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17才の叙情

初めまして、初投稿になります。

稚拙な文章ですが宜しくお願いいたします。

 「クラス一緒になってからずっと吉永君のこと好きだったの」

 きりりとした声が教室に響く。

 「もちろん、よかったらで良いんだけど・・・あたしと付きあってくれない?」

 


 僕の前に立っているのは、今年の春から一緒のクラスになった宮崎翔子さん。

 ぱっちりとした瞳と透き通るような白い肌・・・・・・・まあ、なんというか可愛いのだ。僕より5センチは高くて(これは彼女がスタイリッシュというだけで決して僕が小さいのではない・・・たぶん)ほっそりしてる彼女。妖精みたいだ。

 そんな彼女がぼくになんと告白をしてきたのだ!

 「ええっと・・・・」

 吃って声が出ない。

 「ん?」

 宮崎さんの瞳が僕を突き刺す。

 正直、僕はどうすればいいのかわからなかった。宮崎さんが僕なんかに何で告白したか、だって、一度も話したことが無いんだから。顔、普通。勉強、普通。そんな僕に美少女が告白してこようとは!

 というか彼女にはボーイフレンドがすでにいるはずじゃなかったっけか?う~ん、断る理由もないっちゃないんだが・・・。

 「ありがとう、びっくりしちゃってさ」

 「そうね。ごめん、いきなり告っちゃうなんて驚きだよね?」

 「そ、そんな宮崎さんがあやまる必要なんか全然ないよ、全然・・」

 彼女が一歩前にでる。甘い柑橘系の香りが僕の鼻に届く。

 「で、返事はど」

 「あ、あのさあ!」

 僕は彼女を遮る。しまった、声が裏返ってしまった。

 「宮崎さんって彼氏いなかったっけ?」

 「あー・・・もういいの!付き合って一カ月もたってなかったし、つまんないんだもん!まあ今まで付き合った男の中では長い方になるのかな。」

 僕は改めて彼女を見つめる。

 「でも、でもね、もう未練なんてないよっ!こんなのしょっちゅうだしね」 

 満面の笑顔を彼女は作る。

 僕は思った、彼女は自身に満ちあふれている。「よかったら・・・」なんて言ってたけどホントは断られるわけないと思ってる。

 「えっと・・・何で好きになったの?僕のことを」

 「なんでって・・・」

 予想外の質問だったのだろうか?目をそらしてうつむいてしまった。

 「悪いけど宮崎さん、君とは付き合えないよ」

 「え?・・・」

 「僕は今まで彼女なんていたことがないんだ、情けないけど。だから、恋愛なんてちっともわからない。でもね、女の子と付き合いたいって思いはあるんだよ、うん、その気持ちは人一倍強いかもしれない」

 彼女は笑顔を必死で作ろうとしているが引きつっていた。

 「意味・・・わかんないんだけど」

 「彼女は欲しいんだ、凄く。でもね、僕は、なんというか・・・全力の恋がしたいんだ。二人がお互いを好きで、不器用でもなんでも良いから愛し合うような・・・」

 僕は一回息を整える。

 「宮崎さんは僕のこと何も知らないでしょう?僕も宮崎さんのことをほとんど何も知らないよ。そんな僕たちが一緒になってもきっと上手くはいかない。少なくとも僕には自信がないよ。君を幸せにする自信が僕にはない」

 宮崎さんは顔を真っ赤にさせたままずっと下をむいている。

 「そんなの・・・ただの綺麗ごとじゃない」

 「そうだね、確かに僕の」

 「そんなの綺麗ごとじゃない!!」

 彼女の大声に僕は立ちすくむ。

 「馬鹿じゃない、そんなの。あたしだって全力の恋がしたいわよ!別に軽い気持ちでコクったわけじゃないんだから。人の気も知らないで!」

 床に置いた自分の鞄をとって彼女は教室の扉に向かっていく。

 「あの、ちょっと待って!」

 「何よ!」

 扉に手をかけていた宮崎さんが振り向く。

 「告白、凄く、嬉しかった」

 「・・・・・・」

 「めちゃくちゃ嬉しかった。もうそれはそれは言葉に出来ないくらいに本当に・・・」

 「今更なに言っても無駄よ!大嫌い!!」

 ビシャン!

 扉を思いっきり閉じていってしまった。


 「ただの綺麗ごとじゃない!!」

 ひとり教室に残された僕の耳にその言葉が反芻していた。

 たしかに、その通りなんだろう。実際、真っ正面の恋なんてフィクションにしかありえないのかもしれない。皆、多少の妥協をもって、あるいは、体裁をき気にしながら「恋」を扱っているのだろう。

 だけど、僕はその虚構への憧れを捨てることは出来ない。少なくとも今は。

 一生懸命の恋がしたい。お互いを想うと胸が痛くなるような、いつまでも一緒にいたいと思うような、喋らなくてもわかりあえるような、お金とかエッチとかじゃなくてその人自身が愛おしくてたまらないような、そんな「恋」がしたい。

 こんな自分をいつかは笑う自分がくるのだろうか?「アホぬかしてんじゃねーよ」って嘲けわらうようになるのだろうか?カッコイイ気もする。

 そのときが来たら僕が大人になったときだろう。大人とはそのようなものなんだ、良い悪いは抜きにして。はやく大人になりたいという気持ちもあるがちょっぴり怖い気もする。いつ、僕は「恋」を妥協して扱えるようになるだろうか?

 そして、「恋」に幻想を抱いていた自分を羨ましがる日は来るのだろうか?その時の「僕」は一体、どんな「僕」になっているのだろうか?

ありがとうがざいました!

貴重な時間を割いて読んでいただいて嬉しく思います


一応、小説指南書等を読んだ後に書いてはみましたが・・・


今回は描写や日本語文法を鍛練するために投稿させていただきました。ストーリーは思いつきです。


では、さようなら~

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