味わった。

       ☆ ☆ ☆

寝不足を味わい少し眠いが昼食が終わって母さんからの授業をアリアちゃんとクレイちゃんの三人で受ける。

「今日は住んでいるこの国とその制度についてお勉強しましょうね」

紙と鉛筆もどきと消しゴムもどきを渡されず母さんの言葉に耳を傾ける。

「ママ~、制度って何~?」

アリアちゃんは疑問の声をあげる。

6歳~7歳の子には制度はわかりづらいと思うぞ、母さん。1歳半の俺が思うのは変だろうが。

「制度っていうのはね、決まりみたいなものなのよ?」

母さんは制度の意味を簡単に説明するとこの国の制度を説明し始めた。

「この国『アークライス聖皇国』は多くの決まり事で皆争うことなく生活しているの、中にはやっぱり悪いことをしたり争ってしまう人が出るけど平和な国なの」

母さんの説明を聞きながら言葉を直していくと、今いる国はアークライス聖皇国って言って日本で言う法律で治安を保っているようだ。

「そして、悪いことをした人は閉じ込めらてしまうの。だから悪いことはしちゃダメなの」

牢屋もあるようだ。

「「はーい」」

アリアちゃんとクレイちゃんは手を挙げて声を出す。

俺もそれに合わせて手を挙げておく。

「そして私たちが住んでいるのはアークライス聖皇国から少し離れた、ラーナイムって言う冒険者が集まる都市なのよ~?」

俺たちが住んでいるのはアークライス聖皇国の中にあるラーナイムという都市らしい。

俺はそんな情報を覚えながらある単語に興味を持った、それは「冒険者」だ。

日本…いや前世の世界では無かった「冒険者」これにときめかない男子は居るだろうか、きっといない。

「母さん、冒険者って何~?」

俺は冒険者について母さんに聞いてみる事にした。うっかり1歳半である状況を忘れて流暢に聞いてしまったが。

「冒険者というのは斡旋所ギルドに登録した人の事を言って、主に魔獣を倒したり、魔獣が出る危険な地域に生えているお薬になる植物を採ったり、魔獣が出る地域を通る商人の護衛をするお仕事をする人の事よ?」

母さんは俺が流暢に喋った事を流して冒険者について説明してくれた。

俺がイメージしていた冒険者と一緒で興奮していたが「魔獣」という冒険者とは切っては切れないイメージのある単語が出てきた。

「魔獣というのは人を襲う悪い動物の事よ?」

母さんは俺の思いを見透かしたように魔獣について説明してくれた。

動物と可愛らしく説明してくれているが多分ドラゴンやグリフォンと言った危険な生物がいるはずだろう、なんか興奮してきた。

「ママもパパも昔は冒険者だったのよ~?」

母さんはそう言って父さんの馴れ初め、冒険での思い出、結婚に至る経緯を話し始めた。

母さんの話を聞いてわかったのは想像通りこの世界にはドラゴンやグリフォンは生息している事と母さんと父さんはまだ24歳と若い事だ。

「それでね~」

母さんの惚気に対して目を輝かせながら聞いているアリアちゃんとクレイちゃんと少し飽きてきた俺の三人がいた。

       ☆ ☆ ☆

惚気と晩ご飯が終わって寝る時、昨日みたいにベッドでゴソゴソされても困るので俺は対策として

「アーねぇ達と寝たい」

アリアちゃんとクレイちゃんと寝たい意を母さんに伝える。

「そうね~、アーちゃん達と寝たいのね~」

薄い青色の寝巻きに着替えた俺の頭を撫でながら聞いてきた。

俺は撫でられながら頭を上下して意思を伝える。

「それじゃあ、アーちゃん達のお部屋に行きましょうね~」

そう言って俺を抱っこして2階にあるアリアちゃん達の部屋に連れて行ってもらった。

…この家…2階有ったんだ、基本的には1階で寝起きして1階で行動していたから知らなかったよ…この家に1年半住んでいて気がつかないってどうよ俺。

母さんはアリアちゃん達の部屋らしき扉をノックして入った。

「トキ君が一緒に寝たいって言っていたから連れてきたわよ~」

母さんの声にお揃いの薄い赤い色の寝巻きに身を包んでいたアリアちゃんとクレイちゃんの目が輝く。

「トキと一緒に寝れるの~?」

「わーい」

母さんに聞くアリアちゃんと素直に喜んでくれるクレイちゃん。

「そうよ~」

そう言ってベッドの近くまで行って母さんは俺をベッドの上に降ろした。

「それじゃあ、おやすみなさいね」

母さんはそう言って部屋を出て行った。

「おやすみ~」

「おやすみ~」

アリアちゃん達も挨拶をしていた、俺は手を挙げておやすみの意を示しておく。

「トキと眠れるね、クレイ」

「そうだね、アリア」

二人は俺と眠れる事が嬉しいようだ。

「トキを真ん中にして寝ましょうか」

アリアちゃんの提案にクレイちゃんは

「そうしようか」

そうして俺はアリアちゃんとクレイちゃんに挟まれる形になって眠ることになった。

二人が眠るまで頭を撫でられたりほっぺを突っつかれたりしたが昨日みたいに眠れないという事にはならなかった。

その代わりに…

「眠いの~」

「眠い~」

母さんに起こされた際に目を擦りながらアリアちゃんとクレイちゃんが言った。

アリアちゃんとクレイちゃんが寝不足になったようだ。

二人には心の中で謝っておくが俺は昨日とは違ってよく眠れた。

用語解説という名の補完

アークライス聖皇国;皇王を主として定めた国家で日本で言う法律や牢屋がある。

ラーナイム:アークライス聖皇国から離れた位置にある冒険者都市だがアークライス聖皇国に属している。冒険者都市と聞いて分かるように冒険者が多く集まる都市

首都はアークライス。

冒険者;斡旋所ギルドに登録している人の事で作中にニアさんが言った3種の仕事が主で難易度によってランクが分けられており、銅<銀<金<白金<神鉄 の5段階から成り立っている。

魔獣;作中では悪い動物と言われいるが、実際はオークやゴブリンと言った種からドラゴンやグリフォンと言った幻獣種まで多種多様に居る。


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