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プロローグ
ここはある国の研究所。
隣国と戦争をしているこの国が、兵器を開発するために作った極秘の研究所だ。
外見はカモフラージュのため町のパン屋さんだが。
そんな重要な施設なのだから、当然職員達は選ばれし優秀なヤツだ。
そしてそこの職員である俺ももちろん優秀…
この作品はそんな都合よく無かった。
俺は確かにこの研究所に入るための試験を受け合格し、数々の兵器を開発してきた。
でも、それのほとんどはたまたまなのだ。
どういうことかって?
そんなの恥ずかしくて話したくもない。
全ては俺の日記に書いてある。
俺の運だけでしぶとく生き抜いてきた、恥ずかしくて惨めで汚い生き様がな…